2013年10月31日木曜日

スリにやられた? 落とした?


6週間のスペイン語留学を終えて、いろんなことを思い出しながら・・・・・

10月9日(木)スペイン滞在27日目のこと―― カディスにて 

学校の帰りに、リュックを背負ったまま、楽器屋さんに向かった。

バス停を5つ6つ行ったところに楽器屋さんがあって、そこにもう一度行ってみたかった。前に行ったときは日曜日で休みだったからだ。日曜日は歩いたけど、結構距離があるので今度はバス。

バス停にはルートが3つ書いてあって、良くわからなかったが、時間があったので違うところへ行ってもいいやと、最初に来た「ルート1」のバスに乗った。幸運なことに、目指す楽器屋さんの方に向かった。

楽器屋さんはこの街には3店くらいしかなく、一つは旧市街、もう一つは新市街の百貨店の中、もう一つが日曜日に一度行ったところ。

一つバルブのコルネットや真っ黒の色をしたトランペット、それにアルトトロンボーンと言うかピッコロトロンボーンと言うかスライド管が付いたトランペットほどの大きさの小さいトロンボーンが置いてあった。

ひと通りぐるっと見て、帰りもバスで帰った。下宿に帰って、ノートや電子辞書などがリュックに入っているリュックをおろし、中身を出した。ところが、あったはずのICレコーダーがない。

財布、カメラ、電子辞書、鍵は落下防止と、スリ被害防止のためにひもでジーパンかリュックのどこかに必ず結び付けている。でも、ICレコーダーはそれをしていなかった。
 

財布は普通のヒモで、それ以外の青・黄・緑のヒモはプラスチック製の
スパイラル式で引っ張ると伸びるタイプのもの。
 「しまった、スリにやられた?」  往きのバスではジッパーを開けたままにして乗っていて、帰りのバスでそれに気が付いて、すぐにジッパーを閉じた。 

それとも、落とした? イヤホンを差したままだったから、落ちにくいんだけど。

可能性は2つ。スリか落としたか。どちらにしても僕が悪いんだからとあきらめた。

夕ごはんの時に下宿のカディスおばさんに顛末を話した。それを話すのも大変だ。

小さな録音機 リュック ジッパー スリ スリ盗られたかも? 落としたかも? あきらめる

一応これだけの単語を辞書で調べて、文を組み立ててから話す。まあ何とか言いたいことは伝わったが、おばさんからは10倍くらいの反応の言葉が返ってきた。ほとんど意味不明。

「私も、私の友達も被害に遇いかけたことがある。」
「3人の子供連れの○○人(旧共産圏の北の方の国名を言ったがここでは伏せておく)の母親がいて観光客の多い旧市街でいつも仕事をしてる。」
「警察には顔は割れていて、警官も知ってるんだけど、現行犯逮捕(こんな難しい言葉は知らないので僕が勝手に想像してる)できないでいる。」

要するに、そんな事を言っていた。

一応、学校にも話をしておこうと、今日事務所の受付の女の子に、「実は録音機を・・・・」と言い始めたら、すぐに「これでしょ?」と僕に差し出してくれた。教室のどこかに落としていたか置き忘れていたらしい。

誰が拾ってくれたとも、どんな状態で見つけられたかも聞かず、ただ「ありがとう、ありがとう」と感謝の心を込めて胸の前で手を合わせ、お辞儀をするだけの僕でした。
 

2013年10月30日水曜日

スペイン人はどうして肥満が多いの?


6週間のスペイン語留学を終えて、いろんなことを思い出しながら・・・・・
 
こんなになるまで放っておけるのは、男も女も許容度が高いからなのか。とにかく大きい。標準的には、背はそんなに高くない。横に大きい。
 
これは実際に撮った写真を加工合成したものだが、街を歩くとこんな感じ。
真ん中の二人が元のサイズ。

スペイン人が10人いるとする。ぽっちゃりを含めた普通の体形の人は3人、肥満の人が2人、これはやばいと思うくらいの肥満は4人、お相撲さん級以上の人が1人。イメージとしてはこんな感じだ。20歳代からこうだ。

何を食べたらそんなに大きくなるのか?

  オリーブオイルの摂り過ぎ(パンにもサラダにもたっぷりのオイルをかける)
  食事時間のせい(最後の夕食は9時とか10時)
  食事回数のせい(8時朝、11時おやつ、15時昼、18時おやつ、22時夕)
  揚げ物が好きだから(チューロス、フリット)
  食事量が多い

食費がたくさん必要だし、重い体を運搬するにはガソリンも多く必要だろうし、着る物だってたくさんの生地が必要だ。国全体で言うと、経済的損失は結構大きいものがあるのではないかな?
 
セビージャ、カディスにいるときにそう思っていた。

ところが、マラガに移って、人々の体形を見ているとセビージャやカディスほどではないのかなと思った。
 
そして最後のスペインの訪問地バルセロナに移って気が付いた。と言うより歴然として違う。ちょっとその肥満なんとかしなさいよ!と思う人がセビージャやカディスに比べて明らかに少ない。スマートな人もたくさんいる。何が違うんだろうか。

2013年10月29日火曜日

スペイン語会話は文法よりも単語力

6週間のスペイン語留学を終えて、いろんなことを思い出しながら・・・・・
2013年10月7日(月)スペイン滞在25日目のこと―― おばさんとの会話

今日の朝食時には、おばさんとよく会話をした。これが会話と言えるかと言うと、正確にはそうではない。一方的に音楽のように聞いていた。


このアパートはスペイン警察カディス署の真向いにある。「ここは安全ですね」の僕の一言から、救急の話、病院の話、医療費の話、フランコ時代の施政の話・・・・・。 できたら、話の一つでも紹介できたらいいんだけど、そんなことを言ってるんだな、と言うくらいで話の中身をここに書ける程聞き取れていない。

パトカーが停まっている警察署

あっ!この単語聞いたことがあるな・・・!と考えてるうちに、話は10も20もの先の単語に進んでしまっていて、「ちょっと待った!さっき何て言った?」などと話の逆回転などできない。
 
語彙力不足を毎日痛感している。
 

2013年10月28日月曜日

セビージャ・カテドラルの周りでフラメンコ


6週間のスペイン語留学を終えて、いろんなことを思い出しながら・・・・・
 2013年9月14日(土)スペイン2日目のこと―― カテドラルの周りでフラメンコ

セビージャの観光の目玉は何と言ってもカテドラル。もちろん世界遺産。世界の中でも、バチカンのサン・ピエトロ、イギリスのセント・ポールに次いで3番目に大きいとか。(帰国後の調べ: Googleマップ で調べたら、広さで見るとセビージャのカテドラルは100x150m 位、サグラダ・ファミリアは 80x100m 位。)

大道芸の綺麗な若い女性二人がフラメンコを踊っている。周りをぐるっと観光客が囲む。小さなスピーカーからは音楽が流れているがほとんど聞こえない。女性二人が打ち鳴らすパルマ(手拍子)が響く。
 

プロの大道芸人だろう。観光客が取り囲む。
ひと時鑑賞して、ホテルに帰る方向に向かうと、さらに大きな音のパルマが聞こえ、男のカンテ(歌)が耳に届いてきた。近寄ってみるとバールで10人近い若い男女が楽しそうにフラメンコを踊り歌っている。しばし見とれていたが、そのバールでビールを一杯頂こうと近寄った。踊っていた男女に、「プロなの?」と聞くと「そうだ。お前も踊れ」という。僕よりずっと年下の男女だから「お前」とは言ってないと思うんだけど。

「踊れ、踊れ」と、あまりにもしつこいもんだから、フラメンコなんぞした事がないが、ちょっと足と腕を動かして見せた。ま、盆踊りだな。ところが、それに拍手大喝采。僕を胴上げまでして喜ぶ。僕はまだビールを注文していなかったが、何やらカクテルの様なのを持ってきて「飲め」と言う。一口飲むと甘い。よくある「酔わせる」飲み物じゃないかと疑い、「これは何だ?」「ベースは?」と聞いたが教えない。「ファンタだ」などとも言う。
 

 

普通の客も数人いる中だ。通りの向こうには観光客もたくさんいる。「酔っぱらわせ強盗」でも「睡眠薬強盗」でもないだろう、と思ったが次の一言が瞬時に僕の警戒心を大きくさせた。

僕はシーパンの左ポケットに財布、右ポケットにカメラ、胸から下げた貴重品入れにはパスポートと現金を持っていた。それを確認するように男の一人が「みんなまとめて左ポケットにいれろ」という。

何の必要があって?
おかしいんじゃない?
さっきの胴上げの時に何かをスリ盗ったのか? いや、今のところは無事だ。
さりげなく持ち物検査をしたのか?
さっきのカクテルも、しつこく「飲み干せ」とせまってきて、結局全部飲んでしまったが・・・・

ここは引き時と、強引に彼らにさよならを言ってバールを後にした。
もう一度持ち物を確認――OK.
しばらく歩いても、急に酔い始めるでもなく、睡眠薬が効き始めて急に眠くなりはじめるでもない。

この体験はなんだったんだろうか?
判断の難しいところだ。あまり引き過ぎてもせっかくの友好のチャンスを逃してしまうし、警戒せずにいると思わぬ犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるし・・・・・
 
月曜日から始まるスペイン語学校の係りに日本人女性がいる。何だったのか聞いて見ることにしよう。(月曜日の調べ: 「そんなことは聞いたことがない。大歓迎されたという話も犯罪に巻き込まれたという話も」と言うのが現地在住の女性の話だった。)

たかつきおもちゃ病院に感謝状

去る10月13日(日)に高槻現代劇場で、「高槻市制施行70周年・中核市移行10周年記念セレモニー」が執り行なわれ、感謝状を頂いた。僕がスペイン滞在中だったため、贈呈式には代わりにドクターが出席した。

2013年10月25日金曜日

43日間のスペインとお別れ

10月25日(金)  (スペイン滞在43日目) バルセロナ10:15発 ヘルシンキ経由でいよいよ帰国の途に

06:30 起床
06:55 ホテルを出た。歩いて空港行きバス乗り場へ。循環バスだと思って、一番近いところに行った。バスが来たので乗ろうとすると、「ダメ、始発の乗り場に行きなさい」と乗せてくれない。バスの案内地図をよ~く見ると、確かにルート図は循環になっていない。仕方なくそこから10分ほどの始発バス停までまた移動。


 
07:25 この時刻だと5分間隔でバスが出ている。
07:50 バルセロナ空港着。すぐチェックイン。荷物チェック。
08:30 ゲート前。免税店をぶらぶら。




10:15 定刻にゲートを離れ、バルセロナ空港を離陸。
14:50(フィンランド時刻。スペイン時刻で言うと13:50) フィンランドのヘルシンキ着。
15:10 飛行機が到着ゲートに着いてからたったの20分で出発ゲートに着いた。17:20の飛行機の出発まで2時間10分もある。なぜこんなに早かったか? 理由は3つ。

1.空港自体がコンパクト。
2.荷物のセキュリティチェックがない。
3.自動出国審査動機を利用したこと。

この自動機、たまたま搭乗してきた飛行機の中の雑誌に、こんなこともできますよ、どうぞ利用してください、というフィンエアのお知らせ記事が日本語で載っていたのを見つけた。まだあまり知られていないようだ。日本人と韓国人が利用できる機械が2台、他の外国人用が10台ほど。僕が行った時は誰も利用していなかった。非常に簡単であっという間に審査が終わる。機械を通ったらあとは係員に出国印を押してもらうだけ。
 

あとは、飛行機を待つだけだ。
 
  ここまでの記述は、ヘルシンキ空港の待合室の無料WIFIで接続。
  待合室では特に何をする事なく、  WIFIが使えた。



17:20 ヘルシンキ空港を離陸。
08:35 (翌日の26日)関空着。

実質、スペイン最後の日


10月24日(木)  (スペイン滞在42日目)

このホテルは便利な所に建っている。たぶん、幾部屋もある昔の高級住宅を改造したのだろう。星1つ、1泊4,000円余りの安宿だが立地だけは良い。

近くを散歩したら、僕でも知っている

  SWAROVSKI  ZARA  CARTIER  FERRARI  BURBERRY
  スワロフスキー  サラ    カルチェ   フェラーリー  バーバリー

などががずらり。ガイドブックを見たら「高級ブランドが並ぶグラシア通り」と書いてあった。

実質スペイン最後の日の今日は、一日何も予定していない。空港へ行く足の確認、トランペットケースでスペイン製の良いのがあると先生に教えられていたので楽器店を覗くこと、そしてバルセロナには大きな有名な市場があるのでそこを見てみる事くらい。夕方映画を見に行ってもいいかな? 封切映画でも6ユーロ(810円)とか8ユーロ(1,100円)位らしい。

* * * * * * * *

歩いて6、7分の所に大きくて広場、バルセロナの中心となるカタルーニャ広場がありそこから空港バスが出ているという。僕が最初にバスでここに着いたところだ。


鳩がいっぱいのカタルーニャ広場
カタルーニャ広場から5分ほど行くと、バルセロナでも有名なメルカード(市場)がある。ひとまわりしてみた。果物、肉、ソーセージ、魚、菓子、なんでも。バールもたくさんあり、楽しめる。






 
帰りに、インフォメーションを覗いたら次の26日にあるFCバルセロナ対レアル・マドリッドのサッカーの試合のチケットの値段が書いてあった。競技場の一番上の方の席の値段は書いていなかったが、僕の思うところ、これは競技場でしか売っていない席ではないかと思う。ここで買えるのは

750ユーロ(10万円)、
600ユーロ(81,000円)、
425ユーロ(57,000円)、
375ユーロ(51,000円)だけ。 高い!


 
もう一つ、インフォメーションで楽器屋さんを聞いてみた。あるにはあったが小さい店だ。後でもうちょっと探してみよう。エル・コルテ・イングレスという大きな百貨店にも行ったが目指す物はなかった。
 
カタルーニャ広場まで帰ってきて大きなデモ隊に遭遇した。何万人かそれ以上の規模だ。空にはヘリコプターが舞う。周辺道路は通行止めとなり、交通が大渋滞。どうも、教育予算カット法案に対する反対デモのようだ。笛や太鼓を打ち鳴らし、シュプレヒコールを叫んでいた。



<この後は、スペインを離れてからの記述>

昼から、ガイドブックに載っているアスパラガスとエビのオイル煮を食べに、昨日のバールへ再度行った。
 
アスパラガス 4.90ユーロ(660円)

エビのオリーブオイルとニンニク煮 9.80ユーロ(1,300円)
よそで初めて食べた時の印象が強烈だったせいか、ここのは
もう一つだった、値段が高いだけだ。


インフォメーションに行って、バルセロナで一番大きい楽器店を調べて教えてほしいと頼んだ。10分ほど時間をかけて調べてくれた。2km少々と少し遠いが歩いていってみた。とてもバルセロナNo.1と言うほどの大きさとは思えないが、トランペットのケースは4種類あった。茶色革製のスペイン製は188ユーロ、プラスチックの中国製は125ユーロ、布のドイツ製2種どちらも125ユーロ。イメージと少し違ったので購入を断念。

スペイン最後のイベントは映画観賞。スペインでは外国映画を字幕でやることはなく、ほとんどが吹き替えらしい。観たのはトム・ハンクス主演のキャプテン・フィリップス。トム・ハンクスをはじめ皆スペイン語を喋っている。一般8ユーロ(1,100円)、学生・シニア6.50ユーロ(880円)。木曜の19:20に始まるという事もあってか、客の入りは極めて少なく、300人ほど入る映画館に20人ほどしか入っていなかった。



終わったのが21:30頃。映画館からホテルまで歩いて10分足らず。帰ったら帰国準備の荷物整理だ。



2013年10月24日木曜日

今日はサグラダ・ファミリアとピカソ美術館だ

10月23日(水)  (スペイン滞在41日目)

昨日タクシー運転手に聞いた通り、朝少し早くホテルを出て8:40にサグラダ・ファミリアに着いた。

ホテルからサグラダ・ファミリアまでは15分ほどで近い。あまり早く行っても9:00に開くので大きな意味はない。もう200人以上の列が出来ていた。入れたのが9:30なので50分待ったことになる。
 
 
入場口付近(中から見たところ)
 

ここでも、65歳以上の優遇料金があり11ユーロ(1,500円)、音声ガイドヘッドホン料4ユーロ(540円)。音声ガイドヘッドホンを借りるときに「日本語を」と言うと意外な答え。「日本語はありません。ほら、そこに書いてあるでしょ?あるのはカタルーニャ語(バルセロナ地方語)、カスティージャ語(スペイン語)、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、中国語、ポルトガル語の9か国語だけです」と言う。

「えぇ~?!日本人の観光客は多いでしょ?どうしてないのよ!カサ・バトリョでもミロ美術館でも日本語があったよ」と言ったら、その答えがこうだ。「ここには日本人は皆んな団体で来るから、このヘッドホンを使わない。個人の利用者が少ないので日本語が入っていないの」。
 

 

ヘッドホン代を払ってしまっているので、仕方なく英語でもらった。ここで「スペイン語」と言えるだけの能力はない。もっとも、英語の説明を聞いてもチンプンカンプンだった。これだったらスペイン語でもらっても同じような結果だったな。

椅子に座って鑑賞していたら、横に日本人の若い女性2人が座った。なぜ日本人と分かったかと言うと、ファッションや顔立ちなどで大体わかるのだが、写真を撮るとき「ピース」なんて、Vサインをやっていたから。
 
パノラマ撮影で、下から天井まで。
 

入るのに時間かかった?と聞くと予約をしていたから全然並んでいない、と言う。ネットで予約をして行くと全く並ぶ必要がないそうだ。タワーに登るのも予約でOKとか。僕は入るときにタワーの入場券を買っていなかった。係員に聞くと、今からだと、券を買うのに1時間、それから順番待ちが2時間、と言われたのでやめた。
 
サグラダファミリアの印象――率直に言えば、外観のごちゃごちゃした感じに反して、内部の構造・装飾は非常に美しい。宗教画はなく、ステンドグラスも旧来のものとは違いモダン。ワンダーランド=不思議の国に入ったような印象さえ受ける。

お腹が減ったので、ホテルがある駅に戻って、駅のすぐそばにあるシウダッド・コンダールCiudad Condalと言うバールに行った。僕の持っているガイドブックに載っていた。1時ごろだったので、まだすいていた。うまくカウンターに座れて、ガイドブックを見せて「これを頂戴」。
 
ガイドブックに載っていた「ナバハス」。マテ貝料理。
8.70ユーロ(1,200円)


これもガイドブックに載っていた「セタ・イ・ハモン」。キノコとハム
を特別の塩で炒めたもののようだ。本を見せてカタカナで発音
して注文したら通じたようだ。請求書には「本日の特別料理」と
なっていて7.30ユーロ(990円)。
生ビール(普通のコップよりちょっと大きめのグラス。250ccくらいかな)
                          2.35ユーロ(320円)
グラスで白ワイン 1.80ユーロ(240円)

右横にはオランダ人シニア夫婦、左横にはスペイン人シニア夫婦。せっかくだからと左横のスペイン人夫婦とお話しを20分ほど。大いに盛り上がった。別れ際に夫婦から「良いスペイン語会話の経験ができたでしょ!」と言われた。やさしい夫婦だ。「今度は是非スペインの北の方に行きなさい、5月~9月が最高。食べ物のおいしさはスペインNo.1.人の良さもスペインNo.1」と北の方出身の夫婦が薦めた。
 

 

このバール、超人気で、2時ごろになると店内はいっぱい。席を待つ人が後ろでたくさん待っている。店内の席や外の席よりもカウンターに座っておいしそうな料理を眺めながら食べるのが良い。

お腹いっぱいになって、メトロで近くのピカソ美術館へ。

ここでも「65歳以上」が有効、6ユーロ(810円)。音声ガイドも、他と同じく有料で4ユーロ(540円)だが日本語OK。ちょっと展示の方法が難点で、音声ガイドの番号の場所が分かりにくい。休憩できるベンチも少なく、アルコールも入った後なのでかなりつらかった。
 

 
 
今日はこれくらいにして6時ごろホテルに帰った。

2013年10月23日水曜日

サグラダ・ファミリア、グエル公園、ミロ美術館

10月22日(火)  (スペイン滞在40日目)

写真は後日アップ

朝は少しゆっくりした。バルセロナと言えば、サッカーと言う人もいるかもしれないが、やはりサグラダ・ファミリア。

地下鉄に乗るのも初めてなのでドキドキ。自動販売機の画面を見ると、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語(だったかな?)選べるようになっていたのでつい英語を選んでしまった。2ユーロ(270円)。ちょっと時間がかかったり迷ったしてもいいのでスペイン語のままでするべきだった。

いや、ここはカタルーニャ語とスペイン語が公用語なので、もともとの表示はカタルーニャ語だったかな?明日もう一度確認してみよう。

サグラダ・ファミリアに無事着いたのが11時ごろ。入場券を買うのに建物の周りをずらりと囲んで並んでいる。先頭近くの人にどれくらい並んでいるのかを聞くと、たっぷり2時間、と言う。

 

ここは予定変更して、グエル公園に行くことにした。

タクシーに乗って運転手に、たくさん並んでるけど何時頃が一番空いてる?と聞くと、車のダッシュボードから表を出してきてそれを見て、昨日おとといはひどかったけど今日明日はそうでもない、明後日の木曜日は(団体が?)多いから駄目だ。明日の8時半か9時くらいに来るとまだ今よりましと思う、との事。

グエル公園には12時丁度に着いた。タクシー代6.50ユーロ(880円)。静かなはずの公園は、入り口付近の道路工事でうるさい。


良く写真に出て来るところがメインでその周りに少し公園があるだけだと思ったのだがそうではなく、かなり広い。

人がたくさん集まるところは警官(黄色の人)がいる。

通路各所の両側には露店がいっぱい。


誤って踏まないように注意して通る。

人気一番の撮影ポイントで撮影してる人を写した。

ドンドン登っていくと工事の建機の音も聞こえなくなり、鳥のさえずりが聞こえる。ゆっくり見ながら上へ上へと行くと一番高いところに来た。ここまで1時間。

公園の最高所。
ここまで来るのはよほどの暇人だろう、下の方には日本人も、中国人も、韓国人もたくさんいたが、さすがにここまでは一人も来ない。ほかの国の人はたくさんいたけど。

歩き疲れて、公園を出て昼食。

時間はまだたくさんあるので、地下鉄でミロ美術館に行くことにした。駅からはケーブルカーが出ているはずだ。地上に出て案内標識を探すが見つからない。丁度警官が2人いたので「ここからフニクラ(登山ケーブルカー)が出ているはずなんだけど」聞いたが、わからないという。警官が自分の地図を出して探すがわからない。「ミロ美術館に行くにはこの道を行けばいいよ」とは、教えてくれた。そう遠くではないだろうと歩くことにした。


歩けど歩けど着かない。街中を外れて山の中に入るころにフニクラを発見した。地下の駅から出発して、地上に出かかったところだ。途中からフニクラには乗れないのでそのまま山の道を歩いて上った。途中3人ほどに道を聞いたが、道なりに行けという。4、50分も歩いて疲れたころにやっと美術館に着いた。
 

グエル公園に続き、ここでも坂をたくさん歩いて疲れた。ミロの作品を見るのも気力半分だ。

 

ところで、ここでも「65歳以上」と言うのが威力を発揮した。料金表には書いてなかったように思ったのだが、「66歳だけど安い料金の適用は無いんですか?」。ありました有りました!

通常11ユーロ(1,500円)の所7ユーロ(950円)、日本語の説明有りのオーディオ機械が4ユーロ(540円)。全部で11ユーロのはずなんだけど20ユーロ払ったら11ユーロ戻ってきた。機械の使用料も半額にしてくれたんだろうか。

ただ、ここで機械を借りるときに身分証明書(パスポートなど)が必要だったので注意。

料金所のお兄ちゃんが、お世辞に「スペイン語上手に話せるね」なんて言ってくれて、ちょっと余計な会話をしたもんで、つり銭の計算を間違えたのかな?

ここは珍しく室内は撮影禁止。説明も、疲れの為飛ばし飛ばし聞いて見学完了。

 

帰りはフニクラで帰ろうと駅を聞いて乗車。2ユーロ(270円)。上から下まで3分。下車して地下鉄に乗り換えようとすると、改札がない。そのまま地下鉄に乗り換えが出来る。両方乗っても同じ料金だ。駅も、地下でつながっている。そーなんだ。

2013年10月22日火曜日

今回の旅行の最後の街、バルセロナ――早速ガウディ

10月21日(月)  (スペイン滞在39日目)

昨日、ホテルに「送迎バスで明日朝空港に行ってね」と言ったら「そのサービスは前に中止して、今はやっていない」という。ホテルの予約サイトAGODAの情報では、「空港送迎あり」となっていたのに。昨日のうちにAGODAに「虚偽表示だ」とメールを打っておいたが、どんな対策をするのか。どちらにしても僕の出発には間に合わない。僕のスペイン語力(または英語力)ではホテルの現場で交渉する力はない。

ホテルから電車の駅までは200mほどだし、3つ目の駅で近いからホテルとは何らの交渉もせず、朝早くホテルを出た。券売機では買い方が難しいかもしれないので窓口へ。「空港まで」と言ったら1.70ユーロ(230円)だった。

外はまだ真っ暗。
マラガからバルセロナまではVUERING航空。ネットで予約した73.93ユーロ(丁度1万円)。スーツケース1個込みの料金で、何の問題もなく手続き完了。搭乗券発行もなく、すべての手続きはCLIC校でプリントアウトしてもらっていたバーコード付きのコピーでOKだった。逆に言うと、これがなかったらノートパソコンを出して確認メールを呼び出して・・・・・と面倒だったところだ。携帯の画面のバーコードをバーコード読み機にかざしている人もいた。

ほぼ満員の飛行機はバルセロナに向けて離陸。バルセロナまで約680km、1時間30分。

 

横に座ったのが陽気なオーストラリア人。政府の役人で社会学(と言うのがあるのかな?)のプロフェッサーと言う。スペイン語はペラペラ。「英語、スペイン語のどちらでしゃべる?」と言うので、ここは意地でも英語とは言えない。「スペイン語を勉強をしに来たので、スペイン語にしよう」と、僕。

飛行中の1時間30分のうち1時間は彼と喋っていた。ブロークンだが何とか会話になっているのに、僕自身驚いた。時々、ぼくが

  Tengo uno hijo y una hija. (息子と娘がいる)なんていうと 「un」 だ、とか
  Hace muy calor. (とても暑いね)では 「mucho」 だ、と訂正してくれる。

今回は彼は6週間のバケーションと言う。恵まれている。日本人はよく働くね、と感心するように言うから、「働き過ぎだ」と言っておいた。旅行の話になって「君(僕の事)はどれくらい国を回ったか?」と言うので「45。結構多いだろう?」と言ったら「俺は58だ」と言う。6週間も休暇を取れて、しかも独身と言うし、政府の役人だ。旅行が好きならそれくらい行っても不思議はない。

飛行機が着いて別れる時の彼のセリフ―――「無料のスペイン語のいい個人レッスンだったろ?」

バルセロナ空港から市内へはバスで移動。バス停を1つ行き過ぎたり、降りたところから3回も道を聞いて遠回りしながらやっとホテルに着いた。

ホテルから300mほど行ったところに、建築家で有名なガウディの建てた建物があるというので行ってみた。ガウディが建てた建物のうちの多くが世界遺産に登録されていて、これもその一つらしい。カサ・バトリョ(カサ・バトゥジョとも発音)Casa Batlló 。

 

付近の道路上は人だかり。入場券売り場は20人ほど並んでいた。ふと料金表を見ると、

  一般                      20.35ユーロ(2,700円)
  バス利用者の持っている割引券     18.25ユーロ(2,500円)
  バルセロナカードを持っている人     17.30ユーロ(2,300円)
  65歳以上の人、学生、カタルーニャ人 16.30ユーロ(2,200円)

と、書いてある。でも、年齢を証明するパスポートを持ってない。ま、取敢えず交渉してみようと、「パスポートを忘れてきました。66歳です。安い値段で入場券をください」と。すると、「OK」。4ユーロ安く済んだ。

建物に入って、2、30分でスッと出てきて「入場券、高いなぁ」と思うのかと思っていたら違った。耳に当てて聞くガイド機使用料込で、さらにうれしいことに日本語でしてくれる。懇切丁寧なガイドをすべて聞いてゆっくり回ったら、1時間半。じっくり楽しんだ。中に土産物屋さんもあって、そこもゆっくり見ていたら2時間は必要だ。




サイン帳があったので僕もサイン。


 
 
入場者で日本人らしい人は数人いてたかどうか。中国人が多い。韓国人はいたかな? 土産物屋さんには、ガウディなどに関するいろんな本があって、日本語版も3冊あった。しかし最近の中国人の多さにまだ出版が付いていっていないのか、中国語版は1冊だけ、韓国語版はなかった。