2014年8月31日日曜日

スペインのチップ la propina事情

8月31日(日) 

チップについてはほろ苦い思い出が二つある。一つは、45年ほど前の学生の頃にバックパックで世界一周(正確に言うと南北アメリカは行ってないが)でインドを旅した時に、あげるべき時あげず小さな出来事が起こった事。もう一つは日本での出来事で、大昔の冠婚葬祭場での話。公的な施設だったので不要だと思って「心付け」(要するにチップ)をしなかったのだが、手ひどい扱いを受けた覚えがある。

それはさておき、そんな事があったのと、日本人の特性か人並みの事をしなくちゃと言う意識が働くのか、いつも結構気になる。

以下はスペインに限ってのことだが・・・・・

●僕の場合

基本は、一切なし。街中のバールや庶民用のレストラン、タクシーなどはなし。
白テーブルのかかっているちょっと高級なレストラン(と言っても経験がないので、行ったらするつもり)やスーツケースを積んでもらったタクシーなどは5%から10%。ホテルの枕銭は、したりしなかったり。

●ステイ先のファミリーの話

セニョーラのご両親の場合はいつもたっぷりしていた、との事。相当前の事なので、今は世間の事情が変わってる、とセニョールが言う。セニョーラは、例えば美容院に行ったときなどで、25.80ユーロと請求されたら26ユーロ渡してお釣りをとらないくらい、とか。これくらいの額なら、僕なら逆にキチンと釣銭をもらってしまうなぁ。「これ、チップです、と渡すには恥ずかしいかな」と思ってしまう。

セニョールの方は「全くしない。必要ない」とチップは全否定。高級なレストランでもどこでもしたことがない、と言う。

もう一つ。スペインには「El Corte Inglés」と言うスペイン全土に展開する大きな百貨店がある。ここサンティアゴ・デ・コンポステーラにも旧市街から少し離れたところにある。行ったことはないがセニョールのそこでの話。中にあるバールかカフェかレストランかは知らないが、一切チップを受け取らないという。知らずに置いた客には「チップは受け取れません」と返すそうだ

●語学学校の先生(43歳女性)

チップは義務じゃないから、してもしなくてもいいんだけれど、ちょっとボーイさん(camarero)の愛想がよかったり応対が気に入ったら0.20だったり0.50だったり1ユーロだったりをあげる事もある、という事だ。

●ロシア人のアミーゴ

ロシアではチップをあげるのが普通なので、ここでも常にあげてるとの事。僕は「チップ反対派」なので「せっかくスペインがチップ廃止に向かってるのに、そんな事をしたら逆戻りじゃない!」と言ったんだけど、彼はやめる風ではない。

●ドイツ人の若い女性とイギリス人の若い男性

この二人とロシア人と僕の3人でバールで飲んだ時のこと。4人で勘定が16.40ユーロだった。みんな割り勘で5ユーロずつ出した。この後どうするかなと思ったら、20ユーロ全部置いてつり銭をもらわずに出てしまった。

このバールでは、ふつう2杯目のワイン(ビールなどでも)を頼んだ時にはタパは付いて来ないんだけど特別に頼んでタパを付けてもらった。そのことがあってチップをたくさん置いたのかな?それにしても、3.60ユーロのチップは多すぎると思うんだけど。

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世界的には、チップで生活するという収入不安定な労働者を無くそうという方向に向かっているそうだ。チップに依存しない安定した給料で働いてもらおうという事だ。

2014年8月30日土曜日

ヌーディストビーチのスペイン・シエス島へ

8月30日(土) 最後のスペインの週末

島の右側は白波、左側は波が穏やかな白砂のビーチになっている。
白く泡立つ波が美しい

昨日、学友のロシア人が「国立公園のシエスCíes島に行くけど、どう?」と声を掛けてくれた。聞くとツアーの予約が「出来そうだ」という。

と言うのも、ステイ先のセニョーラがここに引っ越し早々「シエス島に行った?まだだったらエージェントに話したげるよ」と言って、行くのを強く勧めてくれた島だ。ところが予約が一杯でダメ、というエ
ージェントの返事。




このシエス島、過去に「世界一美しいビーチを持つ島」に選ばれたことがあるという。そのシエス島だから、最後の週末の一日をぶらぶらするのももったいないので、昨日午後セニョーラにもう一度エージェントに電話してもらった。OKの返事。

着いた時刻にはこんなだったが、帰るときはひとがいっぱい。
今日朝9時にバスのツアー客集合場所に行ったら、ロシア人はもう来ていた。そしてあと2人の学友もすぐに来た。なんてことはない、今週語学学校に在籍した4人すべてが集まったわけだ。


一日の入島制限数があり、2,200人。夏前後の一定期間だけ本土と島を結ぶ連絡船が運航していて、そのほかの期間も入島できるが足がないので、プライベートのボートを持っている人だけが入れる、という事になる。もっとも、綺麗なビーチという事だから、浜辺に寝そべったり泳いだりするのが目的だろうから夏に集中するのは自然だ。

ツアーの観光バスには僕達4人と他の観光客5人と公認ガイド。8月最後の土曜日だから少ないのだろう。サンティアゴ・デ・コンポステーラを出てほぼ真南に丁度1時間、ボートが出るビーゴVigoに着いた。船着き場に隣接して、綺麗な白砂のビーチが1kmほどの長さで広がっている。沢山の観光客が寝そべったり泳いだりしている。

どんなツアーかもほとんどわからず来たものだから、持ち物は簡単なスナックだけ。学友たちに聞くと3人とも水着を持って来ていて泳ぐつもり。僕は持って来ていない。

ガイドに連れられて簡単な島歩きをした後は午後1時から再集合時刻の5時15分まで自由時間。
昼食を食べる場所を探しに5分ほど歩いて別のビーチに。そこでロシア人学友が言った。「ここはヌーディストビーチだから、ヒロシも大丈夫。水着が無くても心配ない」と言う。

白砂に寝そべり見上げれば樹と雲のハーモニー
写真の右下に「Playa nudista」とある
取敢えずビーチから少し上がったところの木陰で4人で昼食。僕以外は、サンドイッチやボカディージョやフルーツやジュースを用意して来ている。レストランで食べるつもりでいた僕は簡単なスナックしか持って来ていない。少しずつ皆からもらったりして、簡単に済ました。


ゆっくり砂の上に寝そべっていたら僕も泳ぎたくなった。下着で泳いでも良さそうなものだが、せっかくこんな所へ来たんだからと、僕の人生初めての「ヌーディスト初体験」をすることにした。



隣接するさらに狭いビーチに行った。こちらの方がさらに水がきれいそうだったから。結構狭いビーチに20人ほどもいただろうか。その内全裸は僕も含め4、5人。女性もいる。サッと脱ぐと気持ちが良い。僕以外の学友は誰も脱がなかった。20分ほど海に入ったり上がったりを繰り返した。一旦慣れると水はそんなに冷たくもなく、快適。濡れたままの体に下着とTシャツを着て、しばらく乾かして、帰りの集合場所のボート乗り場に向かった。

良く見ると、ここはすべてのビーチがヌーディストビーチになっているようだ。船着き場から見ても、非常に少ないがブラを外してる女性が近くに何人か見える。別のビーチでは何もつけていない男女も結構な人数がいて、普通にビーチを歩いたり寝そべったりしていた。一番のメインの、船着き場に隣接するこちらのビーチはそんなにはいない。全体としてヌードの人は圧倒的に少なくて、何十人に一人と言う感じかも知れない。

貴重な体験をして島を出た。
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ついに終わりました、スペイン語留学

8月29日(金) 第5週目 受講24日目(今回の留学の最終日)

今日が最後の日だが特別に何もない。前の日にテストがあったわけでもない。朝登校したらいきなり修了証を渡された。以前別の学校でもらった「レベルA2」と同じだ。ここの修了証はいたって簡単で、会話力とか、単語力とか、聞き取り力とか、表現力とかの各能力別の評価はない。「レベルB」に入るのはまだまだ遠い。

右は先生、中央はドイツ人生徒(スペイン語はペラペラ)
11:30に近くのカフェでひと休み。
カフェコンレッチェの大が1ユーロ(140円)

前に、登校時の通学路の様子をアップしたが、今日は下校路のアップ。たくさんの商店がある大通りを下校に使った。午後1時前の様子をご覧ください。

鍵を開けてビルの中に入ると目の前にエレベーターがある。
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個人レッスン 09:00~12:00 (途中30分の休憩) で実質150分。

A4一枚のスペインの昔話を読む。日本の昔話一話を即席で語る。
スゴロクのようなスペインの遊びでいろんな質問をクリアしていく。
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2014年8月29日金曜日

カテドラルで川上ミネさんのピアノコンサート

8月28日(木)夜

日本スペイン交流400年を記念してサンティアゴ・デ・コンポステーラのカテドラルの中で、川上ミネさんの「巡礼者にささげるピアノリサイタル」と銘打ってコンサートが開かれた。ステイ先のセニョールがどこからか情報を仕入れてきてくれて、先週教えてくれた。入場無料だ。

夜の9時30分開演予定なので、座れなかったら困ると思って30分前の9時ちょうどに入り口に着いた。いつもなら開いているのにドアが閉じられている。ドアの前に30人ほどいたので、コンサートの入場の為に待っているのか聞いたら、そうだという。



開演15分前になってようやく開門。並んでいるのは100人にも満たない。宣伝不足なのでは?と思っていたが開演前に続々と人が入りはじめ、全部でその数300~400人くらいではないかと思う。座席は満員だ。日本人らしい人は僕の周りには一人もいなかった。



彼女の流暢なスペイン語の挨拶と曲の説明があり、演奏が始まった。

情景描写だろうと思う曲や、日本の唱歌を思い起こさせるメロディーを挟んだ小品の数々。「月の浦」「祭」「透明な水(?)」と題した曲があったり、最後にはサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(カテドラル)をモチーフに作曲された曲(と説明したような気がする)を演奏。



最初は座って聞いていたが、あまり音響が良くなかったので途中から前の方に行って立って聞いた。断然音が良く大正解。75分の予定はあっという間に過ぎた。なかなか良かった。

家に帰ったら、セニョーラとセニョールも聞きに行っていた。「良かったね。それにしても彼女のスペイン語、現地人と同じようにしゃべってすごくうまいね」と言う。道理で僕には聞き取れなかったわけだ。記念にCDを買った。

川上ミネさんのHPはこちら
 → http://www.minekawakami.com/ 

サンティアゴ・デ・コンポステーラのピアノコンサートについてはこちら
 → http://www.esjapon.com/ja/concierto-de-mine-kawakami-1579

サンティアゴで散髪・白髪染め

8月28日(木)  第5週目(最終週) 受講第23日目

昨日、ちょっとしたトラブルがあった。ここのセニョーラが学校に電話をくれた。電話の受け手は学校の事務の女性。10時30分の休憩時間に「ヒロシ、散髪屋さんの予約を今日の “2時” にしたという電話がありましたよ」と。

散髪屋さんはステイ先の隣のビルで、1分ほどのところだ。「了解」と言って授業を12時過ぎに終えて家に帰り、2時前になるのを待っていた。そこへセニョーラとセニョールが外出先から帰ってきた。僕を見て「あれ!散髪屋さんに行ってないの?」と言う。どういう事?2時はまだ来てないのに!

確かめると “2時” dosドス ではなくて “12時” doceドセ)だったのだ。学校の事務女性は僕の授業が12時に終わるのを知っている。家まで帰るのに10分程かかるのも知っている。にもかかわらず、昨日「早めに終わりなさいよ」とか僕が12時過ぎに学校を出るときに「急ぎなさいよ、予約は12時でしたでしょ!」と言ってくれなかった。

今朝学校に行って一番に彼女に「ちゃんと12時と言った?僕は2時と思っていたのに」とちょっと抗議めいた感じで質問すると、平気の平左「12時と言ったでしょ?」と返ってきた。

ファミリーのセニョーラに予約を取り直してもらった。きょうの12:30。今度は3度も4度も繰り返した、1・2・3・0(ウノ・ドス・トゥレセ・セロ)と。

予約時刻の5分前に散髪屋さんに行った。呼び鈴を押すと夫人が出てきた。中に入ると客は誰もいない。昨日の予約すっぽかしのおわびを言って、日本から持ってきた団子ひと箱を差し上げた。誰かに差し上げる事があるかなと最後まで残していた関空で買った日本みやげだ。


一階の角が散髪屋さん
散髪台が5つほど、洗髪台が2つ。早速、散髪・白髪染めを頼んだ。僕が日本でやってもらっていたのとは順が違った。



★まず白髪染め。色の要望を言ってすぐ開始。


鏡に向かって一枚
★25分後に洗髪台に移動し、一回洗髪。
★散髪台に戻って散髪。もみあげと長い眉毛のカット。
★再び洗髪台に行って一回洗髪。リンス・コンディショナーなし。
再び散髪台に戻ってドライヤーで髪を乾かし整髪。リキッドやヘアクリームなどなし。

全行程で50分。髭剃りなしで、24.40ユーロ(3,400円)。僕が日本の格安理髪店でやってもらってるのとほとんど変わらない。






今日の料理

サラダ: レタス、白アスパラガス、アボカド、パイナップル、トマト、トウモロコシ、大エビ、オリーブ

3人分の盛り皿
ひとり分を取り分けたところ
メイン: 牛フィレ肉、ポテト、ニンジン

3人分

デザート: フルーツポンチ(スイカ、ネクタリン、バナナ、西洋ナシ)とチョコレートボンボン。食べ物が一杯詰まった胃は血液が集中して熱くなっているので、冷たいアイスクリームは消化に良いとセニョールは言う。



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個人レッスン 09:00~12:00 (途中30分の休憩) で実質150分。

点過去pretérito inddefinido – 不規則活用動詞 verbos irregulares
これらを使ってのクロスワードパズル。
スペインの映画監督Pedro Almodóvarの話。
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サンティアゴの通学路の様子

8月27日(水)  第5週目(最終週) 受講第22日目

月・火と降った小雨が今日は朝から止んで曇り。気温は多分18℃くらいだと思うが、登校の道で人を見るとほとんどが長袖。僕を含め数人だけが半袖と言ういでたちだ。半袖でも寒くはない。

以下はちょうど1週間前の8月20日(水)の朝、僕の通学路の様子。

8時45分過ぎくらいに家を出る。
右の白い桟のガラスドアが出入り口。突き当りを右に曲がる。
曲がったところがここ。突き当りの坂を左に行く。
坂ではなく階段を上がる。上がったところが交差点。
交差点を渡ったところ。
巡礼者の姿が見える事もある。
この写真だけは前日・同時刻のもの。
50mほど行くと右に小さなガソリンスタンド、左に教会。
100mほど行くと、駐車場の空き状態を知らせる看板。
道路を掃除する人。結構たくさんの人が頻繁にやってる。
突き当りが街で一番の目印になる広場。そこを右に。
この横断歩道を渡って左に。信号もあるがほとんど守って
いない。青の状態が10秒ほどしかない極端に短いのもある。
そのあと、公園を回り込むようにして右に曲がる。
右は広場の緑。
注意しながら、信号無視をしながら左の方にわたる。
このあたりにいつも同じ男性が道端でコップを置いて物乞いを
している。この日はいなかった。突き当りではないが写真の
そのあたりを左に曲がる。
この前後が結構急な坂になっている。すぐ先を左に。
ここまで来ると30m先の右が学校。家を出て10分から11分。

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個人レッスン 09:00~12:00 (途中30分の休憩) で実質150分。

点過去pretérito inddefinido – 不規則活用動詞 verbos irregulares

そのほか雑談に近いもの。それにしても、頭の中にはあっても会話ですぐに口に出てこないのが動詞の活用。「不規則動詞→過去形→複数→2人称」と考えてやっと出てくる始末だから。
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