2015年4月29日水曜日

ロスナイとハシゴ

「ロスナイ」、英語と日本語のちゃんぽんで、「ロス」が「無い」の意味。「セロテープ」と言うのが、ある企業の商品であるのに一般的になり過ぎて一般名になってしまった感があるように、「ロスナイ」も同様で、ある企業の換気扇の商品名なのだが住宅設備関連業界では一般名になってしまっているようだ。

熱交換型換気扇 (ねつ・こうかんがた・かんきせん) というのが本当の一般名。暖房や冷房している室内の空気を、熱の損失無く入替できる換気扇で、値段は普通の換気扇の何倍もする。

我が家を26年前に建てた時に、「こんなのがあるのか」と驚きながらリビングに取り付けた。それの寿命がついに来た。数年前から少し調子が悪く、だましだまし使っていたのだが、もう替えどきかと思い切って交換することにした。

大抵の事は自分でするので、これも製品を電気屋さんで買って取り付けることも検討したのだが、設置しているのが2階のリビングで、工事には2階の窓以上の高さにハシゴで登らなければならない。高さは5~6mあるだろうか。そんな長いハシゴを持っていないし、2mの脚立に乗っても足がすくむのでこの高さは無理だ。

そこで専門家に頼んだ。さすがプロ、はしごを使って難なくやって呉れたが、あとで聞くとこれは違法らしい。「法律」か「条令」か「規則」か何かは知らないが2m以上の高さではハシゴで「作業」をしてはいけない、というルールがあるという。2m以上の場所では、壁を塗り替えする時の様な「足場」を組んで作業をしなければならない。ハシゴはあくまでも「上に登るため」のもので「作業をするため」ではない、という事らしい。

26,000円の換気扇に、足場を使った高額工事工賃を払っていてはたまらない。安全第一、だけど。もっとも、ハシゴ作業代も結構高かった。

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