2016年7月17日日曜日

ピンチョ・ポテ Pintxo-Pote

ピンチョ・ポテと言うのは割と最近にはやりだした事らしい。ピンチョ1皿と飲み物1杯がセットになっていて、料金は2ユーロ(250円)がほとんどだったと記憶している。
料理見本の現物があったり、このような写真があったりしたら
旅行客にはおお助かりなんだが。

現実はこのように字ばかりのメニュー。
とにかく分かりにくい。

3年前にここサン・セバスティアンからイギリスに留学して久しぶりに故郷に帰ってきた若い学生が、「ピンチョ・ポテ Pintxo-pote なんてのがおお流行りしていて驚いた。こんなのはちょっと前はなかったよ」などと言っていた。スペイン語学校Lacunzaの課外学習Actividadesの担当者に聞くと、それを裏付けるように「3、4年前からだんだん流行り出したようだ」と言っていた。

ピンチョ・ポテの一例

これだけ現物のピンチョがカウンターに並んでいると選ぶの
も楽しい。

日・地域・店ごと・時間とかを決めてこの「お得セール」を実施している。通常、ピンチョは一皿(1個)1.50~2.50ユーロ(190~210円)、ワインとか生ビールは1杯1.20~2.00ユーロ(150~250円)程度だからお得だ。もちろんもっと値段の張るピンチョはいくらでもある。

このピンチョ・ポテという「お得セット」は選べるピンチョの種類は限られるし、ビールなどは「生ビールはダメで、200mlの瓶ビールだけ」とか「生ビールはOKでも量は普通より少なめ」とか、色々制限のようなものもあり、店によりいろいろ。



まるまる1ヶ月もここにいたのに、ピンチョの事やら飲み物の事をきちんと覚えてない。ピンチョ・ポテの注文経験はたぶん10回未満。「ピンチョ研究」にここの来たのではないから、それも当然と言えば当然。滞在2、3日の特急旅行者なら、「ピンチョ・ポテ」経験は難しいかも。

「ピンチョ・ポテ」にこだわらず、色んな店の色んなピンチョに挑戦するのも楽しい。値段も色々。5ユーロ位するのもある。流行っている店のピンチョを見ると、見た目が楽しく、美しく、若干派手めのものが多いような気がする。もちろん味もそこそこ。



皿をもらて好きなピンチョをとっている客

ピンチョ: 多くはフランスパン(じゃなくって“スペインパン”なんだろうけど)を、厚さ15mm程の斜め輪切りにした物の上に色んなものを乗っけて、食べやすいように上から串を刺したもの。この串=爪楊枝の事をピンチョと言う。ここから食べ物自体をピンチョと言うようになった。パンに乗っけていないのもたくさんある。「ピンチョ」は単数形、「ピンチョス」は複数形。

Pintxo: バスク語でピンチョのこと。Pintxosは複数形。スペイン語=カスティジャーノではPincho(複数形はPinchos)。

インターネットで≪ピンチョ ピンチョス Pintxo Pintxos Pincho Pinchos≫のどれかで画像検索すると、おいしそうなのがいっぱい出てくるのでご覧ください。




クラッカーに乗ったピンチョ


ポテ: 飲み物1杯のこと。

Pote: 飲み物1杯のことだが、動詞でpotearと言うのがある。口語で「酒を一杯引っかける」と言う意味。
向こうの店は日本のように食品サンプルはないから、ピンチョのリストを見ても何か分からない。「ピーマン」「豚肉」「鶏肉」「チーズ」などと書いてあって、たとえそれが分かったとしても調理の仕方とか、味付け・盛り付け・組み合わせなどが「現地風」なので、実際のところ何が出てくるかわからない事がほとんど。その点、バルのカウンターにピンチョがいっぱいあって取り放題と言うのは旅行者には分かりやすく嬉しい。


安心してください、日本人の皆さん。スペインのバルやレストランで文字ばかりのメニューを見て、「はてさて、これは何?」とまごまごしているのは日本人ばかりではありません。スペイン語の分からないフランス人もイギリス人もアメリカ人も中国人も首をかしげています。


とある店の
金曜日だけのスペシャル ピンチョ・ポテ
 ワインボトル1本
 ピンチョ5皿
でたったの7ユーロ(880円)
ただ、最下段に「おひとり様だけの個人客は
2ユーロアップ」と書いてあるような気もする。
この写真では読み取れない。

2016年7月14日木曜日

スーツケースが破損したら・・・

家に帰った時にはスーツケースはこんな状態になっていた。

67cmタイプスーツケース
海外旅行をするのにカード付帯保険もあるのだが、念の為にといつも別に海外旅行保険を申し込んでいる。幸いなことに病気やけがでお世話になったことはないが、「物」で補償を受けた事がある。

数年前に、買ったばかりの防水カメラに海水が入って壊れてしまって保険を使った。1年保証が付いたのだが「海外は保証適用外」と言う事で海外旅行保険が役に立った。

そして、この度のスペイン旅行。スーツケースが破損してしまった。伊丹空港から羽田・パリ経由でビルバオ空港までスーツケースは直行した。ビルバオ空港で荷物を引き取った時には何の異常にも気付かなかった。そこからサン・セバスティアンのホームステイ先までバス・タクシーと乗り継いで行ったのだが、その間も気付かなかった。

ホームステイ先で荷物を出す時にスーツケースを横にして初めて気が付いた。4個あるキャスターの内1個が壊れて今にも取れそうな状態。今回も海外旅行保険をかけており、携行品の損害も補償してくれる。すぐに、破損具合が分かるように写真を撮っておいた。

ホームステイ先に着いてキャスターが破損しているのを発見

キャスターが「皮一枚」で何とか落ちずにくっついていた


ビルバオ空港で荷物を引き取る時に気付いておれば空港当局に「バゲージクレーム」するところだったのだがそれも出来ず。

何十年か前に、同じようにキャスターが壊れて空港ターンテーブルからスーツケースが出てきた事があり、すぐクレーム手続きをした。幸い帰国時だったので日本の空港。手続き時も言葉の問題はなく、後日百貨店へ持って行き、修理してもらって代金を全額補償してもらった。

そして今回、帰国のビルバオ空港チェックイン時。「キャスターが壊れているよ」と説明してからスーツケースを預けたのだが、受け取った係員女性は何の反応もなく「ハイ」といった調子で受け取った。僕は「あれ?おかしいなあ・・・壊れたスーツケースを預かるんだから『もうすでに壊れているスーツケースを預かりましたよ』というメモ付きの預かり証をくれる」と思っていたのに。これじゃ日本に着いた時に「バゲージクレーム」されたら困るだろうに、と思った。

関西空港に着いて荷物を引き取り、驚いた。キャスターがさらにもう一つ壊れていた。すでにキャスターが一つ壊れているスーツケースを預けたのだから、もう一つ壊れても「バゲージクレーム」の対象外だろう、と勝手に思いつつキャスターが何とかブランブランとくっついた状態で空港を後にして帰宅の途に着いた。

家に着いた時には、かろうじて付いていたキャスター2個はどこかでちぎれ落ちてしまったのか無くなってしまっていた。

帰宅後早速海外旅行保険会社に電話して相談。次のような回答だった。

 1.スーツケースの破損は修理可能ならば保険会社の費用で修理する。
 2.スーツケースを修理できる専門店で、修理不可能と判断された時は時価を
   補償する。但し、購入後5年以上経ったものは購入価格の半額を補償する。

というものだった。

僕のスーツケースは8、9年も前に買ったもので店も日も価格も不明だが、そのことを説明して了解してもらえた。上の写真4枚と申請書を3日前に郵送。昨日「申請書受領」「写真から修理不能と判断」「申告購入価格の半額を振込」との電話を頂き、今日速くも補償金の振り込みを確認した。

最後に、スーツケースが破損した時にどうしたらよいか・・・・ いくつか注意点があるのでアドバイスします。

 1.空港で荷物を受け取ったら、まず第一に破損などが無いか良くチェックする。

 2.キャスターのような突起物の破損については飛行機会社では保証して
   くれないらしい。
   今回の件でネットで色々調べていて知った。以前(相当の昔)補償してくれたのは
   例外だったのか、当時は補償してくれていたのか。

 3.割れやへこみや破損については、飛行機会社の補償対象外の場合でも
   一応空港のバゲージクレームで確認書を作ってもらう。
   海外旅行保険の対象となっている場合はこの証明書が役に立つ。

 4.盗まれた場合などは現地の警察に届ける。

 5.何処からも破損の証明書のようなものをもらっていない時は最低限写真を
   撮っておく。

 6.現地で破損の証人になってくれそうな人がいるときは、「いざという時に
   証人になってね」と頼んでおく。

 7.スーツケースを買った時のレシートを保管しておく。
   僕のは普通のものだったので自己申告額がそのまま通ったが、特に高価な
   ものを買った時は購入価格を証明するために必要。

2016年7月10日日曜日

バル・ラ・ビーニャのチーズケーキ Tarta de queso de La Viña

6/30(木) 美食倶楽部の後日談の続き

このブログの
6/19(日)美食倶楽部、
6/20(月)美食倶楽部の後日談、
の完結編として今回は書いてみたい。

前回6/20には6€のクーポン券をもらったところまで書いた。そのクーポン券がどうだったのか、そのクーポン券が使えるラ・ビーニャLa viñaと言うバルはどんなだったか、と言うのが今日のお話。クーポン券には英語で次のように書いてあった。
El día 20 de junio en este blog, escribí un poco en torno a la secuela del asunto en la sociedad gastronómica. Entonces recibí an vale en el ue ponía lo siguiente en inglés.

贈呈 ― クーポン券
語学学校ラクンサはバル・ラ・ビーニャと共同でつぎの通り皆様に提供いたします。
飲み物(冷/温)2杯 + ピンチョ2個
6€分(750円)

GIFT-VOUCHAR
LACUNZA, in collaboration with La Viña,
 thank you for helping us.
Valid for 2 drinks + 2 pintxos
       (cold/hot)
 to the value of €6.



このクーポン券を持って6/30(木)午後にバル・ラ・ビーニャに行った。ウェイターに生ビール1杯とピンチョ1個を頼んだが、いくらするのかは知らなかった。後で飲み物をもう1杯とピンチョをもう1つ注文するつもりだった。クーポン券では2杯と2個注文出来るという事だったから。それでウェイターにクーポン券を差し出した。ところが彼はその受け取りを拒否した。なぜ? 一瞬、生ビール1杯とピンチョ1個の勘定が6€を超しているのかと思った。でも、その場合でも超えた分だけ現金で払えば済むのではないかと思ったのだが、事は違った。
Llevando este vale, he visto La Viña Bar hoy el día 30 de junio por la tarde. Primero le pedí una caña y un pintxo a un camarero que me gusto. No sabía la cuenta de esto. Intentaba pedir otra bebida y otro pintxo. Entonces le presenté el vale al camarero, pero se negó a recibirlo. ¿Por qué? Pensé que la cunta era más de 6 euros. En este case, yo podía terminare pagando el resto en efectivo. Pero el hecho no fue así.

ウェイターはこう言ったのだ。飲み物とピンチョを注文する前にクーポン券を提示してもらわなくてはいけない、と。そんなことは知った事ではない。クーポン券の何処を見てもそんな事は書いていない。しかも彼は付け加えた、飲み物もピンチョも注文できる種類は限られている、とも。もちろんそんな事も知らなかった。結局その場はクーポン券を使わず全て現金を払って済んだ。
El camarero me dijo que yo debía presentar el vale antes de pedir bebidas y comidas. No sabía esto. No había esta información en el vale. Además dijo que los especies de pintxos que podía servirme por el vale eran limitados. No lo sabía tampoco. Al final pagué todo en efectivo.

確かこれで6€だったかと思うがクーポン券は使えず。


僕の片言のスペイン語と片言の英語のせいでこんな事になったの? あの美食倶楽部での一件を経験してお詫びのクーポン券をもらった他の学生たちはどのように対処したんだろうか。うまくやったんだろうか、それとも僕のようにひと悶着あったんだろうか。たったの6€の事だからどうでも良い事と言えばそうなんだが。それにしても、このクーポン券には振り回される。
¿Mi poco español y poco inglés causaron el asunto? ¿Qué hicieron los estudiantes relacionados? ¿Slieron bien o mal? Me da igual. La cosa es de solo 6 euros. Creo que el vale debe tener unas cuestiones.

このバルはチーズケーキで有名な店で、それも食べたかったので夜にもう一度行った。クーポン券は使わずに持っていたので、まずはクーポン券で赤ワインと指定のピンチョを2つ注文。飲み物はワインかチャコリ(若ワイン)のみ注文可能で生ビールはダメ、ピンチョは単価の安いトルティージャなど3種だけに限定。何かケチくさい!
≪以下の青字部分のスペイン語は先生の添削を受けていません。間違った表現もたくさんあると思います。Frases azures de abajo no estan corregido por españoles.
La Viña Bar es muy famosa por su Tarta de Queso. Entonces visité al bar otra vez por la noche para probarlo. Como tenía el vale sin usarlo, primero pedí un vaso de vino tinto y 2 pintxos. Para beber limitaba a solo vino y chacolí, y para comer a 3 clases de tortillas. Una caña o los pintxos más caros no los pude pedir con el vale. ¡No sea tacaño!


クーポン券を使って注文できるのは赤〇印の安いのだけ。



そして最後に珈琲とこの店の名物チーズケーキを注文。そして勘定。10ユーロ札を出したら3.50ユーロ戻ってきた。と言う事は代金合計は6.50ユーロ。珈琲は1ユーロ(125円)から高くても1.50ユーロ(190円)。と言う事はチーズケーキが5ユーロ(630円)?皿には2切れ乗っていたので2皿分? 街のケーキ屋さんでケーキを食べても2ユーロくらいだと思うんだが。
Luego pedí un café con leche y una Tarta de Queso famosa. Para pagar le di un billete de 10 euros al camarero, entonces el me dio la vuelta, 3.50 euros. Es que la cuenta fue 6.50 euros para un café y la tarta. Un café normalmente cuesta 1.20 or 1.50 euro más o menos. Esto significa que una Tarta de Queso cuesta 5 euros. Había 2 piezas de tarta en un plato. ¿Las 2 piezas fueron para 2 personas? Creo que en los cafés generales un pastel cuesta 2 euros más o menos.


人気のチーズケーキは店の奥の方の棚にたくさん!
でも、これは飾り????

手際良く2切れをカットして皿に。
間違って2人分を入れたのかと思ったが、これで1人前。
翌日、学校の友に「バル・ラ・ビーニャのチーズケーキはいくらだった?」と聞くとやはり僕と同じ5ユーロと言っていた。彼も僕と同じ意見で「高い!」。有名になったせいで、値段の付け放題、と言ったところか。肝心の味は?という大事なところだが、もちろんおいしいのは間違いない。何十万円もかけてサン・セバスティアンに行って、あこがれのチーズケーキを食べるのに5ユーロを払うのに何の抵抗もないのは理解出来るが、現地の一般の人がこのチーズケーキに5ユーロ払う事には躊躇があるのではないかと思えてしまう。
El día siguiente le pregunté a mi amigo en la escuela que cuánto costaba una Tarta de Queso en La Viña Bar. La repuesta fue igual a mi, 5 euros. Me sorprendí que la tarta costara tanta cara. No abuse de lo famosa de la tarta. Por supuesto la tarta es rica. Es seguro. 5 euros no deben ser demasiado caro para viajeros que pagan mucho para ir a San Sebastian. Pero creo que los habitantes aquí tienen otro punto de vista en el precio.


2016年7月8日金曜日

フランスの観光地ビアリッツへ Excurción a Biarrits


6/25(土)の課外学習
 
フランスへ行くのにパスポートが必要なの? 普通は「No」。 でも最近の情勢からすると「No」とばかりは言えない。テロ問題があるからだ。
¿Necesito llevar el pasaporte para ir a Francia? Normalmente “No”. Pero por la situación de estos últimos dias, no estoy seguro que ha repuesta sea “No”. Digo de los terroristas. 
 
参加者のユカがフランスのビアリッツ行きのバスの中で、パスポートを持って来ていなかったのを非常に心配していた。サン・セバスチャンを出ておよそ20分、バスは国境に着いた。そこには数人の警官がいた。運転手に一言二言、その間ユカは心配の真っただ中。だが幸いなことにそれ以上の事は何もなかった。
Yuka, una chia del asistencia estaba muy preocupada porque no llevaba su pasaporte en el autobús para Biarrits, Francia. Después de la salida de San Sebastian, el autobús llegó a la frontera en unos 20 minutos. Había unos policías allí. Le girigieron la palabra al conductor. Entonces Yuka estabe muy preocutaba. Felizmente no hubo nada más.
 
向こうのほうにポリスが。

さらに40分、バスはビアリッツに着いた。天気は良く暑くもない。街のそこかしこはいろんな色のの花アジサイの花盛り。
En otros 40 minutos en el atobús llegamos a Biarritz. Había muy buen tiempo, pero no era caluroso. En todo lugar había flores de hortensia. Estaban en plena floración de varios colores.




 
市場、ちっちゃな博物館、あのパリのエッフェル塔を設計したことで知られるエッフェルが設計した橋のかかったモニュメントなどを見学。
Visitamos un mercado, un museo pequenito, un monumento con una puente que diseño Sr. Alexandre Gustave Eiffel que era muy famoso por su obra, La Torre Eiffel en París.
 






 
ビアリッツはきれいな街で観光都市だ。この日も前日の山登りハイキングに続いて、長距離を歩いた。前日は15km、この日は10kmほどだった。
Biarritz es un sitio bonito y turistico. Ese día también caminé mucho. El día anterior anduve en un senderismo por 15kms, y 10 kms en Biarritz.
 



 
ホント、疲れた。
Con razón estaba muy cansado.

2016年7月7日木曜日

スペインにお別れ、帰国

7/4(月)
 
ビルバオ発のフライトの時刻は朝の7時40分。二つの目覚ましをセットして夜10時に寝たがぐっすり眠れず、朝3時50分に起床。
 
前日、ホテルのレセプションの女の子の「飛行機のチェックインの時間は?」と聞いたのだが「2時間前でしょう?チケットに書いてあるでしょう?」というだけ。ぼくの予約確認書には何も書いていない。「予約確認書」と書いてあって「eチケットとしても使えます」とだけあるだけ。僕の英語力・スペイン語力ではエア・フランスに電話をかけて聞くのは不安。そこでともかく早く行くに越したことはない、と言う事でこの時刻になったわけだ。
 
ホテルのすぐ近くにタクシー乗り場があって、前日、「早朝4時くらいにでもタクシーはここにいるのかしら?」と客待ちしていた運転手に聞くと、「たぶんいないでしょう。ここに電話したらいいよ」とタクシー会社の名刺をくれた。
 
その名刺の番号に4時過ぎに電話。「taxi?」「Un taxi por favor. Esta 〇〇hotel. Calle××. Numero△△. Por favor.」「Cinco minutos」。会話はそれだけ。つまり「タクシー?」「1台お願いします。〇〇ホテル. ××通り△△番地です.よろしく。」「5分で行きます。」
 
タクシーは3分ほどで到着。(深夜だから?)無料の高速を走り13分で空港に到着。24.11€(3,000円)。その間見た車はたったの6台。ガラスキの道路だった。
 
朝4時30分のビルバオ空港
 
 
空港はまだ閉まっていた。タクシーの運転手が「空港が開くのは5時だよ」と教えてくれた。先客は5人。外のベンチでしばし待つ。5時前には50人くらいに。そしてオープン。≪ここまで空港外のベンチで執筆≫
 
電光表示板を見ると、この空港の今日の始発便は6:45アムステルダム行き。と言う事はユーロ圏内行きだと1時間前でもいいわけだ。とにかくすぐにチェックイン。出発予定時刻の2時間余り前だ。スーツケースの重さも測っていなかったが、重いものはすべてリュックやハンドバッグに入れていたおかげで、22.5kgでセーフ(23kgまでOK)。
 
セキュリティも通過。カフェで朝食、ほっと一息したところでえらいことに気が付いた。パソコンがない・・・・・!セキュリティでパソコンをリュックから出して、入れ忘れたようだ。すぐに引き返し「忘れました。パソコンを。ブランドはASUS」と言うと係官がすぐに出してきて、そのほかの何の確認もなく渡してくれた。良かった!!!!≪ここまで搭乗口前で執筆≫
 

 
 
 
飛行機は定刻の7:40にビルバオを出発、パリ・2Gターミナルに9:15着。バスに乗り2Eターミナルに移動。すぐユーロ圏からの出国検査。荷物のセキュリティチェックはなく、すぐに目的の搭乗口まで移動。9時40分。搭乗口まで25分しかかからなかった。
 
航空券を買う時に、パリ乗り継ぎ時間が1時間の便もあったのだが広くて混雑するシャルル・ド・ゴール空港のこと、いくらなんでも「1時間」じゃ危険、と「4時間10分」の便を選んでいた。到着便が遅れたり、混雑していたりすると心配・イライラなので、ゆったりと出来たのは良かった。≪ここまでシャルル・ド・ゴール空港搭乗口前で執筆≫
 
パリからのエール・フランス機は15分遅れで出発、韓国のインチョンへ。そしてここでは2時間20分の乗り継ぎ待ち。空港建物に入るとここ1ヵ月経験しなかった蒸し暑さが襲ってきた。雨模様のせいもあったんだろう。
 
そしてここから関空まで1時間45分、無事帰ってきました。南海電車、大阪地下鉄、阪急電車と乗り継いで高槻市駅着。と、ここでまた忘れ物。緊張が取れてしまったのか? 阪急電車の中にパソコンが入った大きなリュックを置き忘れてしまった。幸いにして、高槻市駅止まりの電車だったため乗客なしで待避線に入っていたので直ぐにリュックを発見。返却してもらった。良かった!!

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スペイン生活についてはまだまだ書いていないこともあり、ゆっくり写真を入れながら書いていきたいと思います。お付き合いください。
 

2016年7月6日水曜日

ゲルニカとグッゲンハイム美術館 Gernika y Museo de Guguenheim

≪スペイン語は後日貼り付ける予定?≫

7/3(日) ビルバオにて
 
今日の予定はゲルニカ行きとグッゲンハイム美術館の再訪問。
Voy a ir a Gernika donde está unos 30kms de Bilbao, y el Museo de Guguenheim otra vez.
 
朝ゆっくりしていたらバスターミナルに着いたのが11時前。案内所で聞いて22番乗り場のバスに乗り込み、そこで運賃支払い。2.50€(380円)。30kmも行くのにこの料金は安いなと思った。11:05出発。
 
1時間ほど走ったところで「ゲルニカ」と書いた場所があって観光案内所のマークも見えた。あれ?ここかな?と一瞬思ったのだが、バスに乗って運賃を払う時に「ゲルニカはこのバスの終点?」と確認して置いたので、ここであるはずがないと、ともかくバスの終点まで行くことにした。

出発後1時間11分。あれれ、おかしいな?

道路をUターンするのだが、バスがこんなターンテーブルに
乗って。

海が見える村に来てしまった。
 
 
野を超え山を越え、海岸の見えるところまで来た。ゲルニカは内陸地にあるので、海岸が見えるわけはない。ゲルニカがバスの終点ではないことが決定的になった。バスの終点 Lekeitio レケイティオに着いたのは13:05。運転手に聞くと、「ゲルニカは途中にあったでしょ?あなた、そこで降りなかったの? ここからビルバオまでの帰りのバスは45分後ですよ」。
 
おなかもすいていたのでバルに入り、ビールとピンチョをひとつまみ。バルのお姉さんに「ここはいったいどこ? 何か有名なものがあるの?」と聞いた。お姉さん、パソコンで地図を見せてくれた。特に有名なものは無さそうだった。

 



 
 
 
45分後、帰りのバスが出発。ゲルニカまでの運賃は1.45€。往きの道とは違うルートのようだ。ともかくバスの一番前に陣取り、運転手と横に座った奥さんに「ゲルニカ!ゲルニカ!」と確認。無事ゲルニカに降り立つことができた。それにしても、バスを1時間少し乗って1.45€(180円)とは安い。

ゲルニカのバスターミナル
 
 
真っ先に「i」マークの観光案内所に。ところが閉まっている。日曜日は午後2時まで、と書いてある。仕方なく道行くおじさんに、博物館や遺跡などはどこ?と聞いたら、「もう開いてないよ」との返事。実際、ゲルニカ平和博物館に行ったが日曜日は10:00~14:00、月曜日は休み、火~土曜日は10:00~19:00、しかも3月から9月の間、と書いてある。

 
平和博物館
 
バスを間違えずに降りていたら見学できていたものを、残念! 仕方なく街を2時間半ほど散策。






これがだれかは知らない。Jose  Maria Iparragirre 

 
1937年ドイツ軍が絨毯爆撃した街の面影、遺跡などは見つけられなかった。きっと博物館にしかないのだろう。

唯一見つけた反戦の壁落書き
 
 
ここからビルバオまではEUSKOTRENエウスコトレンという列車で帰ることにした。きれいな車両で4両編成。乗客は全部で10人足らず。バスは結構乗っていたのに電車のほうは観光ハイシーズンだというのにこの有様じゃ大赤字だろうな。バスは15分に1本、電車は30分に1本ある。バスのほうが小さな村を寄りながら行くのでそれのほうが便利で客もよく利用するのだろう。

かわいくて、おしゃれなEUSKOTREN ゲルニカ駅
 
車両内。非常にきれい。


EUSKOTREN の車両2種。右のに乗ってきた。

EUSKOTREN ビルバオ駅構内

バスターミナルの混雑とは裏腹に閑散としている。
 
電車は50分ほどでビルバオに到着。同じ会社が運行する路面電車でグッゲンハイム美術館へ。

EUSKOTREN 路面電車運転席

発車すると間もなく車内検札があり、警官も同乗。


グッゲンハイム美術館は学校の課外学習で6月11日に行って以来2度目。例によって「わたし、年金生活者です」というと何の証明書を提示することなく安い料金を適用してくれた。通常16€(2,000円)のところ9€(1,130円)。グッゲンハイム美術館のネットの日本語サイトには「シニアまたは年金受給者」とあるが、65歳以上なら証明書なしでも適用してくれる可能性が高い。
 
6時に入館して閉館の8時近くまでゆっくり鑑賞。

トイレ内部。色が何ともおしゃれ。
消臭剤の匂いが強烈でこれは何とか改善してほしい。
一昔前の日本のトイレの消臭剤に近い。


白、グレー、薄茶色を基調にした建物内部配色。
一歩あるくごとに景色が変わり、そのこと自体がアートのよう。

内部から外のアートを見る
見上げてみると・・・・・
少しうす暗くて広~い空間。部屋の中は僕とガードマンの二人っきり。ゆっくりと右を見、左を見、くるっと回って振り返り、それを何回も繰り返す。贅沢な空間と時間。写真禁止などということもこの部屋はない。
(この部屋に限らず館内ほとんどの場所は写真OK。ただし動画や三脚禁止のところもある)
15分ほどもいただろうか、心が満たされた。
 



花真っ盛りのパピーPUPPY
 
 
ホテルに帰って翌日早朝の出発に備える。