2017年1月31日火曜日

学校最初の行事: 新入生市内徒歩観光

2017年1月31日(火)

市内をぐるっと一周する市内徒歩観光、ガイドは先生。参加者の大半はアメリカの大学生一行。2時間ほどで終了。

どこをどう回ったのか思い出せないので、写真だけをのせる。撮影はすべてガイドの先生。学校のフェイスブックから転載。

学校前をそろって出発

 




 

 

学校初日の様子

1月30日(月)記

家から400m足らずでプラサ・マヨール(中央広場 Plaza Mayor)、

鉄格子の扉を開けて外に出ると繁華街の大通り


プラサ・マヨールに着く 

そしてプラサ・マヨールを突き切って200m行くともう学校 Colegio de España がある。

さらに200mほど




8時45分集合になっていたが9時ちょうどから新入生の説明会が始まった。大学生年代の男女が27人、35歳くらいの男性が一人、60歳以上が僕と男性1人と女性1人、全部で31人。



まずは、ボールペンとノートが入った大きな紙袋を配布。若干の説明の後グレード分けのテスト。

テストの初めは聞き取り理解の問題が15問。2回しゃべったのを聞き取って適当な答えを4つから選択。20分ほど。

そのあとは読み取り問題が85問。50分ほど与えられて回答。これも4者一択。30分ほどしたらどんどん部屋を出ていく人が出てくる。最後まで残ったのはシニア勢3人だけ。僕など76問目まで行って時間切れ。みんな恐ろしく速い。せいぜい2回読んで直ぐ回答用紙に回答のチェックを入れなければとても最後まで行きつけない。30分で出て行った人などは1回読んだだけだろう、あるいは出来ないと思ってギブアップしてしまったんだろうか。

時間経過後すぐに答え合わせをして得点報告。

僕の得点は次の通り。

  聞き取りテスト 15問中 6問正解 全く理解不能が多数
  読み取りテスト 85問中 正解52問 読んだがわからないのが多数 
                          読めなかったのが9問
  
     合計正解数 58問

教科書を配り(僕は16ユーロで購入)、Tシャツのプレゼントがあって、

このTシャツを着るのは日本に帰ってからだ。
最初の授業までは一休憩。

ミルクコーヒーとピンチョのセットで2ユーロ(250円)

広場では小学生の遠足か。イベントで風船飛ばし。

指定されたクラス分けに従って教室入り。10時30分から最初の授業。

僕のクラスはB1。 A1→A2→B1→B2→C1→C2 と上がっていくので僕は下から3番目。僕を含めて6人で男3人女3人、僕以外すべてアメリカ人。アメリカ人の男性一人が30歳くらいで他は20歳前後。

先生が全員にテストの点数は?と聞いた。51 48 55 53 54 とぼくの58だったが、一番しゃべれないのはどうも僕のようだ。みんな先生のいう事はよく聞き取っているように思える。いつもの通り、僕の場合は文法のほうが得点が良かったのかもしれない。早速教科書1ページ分の宿題が出た。

4時間の午前の部が終わり、追加レッスン1時間を選択していたのでもう1こまレッスン。

 B2とC1の生徒と一緒に会話とスペイン文化の勉強をするか
 A2の生徒と会話の勉強をするか

と聞かれたので、一も二もなくA2と一緒に、と希望。

A2会話は、僕と35歳宗教関係職のイタリア人と60歳くらいのドイツ人新聞記者の男性3人。このクラスでもさっそく宿題が出された。課題は「自分の国での通常の一日の様子を話せるように用意しておきなさい」。



2017年1月30日月曜日

いよいよ明日から学校が始まる

1月29日(日)記

ポルトガル 1月17日~24日 8日間・クラブツーリズムツアーに妻と2人で参加
スペイン   1月23日~3月3日 ツアーから別れて単独行動でスペインに行く
         (1月30日~2月24日〈月~金、4週間〉サラマンカで語学学校に入る)

全部で46日間。

1.ツアー参加を決める
2.スペインのアーモンド満開の時期を調べる
3.サラマンカ行きを決めて学校を探し、申し込む
4.帰りの飛行機の便をどうしよう
5.ツアーにさよならをして、ひとりスペインへ

というようなことを、すこしずつ書いていこうと思う。

こんなことを前に書いて、「1.ツアー参加を決める」 だけを書いてほったらかしになっていた。実は文だけは書いて適当なところに挟もうと思っていたが、その適当なところが見つからずそのままになっていた。

文だけになってしまったが、学校スタートを節目にしたいのでここに一気に載せてしまう。

●● 薬

今回の旅行はポルトガルが8日、そのあとのスペインが38日の計46日。持っていく常用薬は医者から処方されたのが4種類550錠、健食錠剤(血管をしなやかに強くする、眼に良いブルーベリー、ひどい花粉アレルギー用に甜茶)3種類600錠、合わせて7種類1,150錠、それに胃薬や風邪薬が加わる。これだけ多量になると入国の際の検査が心配になってきた。

もちろん心配の理由は「怪しい薬じゃないか」と疑われること。そこで薬の英文説明を持っていくことを考えた。

ネットはありがたい。「くすりのしおり」というページがあって、ここに薬の英文の説明がある。医者処方薬4種類のうち3種類はここに載っていて、あとの1種類は薬局で相談したらその場で簡単な英文を考えてくれて作ってくれた。

実際の入国の際はどうだったか・・・・・

フランクフルトではEC圏入域でパスポートの審査は結構厳しかったが、薬を入れた荷物は大阪から直接ポルトガル・ポルトに行ってしまったのでどういう検査をフランクフルトでしたかわからない。X線検査をやっていて、怪しいとスーツケースを開けさせられる、とも聞いたが僕の場合は何もなく済んだ。最終地のポルトでも荷物検査など全くやっていないようだった。

●● スペインのアーモンド満開の時期を調べる

日本のアーモンド、特に僕の家のアーモンドは桜の時期とほぼ同じで4月初めころ。スペインも同じころだと思っていた。そこで、日本よりも少し気温が高いセビリアでは2~3月に見られるだろうと思って7年前に行ったのだが当て外れで、時期はとっくに終わっていた。

何とか日本の桜のように、アーモンド畑が満開の様子を見たい、とずっと思っている。ネットの情報はあまり多くない。スペインにはアーモンドの「花見」をする習慣はない、とのことだった。

ファーロの様子についてはすでに書いた。

●● サラマンカ行きを決めて学校を探し、申し込む

今まで、スペイン語学留学はスペインの南海岸に近いセビリアとカディス、北海岸に近いサンティアゴ・デ・コンポステーラとサン・セバスティアンに行った。毎回違うところに行くのが楽しみだが、今回はスペインの内陸部、マドリッドから少し西に行った所にあるサラマンカに決めた。

決めたのには大きな理由はない。日本でのスペイン語会話カルチャースクールメートの女性が昨秋2週間の語学留学にサラマンカに行ってきて「街も人も良かったですよ。学校も先生もお勧めです」の一言があったからだ。

今度は学校をさがさねばならない。

ネットで検索してみると、日本でのスペイン語会話カルチャースクールメートの女性お勧めの学校を始めとしてい
くつか出て来る。が、ネットの情報、しかもスペイン語の情報では善し悪しがわかる筈もない。

ここは「お勧め」に乗っかろうと、その学校に決めた。それがColegio de España だ。

この学校の学費やホームステイ価格を見ると結構安い。この時期、学校は閑散期なのだろう、2週間の学費395ユーロで3週間勉強できます、というキャンペーンをやっている。5時間授業コースを4週間行くことにしたので395ユーロプラス追加の1週間分150ユーロの計545ユーロが学費の合計。


つまり、キャンペーン利用の結果、5時間授業を1週間で136ユーロ(17,000円)という事になる。
  初回と2回目のセビリアでは4時間授業1週間で160ユーロ
  3回目のサンティアゴ・デ・コンポステーラでは5時間授業1週間で180ユーロ

そしてホームステイの価格がこれまた安い。1泊3食付きで21ユーロ(1ユーロ = 約125円で換算すると2,625円)。激安といってもいい。


今日30日に過去の記録を見てみたら、
  初回セビリアでは2食付きで1泊27ユーロ(専用バス付)
  2回目セビリア・カディスでは3食付きで33ユーロ(専用バス付)
  3回目サンティアゴ・デ・コンポステーラでは2食付きで21ユーロ(共用バス)
こうしてみると、サンティアゴ・デ・コンポステーラの料理スキのセニョーラのところこそ激安で天国だった。

今までのホームステイでは30ユーロ以上(3,750円以上)だった。だから「食事がいくらなんでもひどいんじゃない?」などと文句も言っていたが、今回のサラマンカの価格じゃ贅沢は言えないな、と思う。

そして、日本のスペイン大使館やサラマンカの観光局にe-mailを送り、サラマンカかその近郊でアーモンドの花が満開になるのはいつ頃ですか、と聞いたところ確たる回答はなかった。少し寒い地方だから、アーモンドの花が咲くのは1月から2月ごろと踏んでいた。

想像通りで、Colegio de España に聞くと、2月末から3月初めころで、しかもサラマンカからすぐ近く、車で1時間ぐらいのところの村(街?)ラ・フレネラダで「アーモンド祭り」があるあるとの情報をいただいた。これは「大当たり」だ。

そして最後に「いつ行くか」という事だ。ポルトガルツアーは1月17日から24日。Colegio de Españaの学費キャンペーン1月20日までに申し込む事と2月の受講が条件。という事で、勉強するのは2月という事に自動的に決定。

24日に日本に帰ってきて、すぐにスペインに行く? それは体力的にちょっときつい。どうしよう!

●● 帰りの飛行機の便をどうしよう

団体旅行のツアーからひとり離れてあとは自分で勝手に旅行できるの?

ここでもネット情報などは自己責任だし、再合流できなかった場合も自己責任。誓約書を書いて実現できたとのこと。

できるという事ならと旅行会社に相談した。結果はOK。帰りの飛行機の搭乗の権利を放棄する、という事だ。ツアー費用の一部払い戻しはないし、またペナルティなどの追加費用もない。

このことを、僕の結婚の仲人役を引き受けてくれた知人であり友人でもある海外旅行会社の社長に話したところ、こんな話をしてくれた。

格安航空券にはPEXとITというのがあってPEXのほうは1回限りで変更が可能、ITのほうは全く変更が効かない。ポルトガル行きの団体ツアーがPEX航空券を使っているならツアーの帰りのフライトを後日に変更することができる、という。旅行会社や航空会社によって違うが変更が無料のこともあればなにがしかの変更料を取ることもあるらしい。

ツアー旅行会社に僕のツアーの航空券を確認したところITで、変更は不可能、と回答があった。

という事は、帰りの航空券を別途手配しなければならない。上記の社長に「安い航空券を探してよ!」と頼んだ。直ぐに探してくれ、取れたのがキャセイパシフィック航空のマドリッド-香港ー大阪ルートの便で78,000円+空港税8,、円の計86,000円の券。片道の航空券は結構高く、往復航空券を買うよりも高いこともある。

ツアーで一緒になった人に聞くと中の3日だけツアーを抜けて自分一人で行動したことがありますよとか、1週間余分に滞在して切符もいくらか追加金を払って1週間先に変更してもらいましたよ、というような話も聞いた。

こんな具合で日本を出発して今に至り、明日の学校開始を待つ夜を迎えている。

2017年1月29日日曜日

洗濯を頼む

1月28日(土)記

ホームステイ先に入ったのが26日、そしてその翌日にセニョーラに「このあたりにコインランドリーはありますか?」と聞いた。すると「これを使ったらいいよ。ここに放り込んだら勝手に洗濯してくれるから」と台所にある洗濯機を指さした。

実はこのホームステイの条件として、学校から提示されていたのは、

 個室
 トイレ、シャワーは共同使用
 タオル類は自分で用意
 シャンプー石鹸類 ?
 室内掃除 ?
 シーツ交換 ?
 洗濯サービスなし
 食事は土・日を含むすべての日に朝・昼・夜の三食

  以上の条件で 1日 21ユーロ(2,625円)

という事だった。「?」の項目はきちんと見てみていない。

この料金、激安だと思う。学校はこの中から全く手数料を取っていないとしても、セニョーラの手取りはこれだけだ。僕が今まで経験したホームステイの人数とは違って、今回はずっと多いから一人当たりの食事の手間も相当違うだろうけど。もちろん、内容も全然違うだろう。それでも、食事の心配をしなくていいのはずいぶん助かる。

行ってすぐに「バスタオル、いる?」と聞かれたので「あったらうれしい」と言ったら「はい、どうぞ」と一枚貸してくれた。

そして、問題は洗濯サービス。今までのホームステイでは有ったが今回は無い、と認識していたので「コインランドリーは?」と聞いたのだ。

セニョーラの指示通り、ポルトガルからたまっていた洗濯物すべてを洗濯機の中に放り込んだ。枚数が足りなくなったので一部手洗いしていたが、放り込んだ洗濯ものはこんな具合だ。

 靴下 9足
 ブリーフ 6枚
 下着シャツ 5枚
 ズボン下 3枚

そろそろ出来たかな、と思われる時間に洗濯機の前に行くと「まだですよ。この洗濯機には乾燥機はついてないから干さなくっちゃ」という。「?」と考える間もなく「あっちへ行って、あっちへ行って」というような仕草をするので、干すのもやって頂く事になってしまった。

それから一日たった今日28日夕方、外から帰ってきたら部屋の前の椅子の上にきれいに畳んだ洗濯物がおいてあった。

この家がある場所は繁華街の一等地の街路に面した建物の2階にある。高級な店が近所にたくさんある。同じ建物の1階にはイタリアの洋品店があり、2軒隣にはブティックの「Zara Home」が有ったりする。だから当然コインランドリーなどない。

今日の半日、気ままにバスを終点から終点まで乗ってサラマンカの景色を楽しんできた。

明るいブルー塗装の車内。1.05ユーロ(130円)
中央広場からバスで20分も走ると終点に着く。どちらの終点も街のはずれで住宅街、マンションだ。終点のバス停から5分も歩くと田んぼの中だ。





このマンション群の中に1軒、コインランドリーがあるのをたまたま見つけたので写真を撮っておいた。


 

   

2017年1月28日土曜日

ホームステイ先での最初の3食

2017年1月27日(金)記

一通りの食事を経験。

夕食: 夜9時。全部で7人で一斉に食事。初めての食事なので簡単に自己紹介したが、ほかの人の自己紹介はなし。女主人からの紹介もない。もっとも、名前や出身を言われてもほとんど覚えられないから、この方が良いのかも。

〇キャベツと赤パプリカのオリーブオイルたっぷりのサラダと、ポテトのトルティージャ。飲み物は水。デザートはヨーグルト。これでおしまい。

朝食: 休みや学校が始まる時間合わせて各自食事。僕はたまたま少し遅く起きたので個食。湯沸かしポットと電子レンジがあるがトースターがない。二つ一緒につけるとヒューズが飛ぶという。

〇各種パン、ビスケット、シリアル、インスタントコーヒー、ティーバッグ、ココア、ミルク、マーガリン、ジャム、水。サラダやフルーツはない。




昼食: 午後2時。

僕を含めて学生は9人。女主人(以下セニョーラ)と合わせて10人。一斉に食べ始め一斉に終わる。よくある食事前の「お祈り」なんてのはない。セニョーラが話題を提供しているようだが、話が途切れると時々「しーん」としてしまう。セニョーラと僕以外は20歳前後の男性1人と女性7人なのにやかましいほどの会話はない。ほとんどしゃべれない僕なのに(僕の方が)気を使って、「セニョーラ、歌が好きですね」とか、「口笛がうまいですね」とか、リンゴの皮をうまく向けずにひどい食べ方をしている女学生に「日本人はこんな風にむいて食べるんだよ」とか、話を向けてみる。

セニョーラ、ほんとに鼻歌と口笛が大好きで料理を準備している間中、間断なく台所から聞こえてくるのでそれを話題に提供したのだ。僕も気を使っている。しかし、こちらから一言二言声を発すると機関銃のように話が返ってくるので、セニョーラの話はほとんど聞き取れない。

〇長細いいパンを2㎝くらいの厚さに切ったもの、パスタ、ジャガイモトルティージャ、白身魚の鉄板焼き、フルーツ、水。

一人でとった朝食以外は写真無し。そのうち取れる機会を見つけて報告予定。全体として、あまりにもひどいとホームステイ先を変えてもらった時のそのサンティアゴ・デ・コンポステーラのホームの内容よりはよいのかな、と思う。

サラマンカ Salamanca, 中央広場 Plaza Mayor

街全体が世界遺産になっているサラマンカ、その中でも観光スポットNo.1は中央広場、というのがネット情報。どこからどこまでが「街」なのか。もらった、観光地図で色が変わった部分があるが、それが世界遺産の部分なら、東西に1.5km 南北に1kmほどの大きさだ。


前夜1/26からのしとしと雨が続いている。今回の旅行では1/17
にポルトガル・ポルトについてからずっと晴天に恵まれていた。
 
建物の周りには歴史上の偉人と思われる人の像が丸いなかに収まっている。暇に任せて数えてみたら89ある。中には戦争なんかで奪われ剥ぎ取られたのか、いくつかはブランクになってる。
 
ベートーベンやナポレオンならわかるのかも知れないが、彼らがここにいるわけはない。フェリペやアルフォンソなどポルトガルツアーの時のガイドさんが散々説明してくれた人物がいっぱいいるのではないかと思うが、すっかり記憶の彼方だ。
 
セルバンテスという名を見つけた。これはきっとドン・キホーテを書いた作家だろう。
 
 
石畳の上には何やら記念プレートがいくつかあったが、何を記念するものやら。
 
 
 
サラマンカの頭脳の象徴、かな?  カエル
 
 

夜の景色はとりわけ素晴らしいと、これまたネット情報。ヨーロッパで一番とも書いてあったが・・・  iフォンは持っていないがパソコンがあるので調べられる。

夜11時過ぎに家を出て様子を見に行った。金曜日の夜というのに、人は少ない。ざっと見渡して150人くらい(半分くらいは実際に数えました)しかいない。これくらいの時間に待ち合わせてあちこちに繰り出すのかな。

夜の照明はバルのお兄さんに聞くと深夜2時くらいまで点いているとのこと。

ライトアップされた建物。正面は市役所。

バルに入って生ビールCaña を一杯飲んで帰途に就いた。1.60ユーロ(200円)

2017年1月27日金曜日

いよいよサラマンカに到着

1月26日(木) プラセンシア →(バス)→ サラマンカ Salamanca

ホームステイ先には午後5時ごろに行くと伝えていたので、午後2時35分発4時30分サラマンカ着のバスが丁度よい。それまでの時間もう少しプラセンシアの街をぶらぶらすることにして、先に切符を買っておいたほうが良いのでバス乗り場へ。

プラセンシア→サラマンカの切符は9.67ユーロ(1,200円)、距離は120kmほど。スーツケースを駅に預けて(1ユーロ)街に出た。

ホテルのおじさんに「どこがいい?」と聞いておいたパラドールと元宮殿と教会へ行った。

リスボンでツアーから離れて単独行動になってからずっと思っていたが、ガイドの説明があるのとないのとでは楽しさに雲泥の差がある。すぐに忘れてしまうし、そもそも理解不能の説明もあるが、それでもその時は「ふんふん、なるほど、そうだったのか」と感心しきりであったのが、ひとり行動になると日本語の説明など皆無なので感心できるものがない。

飾ってある絵を見ても宗教画ばかりで、十字架に張り付けられていたり胸に傷を負っていたりしたらキリスト、中心にいて子供を抱いている女性だったらマリアだと言う位しかわからない。古くてすすけて暗いし、題材も暗い絵ばかりで面白くない。

古い建物や造作を見て感心するだけだ。

この日最初に入ったのはパラドール。歴史ある建物を利用してホテルにした国営の宿泊施設。ハイシーズンには予約がいっぱいでなかなか泊まれないことが多いらしい。今の閑散期には宿泊する旅行者も少なく、ネットで見ると10%割引などのキャンペーンもあり12,000円位で泊まれるようだ。

入ってコーヒーだけ飲んだ。エスプレッソ、2.10ユーロ(260円)、小さな板チョコ1つ付き。

次は元宮殿。「中を見たかったらこのベルを押してください」と書いてあったので押してみた。中から係員が出てきて「4ユーロ(500円)」という。せっかく来たんだからと料金を払って見学。僕のほかに見学者は、一組のご夫婦だけ。

隣接する教会も見る価値があると教えてくれていたので中に入った。ここは入場者は僕一人。ひとりの男性が近づいてきていきなり説明を始めた。照明のライトを当てたり消したり、立つ位置を変えて天井を見る角度を変えて「どうだこんな風に見えるだろう」というが意味不明、理解不能。内部をくまなく付き添い一周。ここで写真を撮れ、ここは横ではなくカメラを縦にして撮るんだ、とうるさく?迫る。

最後に、入ってきた入り口すなわち出口まで来て赤い布をひいた皿を椅子の上に置いて、「喜捨を」と。20分ばかりの熱心な説明に若干の「お布施」は考えないわけではない。ポケットに手を入れてはたと気が付いた。2ユーロくらいが適当かなと思っていたのだが、先ほどタクシーに乗ってコインで支払って、ポケットに残っているコインは35セント(40円)しかない。

これじゃ到底少なすぎる。仕方がない。札を出すしかない。まさかお釣りを頂戴、というわけにはいくまい。大枚5ユーロ札(630円)1枚を奮発。

ここで教訓ひとつ。ポケットにはいつも最低5ユーロくらいのコインを入れておくべし。

昼ご飯を食べる時間が無くなったのでスーパーに入ってパンとジュースとチーズとイベリコ豚のハムを調達、ついでにチョコレートを1枚。10.92ユーロ(1,370円)、バルで食べるより高くついてしまった。高級ハムが6ユーロ(750円)もしたので。

バスも、降りてからホームステイ先へのタクシーも順調。玄関の呼び鈴を押した。「日本から来たヒロシです」というとわざわざ玄関の扉まで迎えに来てくれた。今までは「はい、どうぞ」という感じで、「ジージー」という玄関ロックを解除する音がして、音が鳴っている間に素早く戸を開けて、目的の階にある住居までエレベーターで昇っていく。一戸建の家ではなくビルになっているアパートだ。

アパートといっても今回の家主さんの家はだいぶ大きい。今日のところ部屋数はわからないが、外国からの下宿生をたくさん受け入れている、半分(半分以上?)商売でやっているホームステイだ。夕食は夜の9時から。10人以上が一緒に食事できる食堂があり、20歳前後の男性1人女性4人とおばさんとともに計7人で食事。

皆、スペイン語は相当うまい(ようだ)。おばさんのいう事をほぼ全部理解している(ようだ)。当然僕はついていけない。僕と同じ学校に行っている人はいない。3つの別々の学校に行っているし、夕食を共にしなかった別の学生は大学生らしい。

キャベツと赤パプリカのオリーブオイルたっぷりのサラダと、ポテトのトルティージャ。飲み物は水。デザートはヨーグルト。これでおしまい。

*** たくさん書いたので写真を入れる時間がない。写真は後日予定 ***

リスボンで単独行動に移った23日から今日サラマンカに着いた26日までの経費まとめ。

  長距離電車1回とバス3回         77 ユーロ
  宿泊3回                   101 ユーロ
  4日間の諸経費(食費・入場料など)  124 ユーロ

2017年1月26日木曜日

あまり日本人が行かない街、プラセンシア

1月25日(水) セビリア Sevilla →(バス)→ プラセンシア Plasencia

9:45セビリア発のバスの切符は直前に買った。旅行シーズンではないので満員になることはない。急いで買うこともない。26.26ユーロ(3,200円)、指定座席前には飛行機のように画面があって、ゲームをしたり映画を見たい出来るようになっている。

途中2市に各5分づつ後留まった後、カセレスCaceres に昼食タイムで40分停車。プラセンシアには意外に早く14:30に到着。

前夜ネットで予約しておいたホテル(今度はホスタルではなくホテル)税込み朝食付きで28ユーロ(3,500円)にタクシーで向かった。

タクシーの最低運賃が安い。なんと1.85ユーロ(230円)だ。そのかわり、乗ってすぐにメーターが上がり始めた。50m位ごとに、そして停車しているときは10秒くらいごとに0.05ユーロ(6.25円)づつ上がっていく。

バスターミナルからホテルまでは非常に近く3.50ユーロ(440円)だった。

ホテルといっても、今回もホント小さなホテルでバルが併設されている。タオル類はついているし、ハンドソープ、バスジェル、シャンプーもある。ドライヤーもある。ファーロもセビリアもそうだったがここもバスタブ付きだ。狭いが文句はない。

直ぐに街の見学にでた。人口4万人の街で、世界的な注目を集めるようなものはないので日本人はあまり来ない。ネットを探しても大した情報はないようだ。

とりあえず、行くのはカテドラル。よくある高齢者割引は?と聞いたがここではなかった。入場料4ユーロ(500円)音声ガイド付き。もちろん日本語はない。歴史に超弱いし、宗教関係の単語も固有名詞も苦手だ。〇〇世紀や14××年という数字も日本語のように直ぐに素直に頭に入ってこない。スペイン語でも英語でもどちらでも良いのだが、それでもまだ英語のほうがわかるかなと思って英語にした。

が、案の定、さっぱりわからない。わかってもわからなくてもどうせすぐに忘れてしまうから、何の不都合もない。

旧カテドラルと新カテドラルが隣り合わせにあり、旧カテドラルにある薄い大理石を通して入ってくる窓の明りに驚き、近年改装された新カテドラルの美しい金ぴかの装飾に目を奪われた。残念ながら写真撮影禁止でパンフレットももらえなかったのでその様子を伝えるのが難しい。

2017年1月25日水曜日

4年ぶりのセビリア

1月24日 ファーロ →(バス)→ セビリアSevilla

滞在時間たったの19時間のファーロだった。

定刻の8:10より10分遅れでバスはファーロを出た。セビリア到着予定は13:00、3時間50分のバス旅だ。ここで「8:10→13:00」でなぜ3時間50分になるのかというと、セビリア時間の13:00はファーロ時間の12:00だから。

セビリア行きのバスは、夏のバカンスシーズンは1日5便、その他は2便しかない。旅行閑散期なので定員50人余のバスには乗客は25人ほど。

予定より少し早く着いた。着く前から見覚えのある橋や建物が見え始め、少し懐かしくも感じた。

ここのホテルも前日にネットでとっておいた。朝食付きで38ユーロ(4,800円)のホスタル。バスターミナルから200m足らずの便利なところにあり、泊まるだけなら充分だ。ここはエレベーターもあった。
 


こんな朝食が付いていた。取り放題。

前回セビリアに来たのは2013年の秋、だから4年ぶりだ。ホームステイした家のある通り、通学路、学校などを懐かしく歩き回った。ただそれだけ。

2か所のインフォメーションに入り、セビリアからサラマンカへ行くルートとその途中に何かよいところ、観光するのに推薦できるものがないかと聞いた。

1つ目は「セビリア」市内専門、もう一つは「アンダルシア」専門、そんな理由でよそのことなんか知らない、と木で鼻を括ったような答え。セビリアからサラマンカ行くのにどんなルートがあるのか聞いても知らない。いったん電車かバスでマドリッドに行くしかない、ともいう。話にならない。

バスターミナルに行って聞くと、ALSAのバスでセビリアからサラマンカに行くバスが1日に4便あるという。サラマンカには26日に行けばよいので、途中どこかの街に1泊しようと思っていた。

時刻表と途中停留所のリストをもらい検討、人口4万人の小さな町プラセンシアPlasenciaに1泊することに決定した。

行動予定が決まったので、夜食にホテル近くのバルに入った。ビールとSolomillo de cerdo al whikyというのをタパで頼んだ。薄切りのジャガイモの上にフライパンで焼いた豚肉を乗せたもの。なかなかおいしい。大きなニンニクもついている。

 
「タパTapaで頼む」というのは小皿でお願いする、という事。普通の大きさで一人前Racionだとかなり大きな皿に大盛りでだされる。タパだと3.90ユーロ(490円)、一人前だと7.5ユーロ(940円)だった。ここの店ではタパにはパンとピコ(固いビスケットのようなもの)が付いてきた。
固いビスケット、ピコ
ビールは小(180ccくらい)と大(250ccくらい)あり、大の方を頼んだ。2.2ユーロ(280円)。ビールには大オリーブが付いてきた。
大きなオリーブ。一緒に写っているのはケーキのフォークではない。

全部で6.10ユーロ(770円)は安い。おまけにサービスがあった。レモンチェロ(と聞こえた)というのを試験管に入れたもの。ぐいっと一気飲みするという。アルコール度数は大したことはないそうだ。
この試験管に入って出てきた。薄い黄色の飲み物。

2017年1月24日火曜日

7年ぶりに再びファーロに

1月23日(月)

ポルトガル・リスボンのホテルの朝9時、僕を除くツアーの33人とガイドの女性がバスに乗り込み帰国のために空港に向かうのを見送った。いよいよ僕の一人旅が始まった。

ホテルのコンシェルジュにファーロFaro行きの列車の時刻と駅を教えてもらい、タクシーでセテ・リオスSete Rios駅に向かった。

初めの予定では前夜教えてもらっていたリスボンのターミナル駅のサンタ・アポローニャSanta Apolónia駅から出発する予定だったが、朝に教えてもらったセテ・リオス駅のほうがホテルに近く、時刻的にも都合の良いのがあったのでこちらを選んだ。

切符売り場でファーロまで片道切符を購入。クレジットカードは使えなかった。現金で21.20ユーロ(2,700円)。6%の消費税IVAが含まれている。2等車、指定席。


10:14 セテ・リオス駅を4両編成の電車が発車。20分ほどして検札があり、自由席だと思っていた僕は指定席に座るように指示された。検札された切符には直径3mmほどの丸い穴が開いた。


この列車、前2両は1等車、後ろ2両は2等車。車内はそこそこきれいだが窓ガラスの外側が汚く、景色を撮るには都合が悪い。最後尾の後ろには車掌室がなく電車の後ろの景色が見える。なかなか良い眺めだ。2等車だからサロンカーのようなものではないのでソファはもちろんない。



途中の停車駅は10程だっただろうか、僕の乗った車両は座席定員100人余のところ、ガラ空きの40人足らず。終着駅のファーロに着く少し前から時々アーモンドの花が咲いているのを見た。農園ではなく、1、2本ところどころに「散在する」という感じだ。景色を見たり、スペイン語の本を出してみたり、このブログを書いたりの電車の旅は3時間16分だった。

宿舎は前日ネットで予約しておいた。税込み35ユーロ(4,400円)の、こちらでホスタルHostalというカテゴリーの宿泊施設。簡易ホテルという感じ。

玄関ドアのベルを押して開けてもらう。入るとすぐに階段がある。エレベーターはないので20㎏以上あるスーツケースを持って上がるのはちょっとしんどい。

2階はキッチンと食堂。調理器具・食器類と簡単な調味料は揃っている。自由に使ってください、というが料理などしている時間はない。食堂から外に出ると大きなテラス。




宿泊用の部屋は3階にあり、6室しかない。この日の宿泊者はどうも僕一人の様だ。

 


全体にきれいで、作って間もないようだ。アメニティはシャワーシャンプーと洗面台の固形石鹸のみ。タオル無し。無料品で、1.5Lの水のペットボトルと小さなリンゴと西洋ナシが各1個。

ファーロに来たのはアーモンドの花で有名だったから。7年前の3月にも花を求めて来たことがあったがすでに終わっていた。今回もインフォメーションに聞きに行ったが、良い情報は聞けなかった。7年前と同じ場所、かつてアーモンドの木の公園だったところを教えてくれただけ。近くにアーモンド農園はないのか、とかアーモンド祭りをやる街はないのかとかいろいろ聞いたが、ないないないの一点張り。


遠くは日本からアーモンドの花を見に来てくれた、という熱意に応えようとする心意気は微塵とも感じなかった。特別なツアーを組んでくれる業者があるのでそこで相談してください、電話かネットでできますよ、と放り投げられた。

取りあえず、7年前には歩いて行ったアーモンド公園に今回はタクシーで行った。少し咲いてはいたが、日本の桜のような見事な開花はなかった。