2017年2月5日日曜日

セゴビア Segovia に遠足

2017年2月4日(土)記

学校から週末遠足でセゴビアに行ってきた。

セゴビアといえば、建物ではなんといってもローマ時代の水道橋と、ディズニーのアニメの白雪姫で有名(と言うそうだがネットの受け売り)なアルカサル、そして食べ物ではなんと言っても子豚の丸焼き Cochinillo asado とインゲン豆 Judios de La Granja だと学校からの遠足案内パンフに書いてあった。

小型バスに、アメリカからの大学生一行21人とその大学でスペイン語を教えていて今回のスペイン語研修旅行に同行しているスペイン人女性先生、そして僕たちシニア男性2人と、語学学校からの女性ガイド(先生かな?)の計25人。

 
イリノイ(州立?)の大学の学生たち
 


●● ローマ時代の水道橋 ●●

日本の旅番組で何回か見て知っている。この建物にまつわる少女と悪魔のお話が有って、その物語も聞いたが、ネットのどこかにも載っていると思うので興味があれば探してください。「セゴビア 水道橋 少女 悪魔 お話」などで検索するといくつか出てきます。



遥か向こうの山はわずかに雪をいただいている。
 
橋のたもとにある観光案内所に行って、地図をもらい、旅番組で放送していた「古~いカメラで営業しているお爺さん」のことを聞いてみたのだが、その時「写真屋さん」だったことを忘れていて「画家」と言って聞いてしまったので話がかみ合わず、うやむやになったしまった。ちょっと残念。

138段の階段を上がった。上から水路が見えるかなと思った
のだが、水路の様子を見ることはできなかった。
 
さて、この水道橋、20,000個以上の石で組み立てられていて、セメントなどの接着剤は一切使われていない。リスボン大地震(大きなのが2回あって、どちらのかを特定して聞かなかった)の際にはセゴビア市内のいくつかの建物は被害を受けたが水道橋は被害は最小限だったとのことだった。

それにしても、よくも2,000年近くも壊れずにもっている。石の真下に行くと怖いくらい。石が一つずれてたり落ちたりしたら全体が崩れること間違いなし、と思う。


セメントを使っていない、という証拠ともいえる「石と石のすきま」を見つけた。僕の「大発見」だ。





●● 子豚の丸焼き Cochinillo asado ●●

どこで食べたらよいのか。お昼時間の自由時間に一人になってしまった。1時間半ある。通りを歩いているときに「ここは子豚の丸焼きで有名な店ですよ」と説明したような気がしたのでその店に行った。

この店、ドゥケ Duque という。 ドリップ・アドバイザーのページ
でも紹介されている。そこでは丸い玄関のように写っているが
写真の撮り方でそのようになっているだけで、実際にはこれ。

店頭に掲示してあるメニューリスト。
肉類は右の列の2段目に書いてある。


ドアを開けて中に入るとものすごい人。カウンターがあってそこでアルコールを飲んでいる。どうもテレビで見たことのある、レストランに入る前の人が食前酒を飲んでいる、という雰囲気だった。取りあえず人込みをかき分けてさらに奥に行くと、名前リストを持って予約順を整理しているらしい女性がいる。

店を入ってすぐ左にあるバーカウンター
食事をしたのはこの奥に小さく写っている食事コーナー

コックさんの右にいるのが店頭予約受付の女性2人。
上手にスペイン語を話せますね、と持ち上げてくれた。
この写真と上の写真の2枚はいずれも食事を終えて出るときに
写真いいですか?と許しを得て撮らせてもらったもの。
入店時は身動きが取れないほどの人だったのにわずか一時間
足らずでこの通り。
これだけの人が順番待ちをしていたら、とても1時間半の自由時間の中には納まらない、と覚悟したが、それでもと、と思い「これだけ順番待ちの人がいたら相当時間がかかりそうですね」と女性に声をかけた。

すると女性は「おひとりですか? 大丈夫ですよ。すぐにお席に案内します。〇〇さん、この方をお席に案内して頂戴!」といってくれて、幸いなことにすぐに席につけた。

次に、メニューから目指す「子豚の丸焼き」を選ぶ。「英語にしますか、スペイン語にしますか」と聞くので取りあえず「日本人ですよ」という事のアピールを込めて「日本語のメニューは?」と聞いて見る。そんなのはあるわけがない。「スペイン語のメニューをプリーズ、じゃなかった!ポール・ファボール Por favor 」だ。

子豚の丸焼きの正式な名前が頭の中に入ってなかったので、「セゴビアで伝統的に有名な子豚の料理と野菜サラダ、飲み物は赤ワイン」と、スペイン語メニューを見もせず頼んだ。「大きいのはだめですよ、小さいのですよ」とジェスチャーを添えると「大丈夫、大丈夫、小さいです」と返ってきた。一匹丸々来ると飛んでもない事になるのでちょっと心配だったから。

メニューに書いてある価格をちらっと見ると一番高いのでも、40か50ユーロだったので破産することはない。店の構え雰囲気からしてミシュランの2つ星とか3つ星なんて感じじゃない。

まもなく料理が運ばれてくると、なるほど一人前の子豚の足だった。

一人用だからサイズは小さいが、ペア用(2人用)だと胴体に
近い部分までついている大きなのを持ってきて、人数に応じて
そばで給仕さんが切って取り分けてくれる。

肉の見た目は鳥のささ身のようで、とても豚肉には見えなかった。
とにかく柔らかい。

観光客が多いレストランだと思うので、写真撮影も頼んだ。
有名人らしき人の写真もたくさん飾ってあったが、たくさんの
客が食事中だったのであまりたくさんも見ることもできず、
写真も遠慮せざるを得なかった。
こんがりときつね色になった厚さ1mm足らずほどの薄い皮は春巻きの皮のようにパリパリで香ばしい。ナイで切るというよりはフォークで突き刺して割るという感じ。中の肉はナイフが要らない位やわらかい。実際、食事が終わるまで、ナイフを使うことはなかった。肉の味自体は、何か香辛料でたっぷり味付けがしてある、というより自然な感じ。

最後にコーヒー(こちらで単にコーヒーと言ったらエスプレッソ)を頼み、終わったらお勘定。しめて37.50ユーロ(4,700円)。お釣りの端数2.50ユーロだけおいて店を出た。若干の自由時間を残すだけの時刻になった。満足・満足!!

ちなみに、チップの話。ある先生曰く。高級レストランでは10%くらい、庶民レストランではお釣りの端数から10%まで、バルでは生まれてこのかたチップを置いたことがない、という。基本的にスペインでは給料を十分支払っているので、「チップで生活している、すなわちチップを必ずもらわないといけない」という人はいない、とのこと。僕に言わせると「チップの悪い習慣」をアメリカ人が広めている、と思う。最近アメリカでもチップを廃止しようというレストランだか何だかが出てきているようだ。もちろんその分価格を上げ、そして給料を上げているそうだが。

(後日追記)上記の先生から追加情報。
 子豚の丸焼きの料理はサラマンカでも食べることができる。
 サラマンカにしろセゴビアにしろ、お手頃のレストランだと飲み物、サラダまたはスープ、子豚、デザート、コーヒーすべて含んで23ユーロ(2,900円)くらいで食べることができる。
 僕が行ったレストランはだいぶ高級の部類に入る。

この日のそのほかの写真は・・・・・

同じクラスの5人と
アルカサルへも行って入場した。

珍しく日本語のパンフもあって、残念ながらすべての説明と見学が終わってから帰途のバスの中で渡してくれた。簡単なB5の小さなパンフで4ページのものだが、見学前にほしかったな。スペイン語の説明で理解しなさい、という事だったのかな?







そして帰りは途中アビラ Avira に寄って写真撮影休憩10分をとって、

城壁に囲まれた街、アビラ。
無事サラマンカに帰着。6時ちょうどセゴビアを出て着いたのが8時30分だから2時間半かかったことになる。結構遠かった。

2 件のコメント:

  1. エンジョイしてますね!! セゴビア懐かしいです。20年ほど前に娘を連れて行きました。美しい街ですよね。そして、海外からのお上りさんがいっぱいで、なんだ!団体旅行は日本だけじゃないじゃない!と思ったのを覚えてます。子豚の丸焼きもね。お皿で割るのを期待しましたが、2.5人前では無理でした。 写真がたくさんで楽しく読ませていただきました。

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    1. 日本人団体には一組も会えませんでした。
      旗の後ろをぞろぞろ行く白人と、中国人・韓国たくさんいましたが、日本人がいたかどうかは? 大体、服装・髪型・化粧・顔立ちなどでわかります。
      僕はセゴビアは初めてで、楽しかったです。

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