2011年6月1日水曜日

おもちゃ病院

定年退職してなにをするか。よく話題になる。

あるときは親類・知人・他人に助けられ、あるときは社会に貢献し、係わりあってきた40年。そこそこ一所懸命に仕事をしてきた。

退職しても仕事しか頭にないのはさびしい。今、得られた多くの時間を、自分や家族だけのために使うのも良し、多少なりとも地域社会に恩返しを、何て考えるのも必要かもしれない。

昨年9月。何をしようか、などと考えているときに「おもちゃ病院」なるボランティア団体が“医師”を募っているのを知った。おもちゃを原則無料で修理する活動をしているらしい。

http://ivory.ap.teacup.com/omotyabyouin/

子供のころから模型造りが好きだったり、学生時代は電気工学を学んだり、仕事では“物作り”をしていたりしたので、僕の知識・経験が役に立つかもしれないと思い参加させていただくことにした。

“医師”になるのに特別な資格はない。でも、相当すごい能力のある人もいる。飛行機のB747の整備をやっていたとか、電気の小さい回路をひとりで解析して不良箇所を診断するとか、「機関車トーマス」の修理ならなんでもまかせてとか。

電池を使ったおもちゃが結構多い。ICやライトやスピーカーを使っている。

2時間半足らずの活動時間に修理依頼に病院におもちゃを持ってきてくれる件数は毎回10余り。担当“医師” は7~8人。いくつか修理させてもらったが、僕の知識でも何とかなるのが大半だ。

電池切れ
電池の接触不良
電池につながる電線の断線、半田不良
など、単純なのが多い。

直ったおもちゃをうれしそうに抱えて帰っていく子供とお父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんを見ると、「直ってよかったぁ」とほっと一息。