11月18日に「初めての○○」と題して「初めての松葉づえ」の事について書いたが今回はその第2弾!! ・・・というか、「初めての脳梗塞で初めての入院」の方が先に起こった出来事だったんだが。
11月5日(木) 淀川の河川敷でテニスの一人練習。いつもの通りビール付き夕食を摂った後、うたた寝。眼が覚めたのでいつもの腹筋運動をしようと体を起しかけた途端
左の手の平に “しびれ”
を感じた。10分ほどで治まった。
11月8日(日) 午後3時50分 浜松へのバスツアーでの帰り道、トイレ休憩の為にサービスエリアに入った。うたた寝から覚めて立ち上がろうとした時に
左の唇・ほお・手の平に “しびれ”
。今回は1分ほどで治まった。同行していた妻の意見もあり、大阪に帰ったらすぐに医者に診てもらう事にして取りあえず帰宅の旅程を続行。
同日 午後8時42分 阪急電車の高槻市駅に帰ってきた時点で駅から#7119に電話。この電話番号は救急車を呼ぶかどうかをひとまず相談する為のもの。看護師さんが応対してくれて、症状を説明すると救急患者を受け容れてくれる病院を2院紹介してくれた。整形外科医と脳神経外科・内科医が当直している病院だ。しびれが整形外科的なものなら緊急性はない。脳神経的なものなら緊急を要する。両院に電話して、脳神経内科医が当直している方、みどりヶ丘病院に行くことにした。
同日 午後10時前 いったん家に帰り、万が一「入院しなさい」と言われた時に備えパジャマなどを持ってマイカーで病院に到着。症状を説明するとすぐにMRI室に。
同日 午後10時半ごろ MRI画像を診断。脳の視床下部のあたりに脳梗塞の痕跡らしきものが見えるが、しびれの症状が出てから7時間近くも経っているので、この画像だけでは断定できない。ただ、しびれの部位と症状だけからすると毛細血管が詰まる「ラクナ梗塞」が疑われる、との事。僕としては、5日のしびれは昼の運動のせい、8日のしびれはその日一日立ちっ放しで腰痛を起こしていたのでその影響、と思いたかったのだが・・・
「入院してもう少し調べてみますか?それとも帰りますか?」と先生が聞いてきた。「もし僕があなた(医者)のお父さんだったとしたら、どう言いますか?」と逆に聞き返した。その答えは「入院!」――という事で入院決定。
11月9日(月) 朝 脳神経外科の担当医が決定。再度MRI 撮影。「ラクナ梗塞」の診断確定。首や腰の神経系統の異常では、手足のしびれは考えられるが唇やほおのしびれは考えられない、との事。経過が良ければ、すなわち症状が再発しなければ1週間後に退院も可能だとの事で治療開始。
11月8日(日)~14日(土)、7日間の 入院生活はこんな感じだ。
06:00 起床
08:00 朝食、錠剤2個摂取
09:00 午前の点滴開始(血液をサラサラにする)、約2時間
12:00 昼食
15:00 午後の点滴開始
18:00 夕食
21:00 消灯
毎日欠かさず飲んでいたビールはもちろんない。珈琲もない。おやつもない。食事は1日1800kcal。健康そのもの。
テレビはOKだが、じっとしていては体がなまる。途中から、体操や階段の上り下りを始めた。階段は1階から5階までで、全部で110段。それを5往復して計550段。そこそこの運動量だ。
11月14日(土) 午前10時 無事退院。入院中の梗塞再発はなかったが、手の平と唇とほおの極く僅かなしびれの様なものが3、4回感じることがあった。それ以外の後遺症は何もない。不幸中の幸いだった。
脳梗塞の原因はいろいろ。僕の場合は、糖尿、コレステロール値、高血圧、飲酒量などが従来から少しずつ高い。食事内容、運動、ビールの量を若干調整する必要がありそうだ。
処方された薬は血糖値を下げる薬、血圧を下げる薬、血液をサラサラにする薬の3種。それに加えてビールの量を中瓶1本(500ml)までに指定された。