2025年7月3日木曜日

スペイン最後の日 ~ 帰国

7月2日(水)

スペイン最後の日。

昨夜は夜10時に寝た。あまり寝られず、朝5時過ぎに起きてしまった。

06:00 ホテル→バス⇒電車⇒バス⇒バス

07:40 空港到着

10:10 チェックイン開始

13:10 飛行機出発

こんな予定。乗り継ぎ(⇒マーク)が3回あり、プラットホームから別のプラットホームへ、と言うような単純なものではない。道を間違えたり、停留所を間違えたり、時間がかかりすぎて予定のバスを乗り過ごしたり、別の行き先のバスに乗ってしまったり、と予定が遅れる理由はいくらでもある。

幸運なことにトラブルもなく、最後のバスのところまできた。最後のバスだけはGoogleMapが指示するのと違って、ちょっと遠回りするルートのバスに乗ってしまったので、当初の予定より5分ほど遅れて 07:45 に着いた。ほぼ完璧。

09:40 チェックインが早く始まった。誰も並んでいないのですぐ終わった。セキュリティーチェックも20分ほど。ただ、パスポートコントロールが1時間。買い物は何もないが、免税店をぶらぶらしていて、水分が欲しくなったので、自販機の前まで行って500ccの水が2.40ユーロ(408円)を見て高いなぁ、と思うと同時にVIPルームを使えるパスを持っていることを思い出した。

このパスと紐ずいているクレカを盗られたので大丈夫かなと思いながらカウンターに行ったが、特に問題はなかった。

北京空港に予定通り到着。

*** ここらあたりから、またひと騒動があったので後で書き足します。無事家にたどり着きましたのでご安心を!***

2025年7月2日水曜日

明日はいよいよスペインを離れる

7月1日(火)

スペインを離れる日は大体空港近くのホテルをとることにしていたが、今回は少し離れたところ、グアダラハラになった。グアダラハラに2日、空港近くに1日でも良かったがバタバタと動くのもシンドイかなと思ってこうした。

2日の飛行機はマドリード空港 T1 を13:10発。3時間前には空港に着きたいので最低10:00着目標。グアダラハラから空港までは50㎞足らずだが、GoogleMapで時刻表を見てみると大体2時間かかる。それも鉄道1本では行けない。鉄道とバスを3、4回乗り換えてスムーズに行っての話だ。初めてのところで、乗り遅れて次は1時間あと、などとなると2回乗り遅れるとアウトだ。

日本でGoogleMapで旅行計画を立てたことだ無いが、こちらでは鉄道とバスの時刻表の情報が沢山あって、計画を立てることが出来る。乗り換える駅の候補がありすぎて、調べるのが大変。とりあえず、1回乗り換え位で出来るだけ空港に近づければ、あとは最悪そこからタクシーと言う手もある。グアダラハラから空港まで全てをタクシーにすると 50km、150ユーロ(25,500円)くらいかかる。ちょっともったいないし、手持ちは130ユーロ。ちょっと不足です。

昨日、両替のためにここからマドリードの中心街の一つのアメリカ通りまでをバスで往復したが、片道3.78ユーロ(643円)だった。50km運んでもらってこの運賃だから安いですよね。

とりあえず、明日朝は6時にホテルを出ようと思っています。目標10時に2時間の余裕をもって。空港近くのホテルだとこんな余裕は必要なかったんですけどね。

今日はとりあえずホテルから鉄道駅までのルートを押さえておきたい。徒歩5分(290m)でバス停、バスを13分乗りバス停6個目で降り、降りたところから3分(150m)で鉄道駅・・・・・などと時刻表と一緒に詳しく出る。

ここのバスはALSAが運営していて1乗車1.05ゆーろ(179円)。L4ラインで行って、確かに鉄道駅に着くことを確認。目視しただけでバスの終着まで行くことにした。観光名所も古い町だから色々あるのだろうけど、今回は疲れたので全てパス。終着には何があったかと言うと町はずれの住宅街。

小腹が空いたのでバルに入った。客は男性3人、一人は大ジョッキのビール、二人は白ワインを飲んでいる。昼の12時半ごろ。私はCafé con lecheミルクコーヒー とつまみを一つ。イカリング揚げのようなのがあったので聞いてみたら残念!玉ねぎのリング揚げだった。それとギョーザの小型版のを各2つ頼んだ。しめて2ユーロ(340円)。ワインを飲んでるおじさんが話しかけてきた。「あんた、コーヒーにそのアテはないやろ。それはアルコールと一緒に飲むもんや」 さらに 「コーヒーには、パンにスライストマトを乗せそれにオリーブオイルをかけ、最後に塩をパラパラとふるのが最高!」 などと軽いお教え。

住宅の周りを一周していたら、公園で小さな子供たちがキャーキャーいいながら遊んでいた。こんな時間は学校のはずなのにと引率らしき女性に声をかけると 「お騒がせしてすみません、Campamento キャンピング なんです」 と説明があった。

その場をはなれて、しばらく散歩しているとその子たちに会い、ちょっとカメラを向けたら、なかの一人の男の子が No se puede だめだよ と言う。カメラを向けられていう言葉だから No se puede sacar una foto 写真はダメだよ の事だろう。 しっかり教育されてるなと思いビックリ。

しばらくして再びL4ラインのバスに乗り、もう片方の終着点に行った。そこはグアダラハラ大学病院だった。その向こうには広々とした丘があるだけ(写真を撮るのを忘れた)。病院内で自販機で飲み物を買いトイレを借りた。

帰りのバスに乗ろうとして運転手に1.05ユーロがなかったので10ユーロ札を出したら札は5ユーロまででだめ、バスに乗せない、と言われた。「どうにかして小銭を作れ」とも。ええ??帰れない!とちょっとパ二くった。

病院入口前にいた3人の女性に声をかけて、小銭に両替して貰えないかと聞いたがみんなNo。一人が病院の中にカフェテリアがあるのでそこで何か買ってくずしたら?と教えてくれた。この病院の自販機は札はダメなのがわかっていたのでカフェテリアへ。軽食を食べて5ユーロ札をゲット。小銭はいつも少しは持っておくものだ。ただ、多分クレカがあったら乗れたんだと思う。無事バスで帰宅。

2025年7月1日火曜日

一日がかりの両替、やっとユーロ現金が手に入った

6月30日(月)

ホテルから歩いて3分のところに銀行がある。入ってすぐに 円 → ユーロ の両替ができるか聞いた。返事は 「当銀行の口座を持っていないとできない」「ほかの銀行もそうだろう」 という事、この街に両替できるところがあるか聞いたが 「ないと思う、近くに中国人が経営するコンビニがある。中国人なら知っているかもしれない。」 と、ちょっと何かありそうな感じの返事。

せっかく教えてくれたので店に行ったが返事は、「わたし、何もわからない。スペイン語が分からない」 と言う。裏社会の取引でやっているのかもしれないが、そんなことを外国人旅行者の私にオープンにするわけがない。中国人店主は私の問いに、「No entiendo理解できません」と言うだけ。わかっていても分からない風を装った、と言う匂いがした。

マドリードの中心街に行くしかない。どんなにしていこうかと探していたら、バスステーションが1kmほどのところにあることがわかり、直ぐ向かった。11:00バス発車 11:50バスが中心街の一つ Avenida de America アメリカ通り に着いた。横に座った人に両替店があるかな?と聞いてみた。すると、「結構な繁華街だから多分あるでしょう」と言う返事。

ところが着いてみると、そんな風でもない。銀行の一つに入ったら、グアダラハラの銀行と同じ返事。途方に暮れていると、非常に大きなバスステーションの一角にインフォメーションがあった。時間を少しかけて調べてくれて、ここにあります、と行き方を教えてくれた。「地下鉄9号線に乗り、途中2号線に乗り換えSol 駅を降りて、降りてすぐのところにあります」 と。

地下鉄の切符を買うのがまた大変。券売機の近くに案内の人がいた。この人は一般の人ではなく地下鉄の職員。確認したうえで色々聞いた。「クレカは日本の発行銀行とこちらの銀行が取引があればすぐに新しいのを発行してくれると思うんだが」なんて言うのだが、そんなことで時間をとっていると今日に確実に手に入るとは思えないので、「いやいや、とにかく日本円でユーロを買いたいんです」といって、Sol に行ける切符を買ってもらった。まずはカードを買ってそれにチャージしてSol駅に行くという段取り。とにかく買い方が難しいのでたくさんの旅行客が戸惑っている。

Sol駅には簡単に着いた。エスカレーターと階段を上がると、言われた通りのところに両替商があった。すぐに飛びついて30,000円でユーロを買った。なんと155ユーロしかない。 1ユーロ=193円 びっくりしたがそんなことを言ってる場合じゃない。バス代や地下鉄代を払っているともう手元には30ユーロほどしかない。これは、最後の空港行くにも心配な額だ。

ちょっと話がかわるが、地下鉄の Sol 駅から地上に出たところで、たぶんアフリカ系だろうか黒人たちが路上に店開きし始めた。その写真を撮ろうとしている時に2、3人の黒人が「大黒様の袋」のような感じで白い袋を担いで私の横を通った。そして私のショルダーバッグをひったくるような感じで肩にかけたベルトをはじいた。すぐに私の顔を見て「写真を撮るのに集中してるとバッグをひったくりにやられるよ」と注意してくれたのだ。昨日スリにやられた後だったので、残念。



警官の姿を見ると広げていた商品をあっという間、
ほんの1秒でまとめて2秒目には肩に担ぎ、3秒
目には逃げ出し始めている。スゴイ早業だ。

ともかく一安心して昼食 El menu del día 軽いコース料理 16ユーロ。

飲み物はビール。パンは無料。
一皿目は当店風サラダ。


二皿目はOsobucoと言うイタリア起源の肉料理。
柔らかくて味付けも良くおいしかった。

デザートはTarta ケーキ
一式で16ユーロ(2,720円)



店を出う時にはボーイさんが「スリとひったくりに気をつけなさいよ」と言う。ほかの場所でも言われたことがあるので、よっぽど多いのだろう。外は暑い、36℃から39℃ 体力の消耗が激しい。体力にも気をつけねば。
沢山の人がこの像の前で写真を撮っていた。
何が有名なのか知らないが、わたしもついで
に一枚。

Sol駅からすぐに地下鉄でバスステーションがある元の場所に戻って、と思っていたのだがバスステーションの場所が分からなくなった。散々聞きまわって歩きまわってへとへと。やっと着いて今度は切符を買わねばならない。窓口がないので券売機。これがまたむづかしい。

たまたまGuadalajara行き切符 と言うのが画面に出てきたのでお金を払おうとしたら 支払いはクレジットカードのみ と書いてある。試しに現金を入れたら受け付けてくれない。数回試したが駄目。16:15発車予定 とも書いてあって、操作をしていたのは 15:50。 25分後出発なので、時間はまだあると思いながらもイライラしていると、たまたまバス会社社員が通りかかり、「バス代は運転手に払えばいいのよ。バス①番乗り場に行きなさい」 と。40番くらいまであるバス乗り場の中の①を探してギリギリ 16:02 に乗車。すると16:15 が定刻のはずなのに 16:06 に発車。 15分発と思ってゆっくりしていたら乗れなかったところだ。

バス車内の「車外気温計は39.9℃」を指している。無事50分ほどで グアダラハラ に帰ってき、スーパーでちょっと買い物をして、食べながら涼しい部屋の中でこれを書いている。

2025年6月30日月曜日

Guadalajaraに移動 クレカを4枚、スリにやられた!

6月29日(日)

*** 相当たくさん書いたが、記録と皆さんへのアドバイスのためです ***

犯罪とはほとんど縁のないバリャドリードに4週間余りいて、スペインの大都市での犯罪の多さに気を付けるのをすっかり忘れてしまったいた。

部屋をきれいに片づけセニョーラにチェックしてもらい、家を出た。昨日駅に切符を買いに行ったので家からのバスが止まる場所も分かっていた。駅で待つのは何でもないので、安全のため一本早いバスにしようとセニョーラに言ったのだが、日曜日で交通量も多くないので丁度のバスで問題ない、と言われこのバスにした。電車の出発時刻の30分前に、無事駅に着いた。

25分前に乗客が列を作りだした。私が買った切符はAVE(日本の新幹線)のものだったようで、乗客の手荷物検査をする。列はそのためのものだった。


過去にこの検査で引っかかったことが無かったので何事もなく過ぎると思いきや、今回初めて「スーツケースを開けて10cmくらいの金属製のものを取り出して、私に見せてください」と、女性検査官に言われた。


疑われたのはナイフと思う

疑われそうなものは二つ持っていて、一つは6徳アーミーナイフ。キャンピング用の小さなもの。それとコルク栓オープナー。これは以前ボトルワインを買って、これをもっていなかって困ったことがあったから。

万が一の可能性を思って、この二つはすぐ取り出せる分かりやすいところに入れている。検査官は持ち場のX線検査の画面のところに戻り、他の乗客の荷物をチェック。私がすぐにナイフを取り出すと、私のところに来てそのナイフを画面の場所に持って戻り何か調べている。長さなんだろうか? 私のところに戻ってきて「OK!」とナイフを私に返却。わたしも「ホッ!」。

一両56人乗りの8両編成。





途中一駅セゴビアで停車、定刻の2分前の11:03にマドリードChamartíne駅に着いた。

ここから目的地に行くためには近距離区間の切符を買わなければならない。ここからは詳しく書く。「こういうことに気を付けてください」をいうアドバイスです。結論から言うと4枚のクレジットカードのスリにあったのです。逢いかけたのではなく、実際に盗られてしまったのです。

特に何時何分の電車に乗らなければない、という事はなかったのですがAVE日本でいう新幹線のプラットホームを降りてまずは改札口を出る。ここまで来るのに10分以上かかっている。次の作業はGuadalajara行きの切符購入だ。ちょっと見渡しても切符売り場がない。券売機に挑戦したが簡単にできるものではない。おろおろしていて、ちょっと後ろを振り返ると「私も分からないんですよ」と声があった。


そうこうしている時に一人の男性が「やってあげましょう」と声をかけてくれ、行き先のGuadalajaraを言うとサッサッとボタンを押して、現金20ユーロ札を使って切符代5.50ユーロ、おつり14.50ユーロはすべて硬貨で出てきた。切符と領収書(11:26を記録)も出て来た。沢山出てきたので列から離れて硬貨と切符と領収書を入れるべきところに入れた。次は列車が出るホームに行かねばならない。



掲示板を見ると6-8番線と書いてある。意味が分からない。すると高校生くらいの女の子が「案内したげるから付いてきなさい。」としぐさを交えて、今から思うとちょっとたどたどしいスペイン語でいう。親切なんだ、と思い感謝。8・9番線ホームにつながる地下道を一緒に進んだ。




ここで僕の財布がポケットから出てチェーンでぶら下がっているのを女の子の一人が教えてくれた。???おかしいなと思いながらポケットに入れなおした。そして「ここだと思う」と言う8・9番ホームに一緒に上がった。ここには階段しかない。スーツケースを軽くした“成果”が出た。「うーん、ここではないみたい」と言う仕草で下に降り、今度は6・7番線ホームに上がった。15kgのスーツケースでも上がって、降りて、また上がるのは結構しんどい。

ここまでしてくれたので女の子に感謝し「あとは自分で探す」と言って(と言う仕草をして)女の子二人と別れた。

ホームで列車を待っている子供連れのおじさんに「このホームでいいの?」と聞くと首をかしげている。直前にならないと到着ホームが分からないシステムになっているようだ。「あと1分で発車」とか「あと3分で発車」と表示が出るがころころ変わり、到着ホームが分からない。突然「あと1分で発車、ホームは8番線」などと言う表示が出て、1分でプラットホームを下り登りしなければならない事態が発生することもある。


ともかく、11:48発車予定の Guadalajara グアダラハラ行きは3分遅れで7番線から発車した。始発電車ではなかったが座れた。家から水を持って出るのを忘れてのどが渇いたが、ビール1缶しかない。スペインでは公園などでアルコールを飲んではいけないという法律があったと思うので、電車の中でもきっとそうだと我慢。

途中、携帯の着信お知らせ音があったので見るとSMTカード会社から12:51にメールが入っていた。曰く 「本日19:49(スペイン時間12:49)《切符を買った23分後》に45万円余の買い物を申請されましたがご利用枠を超えているためカードがご利用いただけませんでした」とあった。最近、このような不審なメールが良く来るのでこれも何かの詐欺のためのメールかと思い、放置。

2分後の12:53にまた、「本日19:51(スペイン時間12:51)《切符を買った25分後》に22万円余の買い物を申請されましたがご利用枠を・・・・・」。おかしいなと思い自分の財布のカードを確認、、、ない!! 4枚のカード全てがない。20ユーロ札と5ユーロ札だけは残っていたがクレカがない。

実は今日朝、これまではクレカ2枚はスーツケースに、2枚は財布に入れていたのだが、スーツケースに入れとくのは面白くないなと思い財布にうつした。列車の中には大型荷物置きスペースがあり、スーツケースはそこに置くことになっている。スーツケースごと持っていかれたらいやだなと思い、財布に移したところだった。リュックと財布の2か所に分散すれば良かったんだけど、結果的には最悪の事になってしまった。

そのあとにも12:53にも全く同じ時刻・額のお知らせ。

そして1時間余の後の14:10に4回目のお知らせ。21:08(日本時間14:08)13万円余。

電車は午後1時20分ごろ到着。電車の中では茫然自失だったので、まずは落ち着いてとグアダラハラ駅の改札口に。そこに若い旅行案内の男の子(後で聞くとボランティアらしく鉄道会社を支援する公共会社(adifと書いてあったかな?)から支給された制服を着ているボランティア)がいたので、こうこうこうでクレカをマドリードの駅で盗まれたので警察に行きたい。というと、彼は冷静に「まずはカードをストップすることです」と。と言っても、カードを落としたことはあっても犯罪的に盗まれたことが無いのでオロオロ。

最初彼に会った時に、警察に届けを出したい、と言ったので警察には連絡してくれていた。そうこうしている間に日本にいる息子に「スリにやられた、どうしようと」とLINEで相談。色々調べて、カード会社に電話などしてくれて、なんと代理人として3枚のカードの使用のストップをかけてくれた。(残る1枚はホテルに入ってからネットをゆっくり操作しストップを完了)

私が持ってきている携帯は楽天で、そのままで(ちょっとした操作は必要)スペインではwifiが使える。私の操作ミスだったのか電話が使えず、それでもwifiLINEWhatsAppが普通に使えるので電話の必要性がなかったし、今も日本にいる息子とLINEで連絡が取れている。ここにきてカード会社に連絡するのに電話が必要だったことが分かり、きちっとテストをしておけばよかったと反省。ただ、カード会社への連絡は多分ネットでもできるのだろうが、今の今、冷静に色々考える余裕がなかった。

さて、そうこうしていたら警察から男性一人女性一人が来てくれて、さっきのボランティアとそばにいた若い列車待ちの女性と5人で色々話。若い女性は私に向かって「英語できますか」と英語でぺらぺら。私が英語でちょっと答えるとボランティアの男の子も英語でペラペラ。警察の女性は携帯の翻訳アプリで「被害届を出しますか?」など、英語とスペイン語が入り乱れ。私はと言うと、情けないことに頭の中が英語とスペイン語がミックスしてまともな言葉にならない。

警察としてはモノやお金を盗られていないので「被害届を出していただく必要はありません」という事になった。もうひとつ考えられるのは、犯罪がマドリード市のチャマルティン駅で発生していて、管轄はここグアダラハラではないですよ、と言いたかったのでは?

私もとりあえず冷静になりかけてきたので皆に礼を言って、宿に向かうことにした。駅からはタクシーを乗るつもりでタクシー乗り場に行ったら、お兄ちゃんと(多分)フランス人女性のふたりがベンチに座っていた。「二人もタクシーを待ってるの?」と声を掛けたら、そのお兄ちゃん、明るい!! 「いや、俺たちサラゴサに行くからタクシーじゃなくって≪ブラブラカー≫だよ。おじさんどこから?」 「日本の大阪」 「日本最高! 握りうまい  俺メキシコから来てんだけど すし・握りはメキシコでも大人気。メキシコでは刺身もいっぱいある。刺身にオリーブ油(と言ったかな?)が一番、ほかに何もいらい。日本のアニメや〇〇(聞いたことが無いタイトル)めちゃくちゃ好き。タクシー呼んだげるよ。」 と電話。そして私に売り物と思われるミサンガを一つプレゼントしてくれた。どうしても、もらってほしいと懇願された。

多分Zaragozaで商売するための売り物
だろう。たくさん持っていた中のどれ
でもいいから選べと言ってきかない。


そして1台の車が到着。タクシーのような車ではない。天井にTAXの表示も無いしメーターもない。でも、明るい兄ちゃんが「きたきた!」と言い、車の運転席のお兄ちゃんも手招きする。ちょっとおかしいな、と思いながらも乗車。「どこに行く? ホテルの住所と名前は? 携帯のGoogleMapを出して頂戴」と僕に言う。携帯の中に入っている予約確認のメールを見せると、僕の携帯でホテルを探してそれを見ながら運転している。10分足らずで到着。「いくら?」と聞くといわない。代金は取らない、と言う。ワケが分からない。タクシーじゃなかったんだ。明るいお兄ちゃんの友達?

車を降りると一緒に写真を撮ってくれ、と言う。ますます訳が分からない。


そんなことで、先ほどカードのストップ処理をし、バザールに行って今晩と明日の食べ物をちょっと買ってきて、いまホテルでこれを書いている。バザールと言うのはスペインどこの街にでもある雑貨店。たぶん中国の人が個人経営でやっていて、普通の店が閉まる日・時間帯もオープンしていて、すごく使いやすい。今日日曜日なんかどこも休んでるのに店を開けてくれていて、ちょっとした飲み物・駄菓子・日用品などいろいろ。

バルは日曜日でもやっているところがあるが、今日の今、暑くて外に行く気がしない。ホテルの部屋はエヤコンが効いている。明日は銀行に行って円をユーロに替えなければならない。やってくれるかな?

2025年6月28日土曜日

バリャドリードを出発する用意はできた

6月28日(土)

学校が終わって今日はフルの休日。明日29日から7月1日までの3日間は予定を立てていなかった。でもとにかく29日昼までにはホームステイ先を出なければならない契約になっている。昨夜色々考え、グアダラハラに行くことにした。

マドリード中心から東北東に50kmほどのところにある。第一希望は、Chinchón チンチョン と言うどこか中国風の名前の街だったのだが、公共交通機関が少なく、あっても日が限定されていて不便なところ。国立のホテルチェーンのパラドールがあるところなので間違いのないところのはずだったのだが、候補から脱落してグアダラハラになった。

先ほど午後2時前にバリャドリード駅に切符を買いに行ってきた。切符は一本通しで買えず、まずはマドリード行き。12時発くらいのと13時発くらいの列車の切符を買うつもりがどちらも満員売り切れ。その時間帯前後はどれも売り切れでただひとつ15時発くらいのがOKだったが60ユーロもする。通常は15~18ユーロらしい。仕方なく、朝少し早いが 9:57 発が空いていたのでそれにしたが31.10ユーロ(5,287円)は高い。高い!!

考えてみると、サマーバケーションが始まったし、土日週末の日曜日、マドリードの人が自分の街に帰る日。混雑するのは当然だ。考えていなかったので大失敗。ホテルも予約してしまったので、行き先を変えることもできない。

私は、スペインのどこの街に行っても、バスに乗って終点まで行き、終点周辺を散策して帰るのが趣味の一つになっている。マドリード行き切符を買って帰りのバスは、滞在しているホームステイの家を通り越してバスの終点まで行った。といっても、6つほど先が終点で、しかもヘアピンのように回って戻ってくるようなルートだったので、終点バス停は家に近い。

午後の2時半、外の気温は33℃。暑いので散策しては危険。すぐにバルに飛び込んだ。目指すは una caña こちらではレバーを倒して入れてくれる生ビール。と、そこに私くらいの年の常連らしい男性が入ってきて同じくuna caña を注文。カウンターのガラスケースに入っているタパを一つ注文。小銭を出して支払っている。私もお金出して払った。1.70ユーロ(289円)。Camarero ボーイ が「あなたも一つ選びなさい」と言う仕草。今でもワケが分からない。タパをサービスしてくれたのか、タパ代込みで1.70ユーロだったのか。タパ代込みなら安い。生ビール代だけならこんなものだろう。


そのあと、静寂の時間があったので、思いきって常連客に話しかけた。「この辺りは環境が良くって、建物も新しくって、住みやすそうですね」と他愛もないことをおしゃべり。ボーイからは Buenos días,  Buenas tardes,  Buenas noches は日本語で何と言うの? とか日本の牛肉はいくらくらいするの?とかの質問。 挨拶の言葉はただ おはよう こんにちは こんばんは とは違うのでその説明をちょっとしたり、神戸ビーフは100g30ユーロ(5,100円)と言って驚かせたり。

さあ、家に帰ったら午後3時過ぎの昼食。そしてスーツケースのまとめをやったりとか、かな?

午後7:00 スーツケースは大体できた。放り込むだけだから。窓の下に見える薬局の看板温度計は37℃、室内温度計はついに30℃、ただ湿度は低くて28%、でも暑い。こちらの家は普通エアコンはない。

修業式 修業パーティー すべて終わった

 6月27日(金)


〇〇□□(名前)は「2025年6月の国際コース」を中級Ⅰ-B1.1レベル(CEFRに基づく)を修了しました。

このコースは、外国人向けのスペイン語コースとしてValladolid 大学で開催されたもので、2025年6月2日から6月27日まで(80時間)行われました。

したがって、本証明書は(尊敬する、名誉ある)Sr.レクトールの承認のもと2025年6月27日に発行されました。

CEFRと言うのは知らなかったが、「ヨーロッパ言語共通枠」と言う意味らしく、ヨーロッパや世界中の人が、同じ基準で語学力を比較・評価できるようにするために作られたものだそうです。スペインで使っているDELEの基準とほぼ同じで、私のレベルB1は「旅行や仕事など、ある程度の場面で対応できる」レベル。

私は、B2のレベル「複雑な文章も理解し、議論にも参加できる」のは文法・読解のレベルだけで会話がさっぱり。このクラスで過去何回も勉強したが、ネックは聞く耳・話す口。

日本では「学校の講義は聞くだけ」に慣れている私には、日ごろから教室内でやり合っているこちらの人の議論力にはかなわない。


+++ 写真、ビデオはゆっくりUP予定 +++

終業式が始まるまでに今日も又「てんやわんや」があった。

式は12:00開始予定だったので、20分前に聞かされていた会場に行った。ところがドアが閉まっていて誰もいない。中にいた人が出てきてくれて「どうしたの? 今日はここで何もないよ!」と言う。「ええええ!?!?!」

すぐに言語教室棟に電話してくれたが、彼も状況がよくわからない様子。一緒に、歩いて3分ほどのところにある言語教室棟に向かった。途中、一人の女学生 Aliñe が来たので「あそこの会場にはだれも来ていなかったよ、この人に状況を調べてもらうために一緒に言語教室棟に向かっているところなので一緒に行こう」

言語教室等のコンシェルジュは「〇☓▽◇で会場が変更になったんです」「えええ? そんな事、二人とも聞いていないですよ!」「大丈夫です、バスで10分かからないですから」

そんなやり取りをして、すぐに二人はバス停に向かった。バスは大学が始発停留所になっていて、バスに乗るとたまたまだがすぐに発車した。

会式予定時刻に2分遅れて会場に着くと、もうすでに私たち以外はほぼすべて着席していた。あと二人、大幅に遅れた人たちがいたが。大半の人は引率の先生のルートで会場変更を知らされていたのかもしれない。


修業式開式のあいさつ。





アメリカの学生団体を引率する先生が一人一人名前を呼び、学生は前に行って修業証書を手渡されて、プロの写真家が写真を撮る。





今月6月の生徒は全部で80人くらい。ほとんどがアメリカからで、私が覚えている限り、フランス人、スコットランド人、アルジェリア人、ドイツ人、そして日本人各一人。年代はアメリカ人はほぼ21歳くらい、30歳代も数人いるかな? もちろん私に勝つ?人はいない。

アメリカの学生団体(各地5大学くらいかな?)が終わったころに突然私の名が呼ばれた。大学生がスペイン語の単位をもらうための修業証書かなと思っていたのでビックリ。すぐに立って前に行き証書を受け取り、皆のように写真を撮ってくれた。


来月の7月はイタリアからの学生が多いそう。2月は大阪にある関西外大の学生がたくさん来ますよ、と言っていた。

修業証書授与が40分ほどで終了し、会場の外にしつらえた立食パーティー。美味しそうなつまみが一杯あって、ワイン、ジュース、水、などが用意されていた。



私は、何かがあった時にと、最後まで土産用に確保していた「大阪名物・岩おこし・粟おこし」一袋提供。役に立った。



*** 写真 ビデオ 詳細は あとでUP ***

2025年6月26日木曜日

成績発表と答え合わせの日 私のテスト成績は?

6月26日(木)

昨夜8時過ぎに、MartaマルタからWhatsAppでメッセージが届いた。

「『文化』コースの発表会で何か日本の事を話した?」

―「いえ、何も。何もしなくて済むんだったら、するつもりはない。」

「何もしなかったら、『文化』コースの発表会の成績が付かないですよ」

―「成績はどちらでも良いんだけど、せっかくなんだから何かやってみようかな?」

「少しで良いから何か用意しときなさいね、『文化』コースの先生に言っておくからネ」

と言うようなやり取りをした。9時過ぎに食事をして、そのあと発表内容の作成に入った。ここで、6月24日の事を書いたブログが役立った。「もしも・・・・・」と考えていた12項目のテーマからいくつかを選べば、そんなに難しくはない。

選んだテーマは2つ。 ①日本は世界一古くからある国、天皇制。 ②日本に来たら泊まるのは旅館、世界遺産の和食。

OfficePowerPointは使ったことが無いのでWordで文章を作成、ネットのあちこちから図や写真を借りて張り付けて、夜中の1時まで3時間少々かかって完成。

今日1時限目の「言語」科は、テストの答え合わせの時間。問題の聞き取りテストはなんと7問中6問正解。しかし、聞き取り問題は鉛筆を転がしてどれにしようかな?という感じで回答した3択問題なので実力とは言えない。これは15点の配点で12点がついていたがゼロにしておこう。文法問題や作文問題は85点配点で3点しか引かれていない。ゼロ + 82 = 82点、これは良い成績!自己判定は合格!!!

2時限目の「文化」科。うーん、こちらは良くない。4択問題36問中21問しか正解がない。作文はまあまあ。トータルで、60点満点のところ42点。これに今日の発表会の点が加点されるのかな?半分の20点くらい貰えたら合計62点。これはちょっと厳しいなあ。

そして発表会。そこそこうまくいった。天皇家の質問があったり、料理の「うまみ」の事を学生たちが知っていたり。かつ丼、新幹線、入れ墨、禁止薬物なんかの話もして全体で15分位はやったかな? みんなが盛り上げてくれたおかげ。




試験の解答した用紙を返してもらえるのかな?と思ったら、「いや、これは学校の財産だから渡せない。写真を撮るのはOK」という事だったので写真は撮った。

明日金曜日は4週間のコースの最終日で、教室とは違う場所で「Diploma修了式」と「Fiesta de Claseクラスパーティ」。どんな事をするのかな?