毎年、年賀状で挨拶をしている恩師に「今年こそは何とか同窓会を」とアドバルーンを揚げていて、ずっと果たせていなかった。
同窓生が60歳、還暦になる年を目標に考えていたのだが、仕事が忙しく気持ちに余裕がなかったので行動をスタートできなかった。そうこうしている内に、3年前に仲の良かった同窓生が突然亡くなり、身内にも不幸が続いた。いつまでも開催を遅らせるわけにはいかないと感じ始めた。
昨年4月に仕事をやめて1年、今年4月にいよいよ行動開始。クラス全体の同窓会の企画を始めた。中学を卒業したその年の8月第1回同窓会を開いて以来、48年ぶりとなる。
住所録の整理をしなければならない。先ずは中学校へ行って、おられた教頭先生に話をお聞きした。最近は全校の同窓会はやっておらず、プライバシー保護の観点から住所録などの名簿を作ることもやっていないので、僕たち、50年近く前の同窓生の情報はおろか最近の卒業生のも全くない、とのこと。
左は小学校の、右は中学校の卒業アルバム 小学校の同窓会は一度もやっていない。 |
僕たちは1963年卒業。その頃はまだプライバシー保護、などとうるさい事を言わなかったので卒業生住所録はあったが、31年前の1980年に中学校の校区の住所がすべて住居表示変更されていて、前の住所では郵便物がすべて届かない状況になっている。
役所に行って新住居表示調べをした。同じ苗字の人がまだそこに住んでいる事もあれば、全く別名になっていたり、マンションが建っていて旧住所が消えていたりしているのもあったりした。
1軒1軒、ハイキングのつもりで歩いて回り、ちょっと遠くは車で。思いがけず本人に出会えたり、ご家族に話を聞けたり。卒業以来ずっと連絡を取り合って、食事会をしたり旅行をしたりしているグループもあった。そんな中で聞いたのが、文頭に書いた、ご近所さんだけで同窓会を2回開いていた、というニュースだった。
15年前の一部の住所録でもあれば、とその時の参加者に聞いたが残念ながら紛失してしまっていた。パソコンもそんなに普及していないときのこと、紙の住所録ではどこに行ってしまったかわからないこともあるだろう。
みんなの協力もあって、4月に調査を開始してから5ヶ月たった9月には、クラス50人のうち24人に連絡が取れた。残念なことに5人が亡くなっていた。
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