と、言っても僕が知っているのが本当の大阪弁かは怪しいものだ。「大阪弁」を学校で習ったわけではないからだ。
「フランスでは自国語を非常に大切にしていて、フランス人は英語を知っていても英語で話しかけてくる外国人には、英語を無視してフランス語で答える」と聞いたことがある。僕はそんなことを聞いたのを理由に、フランスが好きにはなれなかった。不遜、横柄、優しくない、利己的、そんなネガティブな印象が僕の頭に染み付いてしまった。
40年ほど前、学生時代に1年間近くバックパックで旅行したときも、他のヨーロッパ諸国は散々長期間滞在したが、フランスは只の数日程度だった。今でもそれを引きずっていて、フランスには行きたいと思わない。フランスの大統領が相撲や柔道が好きだと聞いても一向に親近感が沸かない。
ただ、自国語を大切にしている、という点では大いに感心する。今の日本語の「無茶さ」にはあきれるが、これも年月が経つにつれ「標準語」になっていくのは仕方がない。それでも、いま「おかしい」と思う日本語にははっきりと「おかしい」と言わないと際限がなくなる。
特にマスメディアのアナウンサーには気をつけて欲しいのだが、残念ながら彼らのほとんどが不合格だ! どうなってんだ? アナウンサー用語辞典は?
あげる
――「私の子供におもちゃを買ってあげる。うちの猫ちゃんにご飯をあげる。」――おかしいでしょ? 「やる」でしょ? 普通の人が普通に使ってる。
……みたく
~みたい、という意味らしい。どこかの方言なんだろうか。TV・ラジオのアナウンサーまで使う。これは標準語ではないんでしょ?僕 (このことは、僕のホームページにも書いたことがある)
<男子が自分自身をさす語。・・・ 今はおもに同等以下の相手に対して使う>(広辞苑)。「僕」に対する言葉は「おまえ」だ。「僕」は、友達または目下の者などに対して使う言葉で、年長者を前にして「僕」などというのはまことに失礼。「わたし」または「わたくし」と言いなさい、きちんとした場では!
はじ(このことは、僕のホームページにも書いたことがある)
「この列のはじの人に一言聞いてみましょう」などと使う。NHKでも在阪の放送局でもアナウンサーが使っている。これはアナウンサーの恥だ。「端」は「はし」と発音する。広辞苑には「はじ」は「はし」のなまり、と書いてある。
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