2011年4月24日日曜日

セビリアの街は薬屋さんだらけ

セビリア留学記(思い出したこと:追記)

とにかく薬屋さんが多い。100mごとにある感じ。緑の十字マークのサインが光っている。

これは、首都マドリッドで写したもの。
セビリアで見たマークはちょっと違っていたように思う。
500~600枚写真を写したけど、セビリアのには写っている
のがなかった。

スペイン内戦か2次大戦の負傷者のため戦後薬屋さんが増え、それが今に続いているのかとも思った。学生時代、1971年にスペインを2ヶ月ほど旅行したことがあるが、そのときに、「この国、なんて負傷者が多いんだろう」と思ったものだ。片足をなくされた方、片手をなくされた方が街のあちこちにみうけられた。

「よほど儲かるからですかね?」とホームステイ先の女主人に聞くと、昔はそうだったけど、今は薬の値段が下がり、あまり儲からない由。

店の多さは異常とも思えるので、ネットで何か書いてないかと探したら、法律か条例かで一定間隔で薬局を配置しなければならないと決められていると書いてあるサイトがあった。女主人、そんなことは教えてくれなかったけど。

2011年4月23日土曜日

熊本マリさんのピアノコンサート

4月22日、高槻現代劇場 中ホールであった。

クラシックのコンサートと言うと、僕の場合、オーケストラのような大きな音でも結構眠くなって困ることがあるが、ピアノとなると大概もっと大変。聞いたことがない曲だと、居眠り突入への条件は完璧。

思わず買ってしまった。
握手をしてもらって、サインをしてもらって。

パンフレットに、曰く。「近い! 安い! 早い!」

近い! 確かに。自宅から歩いて15分ほど。

安い! 前売りで2,000円。これだと気軽。オーケストラだと1万円も2万円もするのがあったりする。

早い! 公演時間が90分。あまり、売り文句でもないんだと思うけど・・・。

楽しかった。テレビ・ラジオで鍛えたおしゃべりと、よく知っている曲、それも短い曲ばかり。脳は、居眠りモードに入るわけはない。

5月29日まで関西圏16会場で公演するとか。興味がある方は「マリさんのおしゃべりピアノコンサート」http://www3.cypress.ne.jp/hp10907395/mari1.pdf を。ただし、前売り期間は過ぎているので、チケットは2,500円。

2011年4月22日金曜日

ジャズバンド・トランペッター・デビュー

トランペット演奏の経験は、45年ほど前、大学生であった頃の吹奏楽部で吹いていただけ。マーチ(行進曲)が大好きだ。リズムは通常、単純で2、と2拍子でに力が入る。

いまだにマーチが好きなのは変らないが、ジャズのかっこよさに憧れ、「ジャズが吹ける様になりたいんですけど」などと言って、ヤマハ音楽教室の門をたたいたのが丁度2年前の2009年4月のこと。

ヤマハは1年で終えて、昨年4月からはプロのトランペッターに教えていただくことに。「ジャズをしたいんですけど」などと最初に言ったもんだから、「それではまずこれを」と先生に言われたのがえらく難しい。

吹奏楽・クラシックしかやったことがない。ギターをやった人なら、コードやらコード進行などと言うのは当たり前の知識なのだが、その当たり前の知識も技術も、僕にはない。1ヶ月で早々にギブアップ。

それでは、と、トランペットの基本から再スタート。僕が45年前に吹き始めたころにはなかった良い教材、方法がわんさかある。プロの先生に教えていただくと、「なるほど、そうだったのか」などということが一杯ある。

ジャズは、1 と後拍に力が入ったり、譜面通りに演奏したりしていてはジャズの香りが出ないなど、戸惑うことがいっぱい。

ビッグバンドのスイングジャズも好きなので、無謀にもネットで「トランペッター募集中」などというバンドを探し出して、そのバンド Twilight Jazz Orchestra http://twilightjazz.jimdo.com/ に「練習生」と言うことで練習に参加させていただくことになったのが昨年2010年9月。

そして、ついにこの(2011年)5月3日、出演させていただく機会をいただいた。ただいまそれに向かい、必死に練習中。

その演奏会とは、高槻ジャズストリート http://www.0726.info/  今年2011年は5月3日と4日。一部では、ドリンク1杯はお願いします、と言う感じの店もあるようだが、基本的にはすべての会場で無料。メイン会場のプレイヤーでは、日野皓正さん(トランペット)、岸ミツアキさん(ピアノ)なども。もちろん、無料。並ばなければ会場に入れないと思うけど。

プロ・アマ合わせて600組近くのバンド、約3,000人の演奏者、50近くの会場。その中のひとりとして出演予定。わくわく、どきどき。

2011年4月20日水曜日

「ホームステイ」の良し悪し

2011.4.20 (水) 記

「ホームステイ」――― 近年、高校生や大学生が体験留学や、ワーキングホリデイなどと言うもので、ホームステイを経験することが多くなっている。僕の娘も、高校生のときに、たったの3日だったがお世話になったことがある。

僕は、この夏で64歳になる。この世代には「ホームステイ」と言うのは、憧れであり、また何かしら“まぶしい”気がしたものだ。中学生、高校生のころには、外国の人と「海外文通」などというのをやった世代だ。「ペンパル」などという言葉も今思い出して、懐かしい。

憧れの「ホームステイ」も反面、お世話になったのだから、滞在させていただいた家の方が後日、何かの拍子に日本に来られた時には、そのお礼に今度はこちらが色々とお世話しなければならない、と言うような意識が頭にあり、ちょっと気が重い、と言うような気がする―――これが僕らの世代、または僕の中にあった。

でも、日本を出発する前に、語学留学の世話をする日本の紹介会社の方たちに聞いても、実際にセビリアで体験した「ホームステイ」は、そんなに“しんどい”ものではなかった。うん、でもちょっとしんどかったこともあったかな。

一般的に、ホームステイの受け入れ先の家庭は、日本の民宿に近い感覚のようだ。

  家庭の収入の足し、または主たる収入源に。
  外国文化に興味があり、いろんな国の留学生と話がしたい。
  話し相手が欲しい。
  国際ボランティアの感覚。

と、理由はいろいろ。

僕のセビリアでのホームステイの2週目が終わろうとしているある日、ステイ先の女主人が僕にコンコンと説教した。内容はこんな具合だ。

1.あなたは「ホームステイ」しているんです。ここはホテルでは
ありません。家族の一員らしい振る舞いをして欲しい。

2.ファミリーだから、たまにはリビングに来て頂戴。おしゃべり
しましょう。日本のことやら、スペインのことやら、お話しま
  しょうよ。

3.スペインではお昼の食事は家族が集まり、ゆっくりと団欒し、
  食事とおしゃべりを楽しむ場です。あなたのように食事を
  さっさと終えて部屋に戻ってしまうのは良くないです。

  === 実際、さっさと帰っていました。理由は4つ。ひとつ
は、授業の予習・復習・宿題の単語調べをするだけでえらく時
間がかかり、ゆっくり時間を食べている時間が惜しい。

=== もうひとつは、ホームステイメイトのスイス人の女性
のスペイン語力がかなりあり、3人で話していても僕ひとりだ
  け置き去りにされ、ついていけない。

  === さらに、僕にスペイン語力が圧倒的に不足しているの
で満足に「聞けない」「しゃべれない」。僕に話が向けられても
  シンドイ。

  === 学校の授業でもそうだが、スペイン語を聞くには、も
のすごい集中力が必要で、そんなに一日中クタクタになりたく
ない。頭の中は、この単語は何だったっけ?男性名詞?冠詞は?
動詞は?その変化形は?などなど、コンピューターの如く働き、
  回線がショート・加熱断線寸前の状態になる。出されたご馳走
  を味わっている余裕はない。

4.家を出るときに「行ってきます」、帰ったら「ただいま」、食事
  する前に手を合わせて「いただきます」、終わったら「ごちそう
  さまでした」と言うのは良い習慣です。

=== みんな、日本語で言っていました。

要するに、みんな僕のことを思って、早くスペイン語が出来るように、との事なのだ。わかっているのだが、スペイン語超初心者の僕にはつらい。

僕の場合は、未亡人ひとりの家庭で、ホームステイメイトがいた、などスペインの一般家庭とは少し違うホームステイ環境であったが、それでも、家の中の様子、暮らしぶり、スペイン人の考え方、など、旅行でのホテル滞在では得られない体験を数々させていただいたのは大変貴重であった。

一方で、次に短期留学するときは、もう少し僕を放って置いてくれる簡易ホテルのようなところのほうが良いかな、考えたりもする。それとも、次回留学時には僕のスペイン語力が向上して、少々の会話ならスラスラとできるようになっているかな?

次回もスペインかな? キューバか南米もいいな。今年(2011年)年末目標だな。

SKYPE (無料ネット電話)のすすめ

2011.4.19 (火) 記

初めてSKYPE [スカイプ] をやった時にはえらく感動した。中国にいる友人に勧められて、その友人と国際通話をした。声の時間的なズレがない上に音質もクリアで、通常の電話以上と感じた。“無料”が最大の魅力だ。

今回スペインに行くにあたって、ノートパソコンを買い、それにWEBカメラが内蔵されていた。家のパソコンにも、息子が相当以前に買ってくれていたカメラを接続して、“テレビ電話”が出来るようにして日本を出発した。

SKYPEが使えるようにするには、ネットでソフトをダウンロードしなければならない。もちろん、無料。初めてやった僕にも簡単ではあったが、時間は結構かかり、完全に出来るまでに20~30分かかった様に思う。

実際、スペインのセビリアと日本の間で、ほとんど毎日のように顔を見ながら話をした。10分のこともあれば30分の事もあった。ホームステイの家の様子、語学学校の様子、ネットの電波(WiFi)が届く範囲で、学校から少し出て街の通りの様子などを日本にいる家族に見せた。映像も鮮明だ。

時差が8時間ある。授業の時間のこともあるので、SKYPEするのは、セビリアの夕方近く、日本の深夜寝る前であった。

それにしても、すごい。みんな、完全無料なんだから。30年ほど前、まだまだコンピューターなど普及していないとき、アメリカと日本の間の国際電話の料金は1分で(う~ん、ちょっと忘れたけど、3分だったかな)確か、3,000円していたと思う。

2011年4月16日土曜日

スペインのバーゲン

2011.4.16 () 記

スペインの、といってもセビリアのバーゲンの写真を少し撮ったのであげておく。Rebajas というのが“バーゲン”のこと。30%、50%、70%などというコピーが躍る。






今年、2011年初めから公共の施設、レストラン、バールなどの
建物内では全面禁煙となった。たばこを吸いたければ路上で、
ということになる。
たばこは1箱4~5ユーロ(500~600円)位。




年に2回あり、この季節、2月のバーゲンはその内のひとつ。2月の1ヵ月どころか、3月に入ってまでやっている店もあるようだ。バーゲンをやっている店で買い物をしたことがないので、さらなる“値切り”が出来るかどうかは不明。

2011年4月11日月曜日

アーモンドの花が満開

2011.4.11 (月) 記

前にも書いたが、今回のスペイン行きの目的はもちろんスペイン語勉強だが、アーモンドの花が日本の桜のように見事に咲いている様をスペインで見たかったから。

過去にはスペインがアーモンドの生産量が世界ナンバーワンだった事があるそうだが、現在では「カリフォルニア・アーモンド」と良く聞くように、アメリカがアーモンドの産地として有名で、ダントツの世界ナンバーワンだそうだ。スペインは、1位に大きく離された2位とか。

3月4日のブログ「スペインを離れてポルトガルヘ」の中で少し触れたが、先のスペイン旅行では、ほとんどアーモンドの花を見ることが出来なかったのは残念だった。

そのアーモンドの花が我が家に1本あり、満開になった。通りかかった人や子供たちから、桜と間違われるので「アーモンド」と書いた札を木に吊るしている。



アーモンドの花は桜より少し大きい。もちろん、どちらも種類によっては大きさも色も違う。
 
我が家のサクランボの花の直径は、およそ 30 mm。
開花は3月8日、満開は3月13日。
 
近所の桜の花の直径は、およそ 40 mm。
開花は3月30日、満開は4月10日。

我が家のアーモンドの花の直径は、およそ 55 mm。
 開花は3月20日、満開は4月3日。

桜に比べ一回り大きく、開花期間も2倍ほど長い。

4月9日朝は雨模様。満開の花が雨に打たれて花びらが道路の上に落ちた。アスファルトの黒い色がピンクの花びらに覆われる。午後、雨が上がったので少し花びらを掃き集めたが、風が少し吹くと、また“はらはら”と花びらが舞い落ちる。乾いた路面に落ちた花びらは、風に吹かれてどこかに飛んでいった。


4月11日、緑の葉が少し出てきた。葉の緑と花のピンクのコントラストが、また美しい。花の蕾がまだ少しあり、まだまだ花を楽しめそうだ。

これは京都のしだれ桜。

近所の桜、みごと!

2011年4月4日月曜日

セビリアは安全か?怖くないか?

2011.4.4 (月) 記

日本を含め、どこの国でも怖いところはある。怖い街もある。手放しで安心なところはない。そのつもりで荷物に気をつけ、持ち物に気をつけ、近づいてくる人に注意を払う。

セビリアの中心街は、道が細くぐにゃぐにゃに曲がっていて地図なしには歩けない。そこここに地図を手に、あるいは地図を広げている人がいる。「私はよそ者です、私は観光客です」と堂々と宣言しているようなものだ。

スペインでも、マドリードやバルセロナのような大都会とか、有名観光地では避けたい行動だ。カメラを手にした姿もあまりいただけない。そうは言っても、こちらは実際、観光客なのだから仕方がない。

と言うことは、財布・カメラなどの持ち物はスリや引ったくりに合わないように持つことが大事だ、と言うことを意味する。また、不自然に近づいてくる人には気をつけ、後ろや周りの人の動きにも注意を払わねばならない。「私はスリや引ったくりに十分注意していますよ」と言うメッセージが“悪人”にわかるように行動する。

3、4年目まではセビリアもかなり治安が悪く、ひどい状態だったらしい。僕のホームステイ先の女主人も3回やられたと言う。一度など、肩からたすき掛けにしていたショルダーバッグのストラップ(ひも?ベルト?)をナイフでスパッと切られ、財布、カード、身分証明書を全部取られたそうだ。再発行に4ヶ月かかり、その間、物を買うのにひどく難儀した、と言う。

観光地でこれほどひどくなってしまっては観光客が来なくなる、という危機感から、セビリア市は対策に乗り出し、警官などのパトロールを強化し、今の状態は相当改善しているという。実際、街の中は中心街、観光ポイントを始めあらゆるところで、警官やパトロールカー、白バイ(白だったかな?)が目立つ。


用心をするに越したことはない。治安が比較的良くなった今でも、ショルダーバッグは肩にチョコンと掛けるのではなくて、必ずたすき掛けにし、出来れば上着の下に隠すくらいの注意が必要だ、と女主人はアドバイスしてくれた。

僕の3週間余のセビリア滞在中には、ちょっとヤバイかな、と言うようなことは全くなかった。僕の注意が十分だったのか、セビリアがそれだけ安全になったからか。

2011年4月2日土曜日

セビリアでおしっこ

2011.4.3(日)記

スペイン・セビリアにスペイン語の語学留学に行ったときの経験、です。

空港とか鉄道のターミナルとか遺跡とかスタジアムとか百貨店とか、いろいろなところに公衆トイレがある。

有料トイレには、出くわした事はない。結構みんな清潔だった。そのようなところで「大」をした事がない。ここでは「小」のときの経験を少し。

スペイン人は、見たところみんなあまり背は高くない。日本人とほとんど変らないかな、と思う。

と、ここまで書いたところで、「統計で見た各国の人々の身長は?」と思い、ネットをいろいろ見てみた。でも、
1.調べた年度が同じでない。
2.調べた世代が統一されていない。
3.結構、古いデータが多い。
などで、よくわからない。

ここでは、自分の身長と比べて見た実際の感覚が一番正しいかな、と思うので、それを頭に入れた上でこの文を書く。

僕の身長は175cm。僕の年代(当年63歳)としては高いほうだ。セビリアの街を歩いてみて、現地の人は平均的に僕より“かなり”低い人が多いと感じた。もちろん、日本と同じで、若い人は背が高くなってきている。

ある公衆トイレで「小」用を足した。手を洗おうとして振り返ったら、直径25~30cmの白い小さな丸い“受け皿”が、丁度手を洗う高さの位置にあった。ちょろちょろと水が出ていたので、手を持っていったら「ジャー」と出てくるセンサーがついているのかなと思ったがなかなか出てこない。

一瞬、故障かな、と思った。いや、センサー付ではなくて、どこかちょっと離れたところに水栓レバーがあるのかなと、探した。そして、数秒後にやっと気がついた。それが、手洗い用のボールではなくて、小便器だ、と言うことに。

その大きさ、設置してある、その高さ。どちらもかなり不自然だ。残念ながら写真を撮らなかった。

大きさ・・・。小さな洗面器ほどの大きさしかない。それがチョコンと壁の途中に単独で張り付いている。

高さ・・・。こちらのほうが問題だ。僕の身長でも、この高さはかなり高い。やっと用を足せるくらいだ。かなりの割合のスペイン人は、おしっこを斜め上に発射しないと小便器に入らないのではないかと思ったくらいだ。――ちょっと大袈裟かな。

でも良かった。そのとき、だれも周りにいなかった。小便器に手を持っていっている僕を見た人がいたら、どう思っただろうか。

そして、もうひとつ気がついた。これは、また別の機会だったが、サッカーを見に行った時にスタジアムのトイレ、音楽を聴きに行ったコンサートホールのトイレ、での事だ。

きちんと数えていないが、気がついてから、じっと様子を観察した。20~30人くらい見ただろうか。「ただ1人」を除いて、残り全員、トイレを出る前に手を洗う人はいなかった。これって???