2011年4月4日月曜日

セビリアは安全か?怖くないか?

2011.4.4 (月) 記

日本を含め、どこの国でも怖いところはある。怖い街もある。手放しで安心なところはない。そのつもりで荷物に気をつけ、持ち物に気をつけ、近づいてくる人に注意を払う。

セビリアの中心街は、道が細くぐにゃぐにゃに曲がっていて地図なしには歩けない。そこここに地図を手に、あるいは地図を広げている人がいる。「私はよそ者です、私は観光客です」と堂々と宣言しているようなものだ。

スペインでも、マドリードやバルセロナのような大都会とか、有名観光地では避けたい行動だ。カメラを手にした姿もあまりいただけない。そうは言っても、こちらは実際、観光客なのだから仕方がない。

と言うことは、財布・カメラなどの持ち物はスリや引ったくりに合わないように持つことが大事だ、と言うことを意味する。また、不自然に近づいてくる人には気をつけ、後ろや周りの人の動きにも注意を払わねばならない。「私はスリや引ったくりに十分注意していますよ」と言うメッセージが“悪人”にわかるように行動する。

3、4年目まではセビリアもかなり治安が悪く、ひどい状態だったらしい。僕のホームステイ先の女主人も3回やられたと言う。一度など、肩からたすき掛けにしていたショルダーバッグのストラップ(ひも?ベルト?)をナイフでスパッと切られ、財布、カード、身分証明書を全部取られたそうだ。再発行に4ヶ月かかり、その間、物を買うのにひどく難儀した、と言う。

観光地でこれほどひどくなってしまっては観光客が来なくなる、という危機感から、セビリア市は対策に乗り出し、警官などのパトロールを強化し、今の状態は相当改善しているという。実際、街の中は中心街、観光ポイントを始めあらゆるところで、警官やパトロールカー、白バイ(白だったかな?)が目立つ。


用心をするに越したことはない。治安が比較的良くなった今でも、ショルダーバッグは肩にチョコンと掛けるのではなくて、必ずたすき掛けにし、出来れば上着の下に隠すくらいの注意が必要だ、と女主人はアドバイスしてくれた。

僕の3週間余のセビリア滞在中には、ちょっとヤバイかな、と言うようなことは全くなかった。僕の注意が十分だったのか、セビリアがそれだけ安全になったからか。

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