2011.3.1(火) 一日歩行数 16,800歩
「朝食付き1泊25ユーロ(約3,000円)」の宿の朝食は非常に簡単なものだった。セビリアのホームステイ先でもそうだった。
オレンジジュース、コーヒー、コッペパン2個、ポーションパックのチーズ・バター・ジャム、それだけ。
朝食の後、歩いて7、8分の鉄道の駅に行ってリスボン行きの切符を買ってきた。特急で13:22発、リスボン着が17:05着。19ユーロ(約2,400円)。バスのほうがわずかに安いかも知れないが、大差ない。かかる時間もほとんど同じ。
いったん宿に帰り、チェックアウトして出発。
泊まったペンション |
今、昼の12時丁度。昨夜のうちに見つけておいた、宿から2分のモダンなカフェで、列車の時間待ち兼、インターネット。でも・・・
店の前にインターネットが使えると書いてあったのに、聞いたら使えないんだって。もっとも、ここのは、店にあるパソコンでする方法なので、持ち込みのパソコンではそもそも使えないのかな。発車時刻近くなったので駅に向かった。
不安になってきた。隣の4番ホームに先ほどから停まっている列車のボディに Lisboa-Faro-Lisboa という看板が掛かっている。
何かしらおかしいと思い別の係員に聞くと、「いや、1番ホームじゃなくて、今停まっている4番ホームの列車だ」と言う。
乗り込んで1分もしないうちに、定刻の13:22に、列車は発車ベルもなく静かに走り出した。危うく乗り遅れるところだった。
一両82人乗りで、全席指定の2等車が2両。軽食と飲み物が摂れる食堂車と、3人ひと並びのシートが6列並んだ1等車が一緒になった車両が1両。先頭の機関車と合わせて計4両編成。
乗客は1等車が4、5人、2等車が2両で計30人くらい。旅行シーズンではないし、ウィークデイなので少ないのかな? それにしても、ここの国鉄も大変だな、と思う。
車両の途中1/3くらいのところで仕切りがある。 喫煙・禁煙の区切りだと思うが、今は全席禁煙。 |
2等車でも内装は結構きれい。一応エヤコンが効き、窓カーテンが有り、シートのヘッドレストに紙のカバーが掛けられている。リクライニングなし。飛行機のようなテーブル付き。全席が進行方向に向くような機構にはなっていないので、席の半分は進行方向向き、残り半分は逆向き。
窓はエコと曇り防止のためにペアガラスになっているが、極端に汚い。スリガラスに近いような感じにまで汚れているのもある。予算不足で車両のクリーニングにまで手が回らないのかもしれない。
食堂車を覗いてみた。
ロックは欠かせない |
ハンバーガーとビール1杯で5ユーロ(約600円) ちょっと高い。 |
途中、12の駅に停まりながら、定刻より11分遅れの15:16にリスボン・オリエンテ駅に着いた。
ファロから乗ってきた電車 |
リスボン万博の際作られた近代的なターミナル駅舎 |
先ずはホテルを確定しなければ始まらない。そのためにはインフォメーションを探すことが第一。駅の中を探したが見つからず、3人ほどの人に聞いてたどり着いたのが、ショッピングセンターのインフォメーション。ここでやっと英語が通じ(ポルトガルに来て、スペイン語を試す自信なし)ツーリスト・インフォメーションのありかが判明。
どこか安いホテルを、と頼んだら、50ユーロくらいでと、あるホテルを紹介してくれた。タクシー?メトロ?と聞かれたが、もちろんメトロでと答えて、地図をもらってメトロの改札口へ。
自動販売機と人がたくさん並んでいる窓口があった。しばらくの間、両方を見ていたが、やり方がさっぱりわからない。途方にくれて、4人ほどに聞いてみたが、英語が通じず、困り果てた。
でもそこは、親切な人がいるもの。窓口に並んでいた若い女性が1回券なら自動販売機で1.40ユーロで買えますよ、と教えてくれた。で、再び自動販売機の前に行ったが、やはり買い方がわからない。自動販売機で券を買っている何人かに声を掛けたが、逃げるように去っていく。英語が通じないのだ。
すると、女神の再登場。先ほどの女性が僕の困り果てた様子を窓口の列の中で見ていたのか、僕の方に寄ってきて、コインを入れるところから、改札で切符を日本のピタパのようにある位置に軽く触れて改札を通るところまで、案内してくれた。
「列に並んでいるのに、申し訳ありません。お急ぎじゃなかったのですか?」「いえ、時間はまだたくさんありますので」「オブリガード(ありがとうございます)、オブリガード、オブリガード」3回言って感謝の意を表した。
何とかやっとホテルに着いたのは、列車がリスボン駅についてから1時間20分ほども経ったころだった。案内所では50ユーロくらいと言っていたが、来て聞いてみると62ユーロ。もう薄暗くなりかけていたし、重いスーツケースをゴロゴロと引っ張って、あと500mも1kmも歩いて別の安いホテルを探す元気がなかったのでここに決定。2泊。
部屋で落ち着いたので、夕食にと外に出た。ところがセビリアやファロのようなバールがない。都会の真ん中だからか。
少し歩くと25歳前後の男ばかり十数人が集まって食べている、日本の大衆食堂のようなところを見つけた。表に見えるウィンドーに牛肉、豚肉、魚が見える。
入って、「これ」と魚を指差して、フライパンで焼くようなしぐさをしてみた。店の主人は「わかった、わかった」と。
ビールを頼んで、料理が出来上がってくるのを待った。来た来た。期待していたとおりのが来た。しかも2匹。アジだ。
アジ 5ユーロ ビール コップ1杯 1ユーロ 赤ワイン ワイングラスになみなみと1杯 0.5ユーロ |
日本で食べるのとまったく同じ。ただフォークとスプーンで食べるのはきわめて難儀だった。もちろん、指もフルに使って食べたけど。
今日は久しぶりに、バスタブがある風呂だ。
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