2011年3月4日金曜日

スペインを離れてポルトガルへ

2011.2.28(月) 一日歩行数 24,300歩

アーモンドの街、ファロを目指して・・・
6時15分に起きた。

昨日からこの家にホームステイする事になった19歳日本人女学生も、女主人に起こされて、3人で早い朝食。7時5分、家を出た。余り感傷的な気分はない。

石畳の上を25kg近くあるスーツケースを引っ張る。狭い路地のような道。両脇には3階建て、4階建てのつい立のような石造りの家が連続しているので、ゴロゴロという大きな音が、まだ暗い、静かな、月曜日・祝日の、人通りのない街に響く。

最初の角まで150mほど。後ろを振り返らずに一所懸命歩いた。

10分足らずでバスターミナルに着いた。まだ出発時刻まで15分もあるので気分的に余裕がある。昨日切符を買っていたので、それも余裕の一因だ。満員で乗れなかったらどうしよう、などと考えていたら、安心できない。

まだ暗いセビリアのバスターミナル

ファロFARO行き、と書いたバスのフロントをバックに写真を撮ろうとしたら、バスの運転手がクラクションを鳴らして、右手人差し指を天に向けて左右に振る。「ダメダメ」のサイン。

でもそれは2枚目を撮ろうとしていたとき。既に1枚は撮ってました。

7時30分。ベルが鳴ることもなくバスは発車。66人乗りのバスに、乗客は15人。満員の心配は結果的には無用だった。

何箇所かの街を留まりながらファロに行くことになるとは聞いていた。最初の停留所はウエルバHUELVAに8時40分に着いた。運転手に聞いたら、ここで20分留まって9時丁度に出発すると言う。

手洗いに行きたかったが、もし聞き間違えていて、放って置かれたらえらい事だと思いバスから出なかった。

このバスが何時何分にファロに着くのか、バスの最終目的地がファロなのか調べていなかった。

どちらかがわかれば心の準備が出来るが、何も知らなければ安心できない。運転手にスペイン語で聞いたら、なにやらまくし立てた。全くわからない。

こりゃ聞き返しても同じだと思い、「はい、はい」と運転手に言ったものの、困ってしまった。僕の困った様子を聞いてたのか見てたのか、スペイン人かポルトガル人かの女性乗客が僕にこのバスの時刻表をくれた。これで一安心だ。

ウエルバ HUELVA 8:40着
   ここで3人降りた。20分休憩。結局、僕の理解してた通り、バスは9時丁度に発車
   した。
アジャモンテ AYAMONTE 9:30発 トイレ休憩なくすぐ発車。

この橋を越えれば、向こうはポルトガル
ポルトガルに入ったことを知らせる写真右上の看板
・・アントニオ ・・ANTONIO(長いから略) 8:55 ここでポルトガル時刻に修正。1時間早くなった。

ポルトガル側入国検査の街。バスの中でパスポートのチェック。
大体、どこでも入国検査などの様子は写真禁止なのだが、それでも
  「いいかな?」と聞いたら、やっぱりダメと言われた。
  12人のチェックを3分ほどで終わってバスはすぐまた走り出した。
  (スペイン側の出国検査はなかった)


バス内でのチェックを終え、事務所に帰る検査官とポリス
タビラ  TAVIRA  9:25発  トイレ休憩なくすぐ発車。
  
  バスは海から少し離れた小高い位置を通っている高速道路を走る。
  遠くに大西洋が見え隠れする。


オルハオ OLHAO 9:50発  トイレ休憩なくすぐ発車。
  
  高速道路の両脇は日本のように遮音壁がないので見晴らしがよい。
  左右にゆるくつながる丘の線が遠くまで見える。
  オリーブ、レモン、オレンジ、雑木がある。
  突然、白い花のようなのが遠くに一瞬見えた。アーモンドか?


ファロ FARO 9:55着  このバスはまだラゴスLAGOSという街まで行くようだ。

   僕の目的地はここなので降りた。

ファロのバスターミナル
ファロに来たのは、アーモンドの花を見たいからだ。ファロはなにやらアーモンドと歴史的な関連があり、この地にアーモンドをたくさん植えて、「アーモンドの地」としてかつては有名だったとか。

今は保養地として有名なファロ

残念ながら、今では街中からほとんど姿を消してしまったと言う。旅行案内所に行って、街中か郊外でアーモンドの花が見えるところは無いかと聞いたが、時期的にもう遅く多分ないだろうとの事。それでも一箇所、大きな緑地を教えてもらい行って見たが、中に入ることが出来ず、外からはそれらしきものも見えなかった。

仕方がない。来る時期が遅すぎるということは初めからわかっていたのであきらめた。郊外に行くのもやめた。街の中、いたるところ花、花、花だったのは30年以上も前の話だ、との情報も耳に入った。残念。

こんなので街を一周。
45分 3.5ユーロ 説明は一切なし
大西洋に沈む、保養地・ファロの太陽を見るだけで満足することにして、明日はリスボンに向かうことにしよう。





それにしても、今日の昼飯は贅沢したな。

下から順に
レモン・玉ねぎ・ピーマン・タコ・イカ・玉ねぎ・イカ・イカ・イカ・ピーマン全長15cmのエビ・
イカ・ピーマン・玉ねぎ・大エビ・イカ・ピーマン・玉ねぎ・・・・
これで全長の半分ちょっとは言ったかな。これ全部1人で食べられるのかなと思ったけど
時間をかけてほとんど食べてしまった。これだけだったら13.5ユーロだったんだけど、何や
かやで26ユーロ以上の請求が来た。頼みもしないサラミやバターやチーズも含まれてた。
大衆レストランで、2人掛け3人掛けの長いす、紙テーブルクロス。

それに引き換え、インフォメーションで紹介してもらった宿は安いなあ。朝食付きで25ユーロだった。


部屋は、白と水色が基調の、海に面した保養地のホテルらしい色使い。小さいながら、バルコニー付き。

近くのスーパーで買ったパンとビールで夕食を済ませ、ゆっくりこのブログを書いて就寝。

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