《サンティアゴ・デ・コンポステーラでの5週間の短期留学を思い出しながら》
8月8日(金)ステイ先から歩いて10分ほど、16:30にカテドラルに着いた。ボタフメイロBotafumeiro(香炉の儀式)がある日だ。最近日本のTVでも良く放送されかなり有名になってきた。(8月22日にもこの儀式の写真を撮るためにカテドラルに行った。6、9、10枚目の写真は20日に撮ったもの)
その昔、巡礼者peregrinoが何日もシャワーも浴びずにこの聖地に到着し、体から異臭を放つのでそれを緩和するために香をたいたのがその始まりと言う。
この儀式、いつ行われるというのがわからない。カテドラルのHPを探してみると予定日に関する記述があった。通常のボタフメイロBotafumeiroの日に加えて、「今年、2014年は毎金曜日にも19:30から行われる」と学校(Iria Flaviaスペイン語学校)の掲示板のお知らせには書いてあったが、同じ事がこのページにも書いてある。
カテドラルのHPはこちら →
いつもは、カテドラルに中に入るのにたくさんの人が並んでいて入るのに30分ほどかかる事もある。今日は雨が降っているせいか一人も並んでおらずスッと入れた。たいていのどこの教会でもそうだが入場料はいらない。バルセロナのサグラダファミリアなんかは別格で入場料がいるが。
既に中は混んでいる。内部は「T」の字の形になっている。19時半の開始を待つ人でほとんど座席は空いていない。「T」の字の横棒方向に巨大香炉が動くので、頭の上に動く香炉を見たいときはここに席を取る。
「T」の字の縦棒の部分にあたる所に座ると、正面が見えるので正面でやっている動きが良く見える。まさに正面だから雰囲気が良い。香炉が動くのを、時計の振り子が動くのを見るように見る事が出来る。
モニターがたくさん設置されているのでモニターでも見る事が出来る。
「T」の字の縦棒の部分にあたる所に座ると、正面が見えるので正面でやっている動きが良く見える。まさに正面だから雰囲気が良い。香炉が動くのを、時計の振り子が動くのを見るように見る事が出来る。
モニターがたくさん設置されているのでモニターでも見る事が出来る。
空席が見つからないので2、3分立って写真を撮っていたら、席を詰めてくれてラッキーなことに座れた。すぐあと、若い東洋人らしい女性がすぐ近くの座席に来て、日本語以外の○○語(らしく聞こえた)で「もっと詰めて私の席を作れ」とわめいて、だれもやって呉れないので立ち去った。そのあたりの人は口をアングリ。あんなのと僕が(日本人が)一緒にされてはたまらない。俺はあんたと違うぞ、と「日の丸」を振りたい気分だった。
「ミサ」と言うんだろうか、正式の儀式をやっているときは写真禁止だが(撮っている人がいなかったので、そう思ったまでだが)、そのほかは巨大香炉の儀式を含めフラッシュなしの写真撮影はOKだ。
18:40 アナウンスがあり写真撮影とおしゃべり禁止の注意があった。おしゃべり禁止は「しーー、しーー」と日本と同じ言い方。おしゃべりは一瞬静かになったがすぐに元通り。その後19:30分の開始まで数回同じ注意があった。
19:25 女性の歌が始まった。
19:30 最前列に座っていた20人ばかりの人が起立した。何か特別の人らしい。司祭の話が始まる。正直言って言ってることがさっぱりわからない。時々立ったり座ったりする。僕もそれに習う。十字を切ったりするがもちろん僕はしない。しなくても何の問題もない。
20:00 突然みんな立って、親しい人同士は抱擁をしたりほほにキスをしあっている。単に隣り合って座っただけの人たちは握手を交わしている。これには僕も異議はないので手の届く限り、求められる限り握手をした。しばらくして「喜捨」集めのご婦人たちが黒い袋を持って回り始めた。僕も、ポケットを探りちょっと大きめの硬貨、たぶん1ユーロか2ユーロ硬貨を1枚を入れた。
20:15 司祭さんたちが何かせんべいのような薄いものを渡して、もらった人がそれをすぐに口の中に入れている。それをもらうために結構な列ができたがすぐに終わった。これは僕は遠慮した。
20:25 香炉を動かすためのロープをほどき、いよいよ香炉に着火。「巨大な香炉」などと書いてあったりするが、見たところ高さ1m位のもの(カテドラルのHPによると高さ1.5m、重さ53kg)で、大きいとは思うが「巨大」とはチト言い過ぎか。ゆっくりゆっくり動き始め、振り幅も大きくなり、ロープがほとんど水平になるまで大きく振れた。香りがカテドラルに充満するが、そんなに強い香りではない。それもあっという間に終わり、動きはじめから停止するまでの時間、5分ほど。
20:30 丁度1時間で全ての儀式が終わった。
...
これがあの有名な香炉振りなんですね!見てみたいです!!
返信削除川上ミネさんというピアニストの方は知らなかったのですが、数日前のBSで
平 岳大の巡礼の道をたどる番組に出てましたね。 ご覧になりましたか?
きっと100kmくらい巡礼路を歩いてたどり着いたそこにカテドラルがあって、そしてボタフメイロ(香炉振り)があれば感激物なんでしょうが、家から歩いて10分のところで、週に一度いつでも見る事が出来る環境では、有難みも「そこそこ」。
削除BSの平岳大さんのTV、見ましたよ。川上ミネさんのコンサートの事を知った時に彼女のHPを読んで放送があるのを知りました。
川上さんのカテドラルのコンサートでは終了後に「ありがとうございました」とお声を掛けさせていただきました。