2017年2月28日火曜日

オレンジでタコ

2017年2月28日(火)

表題、何のことやらわからないでしょうね。

ある食事の時にタコやイカの話になった。ヨーロッパでも食べる国と食べない国がある。スペインではもちろん食べるし、それを名物料理にしている地方もある。

そしてその食事の後のデザートの時のこと。バナナはともかく、リンゴやナシや皮の固いオレンジには皆悪戦苦闘している。



そこでオレンジを剥くのに、皮だけ8等分に切ってそれを剥いて行ったのがこの写真。こうして皮を剥いたら食べやすいでしょう?という見本のつもりだったのだが、イカは、足は10本、タコは8本でしょうホラ、このように! と言って実の部分を持って皆にこれを見せたら、これが大うけ、大爆笑。

ついでにスペイン人からは、8本あるのは「手」でしょう?「足」じゃないでしょう、と突っ込みが入った。ご参考までに。

シウダ・ロドリゴの牛祭り 3.仮装大会

2017年2月27日(月)記

シウダ・ロドリゴの牛祭りの大事なイベントに「仮装大会」がある。






















 
 
誰がが入賞した、なんてことを書いている記事が見当たらないので最終日の28日に発表があるのかな? 「参加することに意義がある」クラスの大会なので、みんな楽しんでいる。

2017年2月27日月曜日

シウダ・ロドリゴの牛祭り 2.闘牛

2017年2月26日(日)記

昨日はシウダ・ロドリゴの牛追い Los encierros について書いた。今日は闘牛 Los torosの番。

実は牛追い祭りをパンプローナ以外のほかの都市でしている事なんて知らなかったし、その流れで最後に闘牛をすることさえ知らなかった。

僕が見た午後1時の牛追いのあとすぐに闘牛場では闘牛が催されて、4頭が闘牛士によって仕留められたという。

午後2時ごろ、牛追いを見た通りから闘牛場に戻ってきた。特設観客席は夕方の闘牛が始まるという4時までにまだ2時間ある。

ステイ先のセニョーラが持たせてくれた弁当。ボカディージョ、
サンドイッチ(少し前に食べてしまった)、バナナ、ミカンと水。
三食付き契約の時は弁当を作ってもらえる事になっている。

しばらく席に座って一人ボーとしていたら下の通りから音楽が聞こえてきた。通りが少し広くなっているところで若者が音楽に合わせ、踊り歌っていた。

これからまだまだ混んでいく
 
仮装をしている人がいっぱい。子供も若者もいい大人も。

駐車している車の天井もテーブル替わり。
 
しばらく見ていたら突然僕の右まゆの上が「カーン」という感じで音がして鋭い痛みを感じた。一瞬何かと思った。脳出血の時に「今までに体験したことのないようなガーンという激しい痛み」を伴って発症した、という話を読んだことがあるので、?????と思ったが、その場で倒れるでもなく、意識が遠くなるでもなく、ただ少し痛いだけだった。

誰かが下から何かを投げたのが当たったのだと思って、下に向かって「誰だ?!」という感じで両手を広げて抗議の意思を示した。うるさい音楽の中、20mも下の通りで騒いでいる連中にまで声は届かないから。

「俺たちじゃないよ」という感じでジェスチャーを返すグループがいた。そいつらかその仲間がやったに違いない。通りには数百人が居て、誰を対象にして、という訳でもないのに僕が両手を広げただけで彼等がその意味を理解してるんだから。

当たったものの証拠品がない。証拠は数分してからでき始めた小さなたんこぶとわずかな赤味だけだ。そばに警官はいないし、どうしようもない。酔っぱらいの若者数人相手の喧嘩などとてもできない。

それにしても帽子をかぶっていて、当たった場所も眼でなかったから良かった。

さて、4時から闘牛があると聞いていたが、本当に何があるのかはわからなかった。時刻が近づくにつれ客席が埋まり始め、座っていた場所は関係者席だから代われ、と言われ、一人席代10ユーロを徴収し始めた。領収書もチケットもない。



僕のすぐ左の空いていた一角に団体が来た。制服を着ていてポリスだという。おもちゃのピストルと手錠を持って遊んでいる。初めは本当にそうだと思っていたのだが帽子や制服やワッペンがいやに貧相でおかしいなと思い始めたら、「いや、実はこれは仮装なんだ」という。

 
 

街の中、仮装している人がいっぱい。彼らは祭りの団体の関係者らしく、それでも一人5ユーロ払っていた。ただそれはビール代に充てられているらしく、50本くらい(と言っても200cc瓶の小さなビール瓶だが)のビールが持ち込まれていた。



既にかなり酔っぱらっている僕の左横の男が僕が日本人だと知って仲間にJapón Japón と紹介するが、5分もたたないうちに Japón を忘れて Chino Chino (中国人)と言い出す。彼の仲間も一緒。Japón と Chino の区別が定かでないようだ。

まずは「祭りの女王」の登場。かわいい子が白馬にまたがり登場し会場を沸かせた。そして闘牛をするいろんな役割の人を紹介。



  
いよいよ闘牛の開始。
良いパフォーマンスにはオーレ!オーレ!と声がかかる。

良いパフォーマンスの時は祭りの女王から牛の切り取った耳
を手渡される。

そしてマタドール(牛の最後をしとめる)は場内を一周。
客は熱狂して身に着けている帽子やマフラーを彼に向かって
投げ、彼はそれを投げ返す。自分の持ち物をマタドールが
触ってくれた、という感激に浸るんだろう。

闘牛の最後に牛を積んだトラックなんだろう、2台が退場。

2017年2月26日日曜日

シウダ・ロドリゴの牛祭り 1.牛追い

2017年2月25日(土)記
 
語学学校コレヒオ・デ・エスパーニ。ャ Colegio de España とはこの行事が最後でお別れ。シウダ・ロドリゴ Ciudad Rodrigoの牛祭り Carnival del Toro で今年は2月24日(金)~28日(火)の5日間にわたる行事だ。昨年は2月5日(金)~9日(火)で今年とは日程が20日も離れている。調べていないので理由は不明。

 
ここでちょっとスペイン語の確認 (ここで僕も再勉強します)
 
1.Ciudad Rodrigo: GoogleMapの日本語表示はシウダード・ロドリゴになっているが実際にはシウダッという感じで最後のドは発音しない。スペインの首都のマドリードもスペイン語の発音ではマドリッという。太字のダッリッに力が入る。

2.El toro: 雄牛のこと。当初このページのタイトルを「・・・牛追い祭り」としていたが、正確を期すため「牛祭り」に変更。

3.Los toros: toroに「s」を付けて複数にすると「闘牛」になる。Corrida de toros も「闘牛」で、同意。

4.La capea: 素人が参加できる非公式の闘牛。ちょっとした囲われた広場や正式な闘牛場でたくさんの男女(と言ってもほとんどは無鉄砲な男子)が獰猛な雄牛と対峙する。角がまだ大きく育っていない若牛のこともあるらしいが、 シウダ・ロドリゴでは危険な成牛だった。

5.Los encierros: 牛を一定期間(長期間?)閉じ込めておく事・場所を El encierro という。そしてそれを狭い通りに解き放ち闘牛場まで追い込む催しを El encierro または複数にして Los encierros という。パンプローナのサン・フェルミン祭は特にこの場面が有名になっている。
 
シウダ・ロドリゴのお祭りのホームページを見てみると、この種の祭りはスペイン各地にいろんな形で存在するが、最も古いのはこの市のものあると記載されている。時の王様がこのお祭りにはお金がかかりすぎるとクレームを出した1493年の日付入りの文書が存在して、最古のものであるとアピールしている。

HPからダウンロード
 
 
そして、お祭り開始までの秒単位のカウントダウンを表示していた。23日午後8時15分前の表示で「あと14時間30分00秒」とあった。とすると開始は24日(金)午前10時15分。ホームページの予定表を見ても何も書いてないんだけどなぁ。
 
今はパンプローナの牛追い祭りが有名だが、これはヘミングウェイが小説「日はまた昇る」で書いたので有名になったそうで、これとの対抗心が見て取れる。ちなみにシウダ・ロドリゴの人口は13,000余、対するパンプローナは20万人ほどで大差がある。
 
行く前々日の木曜日に事務所に呼ばれた。何事かと思ったら、「絶対に牛と一緒に走りません。牛が走る通路には入りません」などという宣誓書にサインしなさい、パスポート番号も一緒に書いておきなさい、という指示だった。近年無謀な語学留学生がいて、けがをする事故が結構多くその対策のためらしい。
 
そして今日25日(土)、いろんな語学学校の学生を集めたチャーターバスがサラマンカを朝10時に出発。11時30分シウダ・ロドリゴに着いた。地図もないしお祭りの予定時刻表もない。これくらいは学校が用意してほしいものだ。帰りのバスは着いたところから20:00に出発するとのこと。それまですべて自由時間だ。

しかたなくみんながゾロゾロ行くほうに付いていった。5分ほど行くと中央広場 Plaza Mayor を特設闘牛場にしたところに着いた。牛と人が追いかけっこをしているのを見たかったのでいったん闘牛場を後にして別の場所に移動した。何時にどこで何が催されるのか全く情報を持っていないので、現地の人らしい人に聞きまくった。

目的地のシウダ・ロドリゴに着いたようだ。
バスの中から特設遊園地が見える。

バスを降りる学生たち

それらしき方向へ歩く。向こうに見えるのは旧市街に入る門。

特設闘牛場が見えてきた

人はまだ少ない。聞くと1時間少々後の午後1時から闘牛が
あるらしい。1時間もじっとしてるのは勿体ないので他の場所
に行ってみることにする。

沢山の人。何を待っているのか全く不明。

向こうの方、木の上にはよく見えるようにノボッテいる子供がいる。

一瞬、牛が何頭か走りすぎていったように思うが・・・・・

そのあとは、車輪が付いた牛の模型を大人が操り、
小さな子供たちに闘牛ごっこをしてやる。

皆が向かっていく方に付いて行くと、牛が駆け抜ける通りで、
見学に適したところに着いた。けが人が出た時のために救急
隊員が 備える。
 
柵には18歳未満は各種闘牛イベント、ここでは牛追いに
参加することを禁じる、と書いてある。

僕もほかの人がするように柵に登って見物

通り沿いの建物の(ほとんどは住宅)ベランダから
もたくさんの人が見物。絶好の場所だ。

スピーカーを通して30分くらい前から5分おきくらいに20回の
鐘の音を鳴らす。15分くらい前からは間隔が3分くらいになり、
そしていよいよ1時になると激しく鐘が連打された。写真奥の方
から牛が走ってくる。
見学と牛追いするに人たちに期待と緊張が走る。間もなく走る人たちが見え、すぐに牛が見え、そしてそのあとを追う沢山の人が目の前を通り過ぎて行った。ほんの10秒ほどか、アッという間の出来事だ。カメラのビデオボタンを押して動きを撮った。が、カメラにして静止映像を撮る間など全くない一瞬の出来事だった。

ビデオをアップしようとしたのだがこのブログサイトではうまく出来なかった。後日何か試みて見ることにしよう。

YouTube で当日の様子を探すと見つかった。
https://www.youtube.com/watch?v=LQK0fNijY8g

別のNet新聞記事: 翌26日(日)の写真がたくさん載っています。
http://www.salamanca24horas.com/album/ciudad-rodrigo/encierro-caballo-carnaval-toro-2017/201702261140421007761.html

鐘が激しく鳴る音が聞こえるが、この時にはもう牛追いが始まっていたようだ。

こちらの新聞によると、5人がけがをし、多分このYouTubeの56歳の男性が重傷を負ったのではないかと思う。42歳のフランス人、45歳と22歳の男性、ほかに2人が重傷とみられている、と報じている。(人数の計算が合わないのはどうして?)

27日(月)のこの人たちのその後の様子。
http://www.salamanca24horas.com/articulo/ciudad-rodrigo/primera-cogida-carnaval-festejo-sabado/201702251530161006840.html
僕の単語力じゃこの記事を翻訳するのは1日がかりなのでギブアップ。亡くなったとは書いてないけどかなり重症なのでは?

僕が見た4時からの闘牛の様子もYouTubeにアップされている。


牛追いが終わり、柵の中に入っていた大人たちが近くの自分
たちの家に帰るためか柵の外に出ている。
 
特設闘牛見物席の入場料を知らせる表示。
土・日・火曜日は10ユーロ、月曜日は5ユーロと書いてある。

午後3時前の様子。

この続きは「シウダ・ロドリゴの牛祭り 2・・・」として順次写真をアップ予定。