2017年2月26日日曜日

シウダ・ロドリゴの牛祭り 1.牛追い

2017年2月25日(土)記
 
語学学校コレヒオ・デ・エスパーニ。ャ Colegio de España とはこの行事が最後でお別れ。シウダ・ロドリゴ Ciudad Rodrigoの牛祭り Carnival del Toro で今年は2月24日(金)~28日(火)の5日間にわたる行事だ。昨年は2月5日(金)~9日(火)で今年とは日程が20日も離れている。調べていないので理由は不明。

 
ここでちょっとスペイン語の確認 (ここで僕も再勉強します)
 
1.Ciudad Rodrigo: GoogleMapの日本語表示はシウダード・ロドリゴになっているが実際にはシウダッという感じで最後のドは発音しない。スペインの首都のマドリードもスペイン語の発音ではマドリッという。太字のダッリッに力が入る。

2.El toro: 雄牛のこと。当初このページのタイトルを「・・・牛追い祭り」としていたが、正確を期すため「牛祭り」に変更。

3.Los toros: toroに「s」を付けて複数にすると「闘牛」になる。Corrida de toros も「闘牛」で、同意。

4.La capea: 素人が参加できる非公式の闘牛。ちょっとした囲われた広場や正式な闘牛場でたくさんの男女(と言ってもほとんどは無鉄砲な男子)が獰猛な雄牛と対峙する。角がまだ大きく育っていない若牛のこともあるらしいが、 シウダ・ロドリゴでは危険な成牛だった。

5.Los encierros: 牛を一定期間(長期間?)閉じ込めておく事・場所を El encierro という。そしてそれを狭い通りに解き放ち闘牛場まで追い込む催しを El encierro または複数にして Los encierros という。パンプローナのサン・フェルミン祭は特にこの場面が有名になっている。
 
シウダ・ロドリゴのお祭りのホームページを見てみると、この種の祭りはスペイン各地にいろんな形で存在するが、最も古いのはこの市のものあると記載されている。時の王様がこのお祭りにはお金がかかりすぎるとクレームを出した1493年の日付入りの文書が存在して、最古のものであるとアピールしている。

HPからダウンロード
 
 
そして、お祭り開始までの秒単位のカウントダウンを表示していた。23日午後8時15分前の表示で「あと14時間30分00秒」とあった。とすると開始は24日(金)午前10時15分。ホームページの予定表を見ても何も書いてないんだけどなぁ。
 
今はパンプローナの牛追い祭りが有名だが、これはヘミングウェイが小説「日はまた昇る」で書いたので有名になったそうで、これとの対抗心が見て取れる。ちなみにシウダ・ロドリゴの人口は13,000余、対するパンプローナは20万人ほどで大差がある。
 
行く前々日の木曜日に事務所に呼ばれた。何事かと思ったら、「絶対に牛と一緒に走りません。牛が走る通路には入りません」などという宣誓書にサインしなさい、パスポート番号も一緒に書いておきなさい、という指示だった。近年無謀な語学留学生がいて、けがをする事故が結構多くその対策のためらしい。
 
そして今日25日(土)、いろんな語学学校の学生を集めたチャーターバスがサラマンカを朝10時に出発。11時30分シウダ・ロドリゴに着いた。地図もないしお祭りの予定時刻表もない。これくらいは学校が用意してほしいものだ。帰りのバスは着いたところから20:00に出発するとのこと。それまですべて自由時間だ。

しかたなくみんながゾロゾロ行くほうに付いていった。5分ほど行くと中央広場 Plaza Mayor を特設闘牛場にしたところに着いた。牛と人が追いかけっこをしているのを見たかったのでいったん闘牛場を後にして別の場所に移動した。何時にどこで何が催されるのか全く情報を持っていないので、現地の人らしい人に聞きまくった。

目的地のシウダ・ロドリゴに着いたようだ。
バスの中から特設遊園地が見える。

バスを降りる学生たち

それらしき方向へ歩く。向こうに見えるのは旧市街に入る門。

特設闘牛場が見えてきた

人はまだ少ない。聞くと1時間少々後の午後1時から闘牛が
あるらしい。1時間もじっとしてるのは勿体ないので他の場所
に行ってみることにする。

沢山の人。何を待っているのか全く不明。

向こうの方、木の上にはよく見えるようにノボッテいる子供がいる。

一瞬、牛が何頭か走りすぎていったように思うが・・・・・

そのあとは、車輪が付いた牛の模型を大人が操り、
小さな子供たちに闘牛ごっこをしてやる。

皆が向かっていく方に付いて行くと、牛が駆け抜ける通りで、
見学に適したところに着いた。けが人が出た時のために救急
隊員が 備える。
 
柵には18歳未満は各種闘牛イベント、ここでは牛追いに
参加することを禁じる、と書いてある。

僕もほかの人がするように柵に登って見物

通り沿いの建物の(ほとんどは住宅)ベランダから
もたくさんの人が見物。絶好の場所だ。

スピーカーを通して30分くらい前から5分おきくらいに20回の
鐘の音を鳴らす。15分くらい前からは間隔が3分くらいになり、
そしていよいよ1時になると激しく鐘が連打された。写真奥の方
から牛が走ってくる。
見学と牛追いするに人たちに期待と緊張が走る。間もなく走る人たちが見え、すぐに牛が見え、そしてそのあとを追う沢山の人が目の前を通り過ぎて行った。ほんの10秒ほどか、アッという間の出来事だ。カメラのビデオボタンを押して動きを撮った。が、カメラにして静止映像を撮る間など全くない一瞬の出来事だった。

ビデオをアップしようとしたのだがこのブログサイトではうまく出来なかった。後日何か試みて見ることにしよう。

YouTube で当日の様子を探すと見つかった。
https://www.youtube.com/watch?v=LQK0fNijY8g

別のNet新聞記事: 翌26日(日)の写真がたくさん載っています。
http://www.salamanca24horas.com/album/ciudad-rodrigo/encierro-caballo-carnaval-toro-2017/201702261140421007761.html

鐘が激しく鳴る音が聞こえるが、この時にはもう牛追いが始まっていたようだ。

こちらの新聞によると、5人がけがをし、多分このYouTubeの56歳の男性が重傷を負ったのではないかと思う。42歳のフランス人、45歳と22歳の男性、ほかに2人が重傷とみられている、と報じている。(人数の計算が合わないのはどうして?)

27日(月)のこの人たちのその後の様子。
http://www.salamanca24horas.com/articulo/ciudad-rodrigo/primera-cogida-carnaval-festejo-sabado/201702251530161006840.html
僕の単語力じゃこの記事を翻訳するのは1日がかりなのでギブアップ。亡くなったとは書いてないけどかなり重症なのでは?

僕が見た4時からの闘牛の様子もYouTubeにアップされている。


牛追いが終わり、柵の中に入っていた大人たちが近くの自分
たちの家に帰るためか柵の外に出ている。
 
特設闘牛見物席の入場料を知らせる表示。
土・日・火曜日は10ユーロ、月曜日は5ユーロと書いてある。

午後3時前の様子。

この続きは「シウダ・ロドリゴの牛祭り 2・・・」として順次写真をアップ予定。
 

6 件のコメント:

  1. 牛追いはパンプローナだけだと思っていました。
    小さな町の牛追い楽しそうです。混雑も酷くなさそうだし。
    写真、楽しみです!

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    1. 小さな町にたくさんの観光客が集まるので結構ぎゅうぎゅう詰め。メインの通りは人をかき分けかき分け進みます。
      牛が走り、その前後を人が走るのだけでは見ていてそんなに楽しいものでもありません。あっという間の出来事ですから。
      「牛追い」の途中でもあるのでしょうか「素人闘牛 Capea」が見ていて面白いと僕は思いました。上に紹介したYouTubeでは傷を負う男性が映っていますが、もちろんそれは別として、逃げたり挑戦していったりする人の様子が面白かったり時にはすごい技を見せてくれたり。
      プロの闘牛のYouTubeもありますが、たぶん残酷な場面はカットしてあると思いますので、良ければご覧ください。ひょっとしたらどこかに僕が映っているかも。

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  2. なんか、パンプローナよりあか抜けていない分、いい感じですね。you tuve 見ました。確かに素人闘牛が面白いです。へっぴり腰で手を出す奴もいるし、しっぽをもって引っ張ている勇敢な人もいますね。あの怪我人は大丈夫だったんでしょうか?
     スペインらしくて楽しいビデオでした。

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    1. 新聞記事を探したらありましたが、人体細部の名前や病院用語もたくさんあって僕には意味不明。亡くなってはいないと思います。
      良ければ記事を読んでみてください。上にリンクを張っておきました。

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  3. 早速、お気にいりに入れて、辞書を引き引き読んで見たのですが、余りにわからない言葉だらけで嫌になってしまいました。 でも、56才重大なケガで手術までしたとは!あの倒れて動かないひとですよね。
    なにも、56にもなって若いもんと一緒に走らなければいいのに!って思っちゃいました。しかし、あれだけのことをずいぶん長く書いてましたね。 けが人も含めて牛追い祭りの花なんですかね!

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    1. 56歳の男性、YouTubeのあの動かなくなった男性だと思います。
      怪我すれすれのところを見る方もする方も楽しんでいるんでしょうね。

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