昨日はシウダ・ロドリゴの牛追い Los encierros について書いた。今日は闘牛 Los torosの番。
実は牛追い祭りをパンプローナ以外のほかの都市でしている事なんて知らなかったし、その流れで最後に闘牛をすることさえ知らなかった。
僕が見た午後1時の牛追いのあとすぐに闘牛場では闘牛が催されて、4頭が闘牛士によって仕留められたという。
午後2時ごろ、牛追いを見た通りから闘牛場に戻ってきた。特設観客席は夕方の闘牛が始まるという4時までにまだ2時間ある。
ステイ先のセニョーラが持たせてくれた弁当。ボカディージョ、 サンドイッチ(少し前に食べてしまった)、バナナ、ミカンと水。 三食付き契約の時は弁当を作ってもらえる事になっている。 |
しばらく席に座って一人ボーとしていたら下の通りから音楽が聞こえてきた。通りが少し広くなっているところで若者が音楽に合わせ、踊り歌っていた。
これからまだまだ混んでいく |
仮装をしている人がいっぱい。子供も若者もいい大人も。 |
駐車している車の天井もテーブル替わり。 |
しばらく見ていたら突然僕の右まゆの上が「カーン」という感じで音がして鋭い痛みを感じた。一瞬何かと思った。脳出血の時に「今までに体験したことのないようなガーンという激しい痛み」を伴って発症した、という話を読んだことがあるので、?????と思ったが、その場で倒れるでもなく、意識が遠くなるでもなく、ただ少し痛いだけだった。
誰かが下から何かを投げたのが当たったのだと思って、下に向かって「誰だ?!」という感じで両手を広げて抗議の意思を示した。うるさい音楽の中、20mも下の通りで騒いでいる連中にまで声は届かないから。
「俺たちじゃないよ」という感じでジェスチャーを返すグループがいた。そいつらかその仲間がやったに違いない。通りには数百人が居て、誰を対象にして、という訳でもないのに僕が両手を広げただけで彼等がその意味を理解してるんだから。
当たったものの証拠品がない。証拠は数分してからでき始めた小さなたんこぶとわずかな赤味だけだ。そばに警官はいないし、どうしようもない。酔っぱらいの若者数人相手の喧嘩などとてもできない。
それにしても帽子をかぶっていて、当たった場所も眼でなかったから良かった。
さて、4時から闘牛があると聞いていたが、本当に何があるのかはわからなかった。時刻が近づくにつれ客席が埋まり始め、座っていた場所は関係者席だから代われ、と言われ、一人席代10ユーロを徴収し始めた。領収書もチケットもない。
僕のすぐ左の空いていた一角に団体が来た。制服を着ていてポリスだという。おもちゃのピストルと手錠を持って遊んでいる。初めは本当にそうだと思っていたのだが帽子や制服やワッペンがいやに貧相でおかしいなと思い始めたら、「いや、実はこれは仮装なんだ」という。
街の中、仮装している人がいっぱい。彼らは祭りの団体の関係者らしく、それでも一人5ユーロ払っていた。ただそれはビール代に充てられているらしく、50本くらい(と言っても200cc瓶の小さなビール瓶だが)のビールが持ち込まれていた。
既にかなり酔っぱらっている僕の左横の男が僕が日本人だと知って仲間にJapón Japón と紹介するが、5分もたたないうちに Japón を忘れて Chino Chino (中国人)と言い出す。彼の仲間も一緒。Japón と Chino の区別が定かでないようだ。
まずは「祭りの女王」の登場。かわいい子が白馬にまたがり登場し会場を沸かせた。そして闘牛をするいろんな役割の人を紹介。
良いパフォーマンスにはオーレ!オーレ!と声がかかる。 |
良いパフォーマンスの時は祭りの女王から牛の切り取った耳 を手渡される。 |
そしてマタドール(牛の最後をしとめる)は場内を一周。 客は熱狂して身に着けている帽子やマフラーを彼に向かって 投げ、彼はそれを投げ返す。自分の持ち物をマタドールが 触ってくれた、という感激に浸るんだろう。 |
闘牛の最後に牛を積んだトラックなんだろう、2台が退場。 |
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