歴史に弱い僕、何も知らないけど、ぶらぶらするのが目的で来たので問題はない。ボランティアガイドがあるというのを知っていたが予約をするのを忘れていたので観光案内所で聞いてみたら、3日ほど前に予約をしないと、と言われてしまった。
ちょっとだけ歴史を感じたり、たまたま最近観た高倉健さん主演の「あなたへ」という映画のロケ地である薄香という地区を訪れたりして見ることにした。
街の無料駐車場にレンタカーを留めて寺院に行ったり有名なザビエル教会に行ったり、お昼に高倉健さんが立ち寄ったラーメン屋さんで「あごだしラーメン」を食べたり。
昼からは薄香にいってぶらぶら。車から降りると、漁港特有の潮の香りにプラスアルファの香りがあることにすぐ気が付いた。トビウオの一種である「アゴ」という魚を天日干ししていて、その匂いがしているようだった。小さな小さな漁港で、映画のロケが一大事だったに違いない。
あごの天日干しをしているおばさんとおじさんに声をかけて、いろんな話を聞いた。
高倉健さんは目の前に見たが、マネージャーさんか誰かに止められて握手させてもらえなかった、とか、天日干ししているアゴは売るためじゃなくって家族・親類のためだけの量しかない、とか、ご主人が大阪で定年退職して故郷のここに帰ってきた、とか。
「もう2日ほど後だったら干しているアゴをあげられたのにね。まだ生だからだめだわ」なんて思いかけない言葉もかけてくれる。
歩いていると、おじさんが「珍しい、毒トゲを持ったきれいな色のウニをすくったので見てみなさい」と声をかけられたり。
数か所のロケ場所が「村」(とても「町」とは言えない感じの素朴な地区だ)の中にあり、30分もあればゆっくり見て回れた。