佐世保――基地の街、という印象しかない僕の貧弱なアタマ。一日だけど街中を散歩して何かを感じてみようというのが今日の目標。
さすが佐世保、日本一長いというアーケードの商店街、 日本の国旗とアメリカの国旗が掲げれれていた。 |
ところが、朝の天気予報を見たら台風18号が九州に近づいているらしい。長崎の軍艦島を見たい、という予定を立てていたが、台風の近づき方によっては風や高波のため軍艦島見学ができなくなる恐れがある。
そこで、後日に予定していた軍艦島見学を急遽早めて今日することにした。佐世保を午前中に出発して長崎に向かった。途上、レンタカーの中から電話で軍艦島ツアーの申し込みをしておいた。軍艦島見学は個人ではできない。
ツアー船出発時刻ピッタリに乗船場に着いた。台風は近づいてはいるがまだ遠い。船は順調に軍艦島に向かった。何十分かして軍艦島上陸用桟橋に着岸しようとしたが、すこし波が出てきてすぐには着岸できない。若い船員が2人必死になってロープを引っ張り船を固定しようとするが荒波が逆らう。ついに直径2.6㎜もあるロープがプツンと切れた。せっかく固定しかかっていた船が桟橋から離れていく。
接岸作業が最初からやり直しだ。何度もゴツンゴツンと船腹を桟橋に打ち付けながらの固定作業の後やっと接岸、上陸できた。
コンクリート作りの大きな建物は台風や自然浸食によりぼろぼろになっていた。もちろん使われなくなっているので補修もしないから当然だが。近代日本の発展を支えてきた石炭が石油にとって代わられた果ての無残な姿が島全体を覆っていた。
無事見学を終わり離島。船内の説明する人の話では、この調子では翌日以降は何日間かは荒波のため見学ツアーは中止だろう、という事だった。僕たちの今日のツアーはラッキーだった。
卓袱料理、といっても雰囲気を味わうだけの一番お手頃(安い!)のを頼んだから、そんなに財布の中身を心配することはない。
店を出て近くをぶらぶら。この日は中国の「中秋節」を祝う週の初日。長崎の中華街は提灯で飾りつけされていた。東京に比べれば大阪の繁華街の閉まる時刻は早いそうだが、ここ長崎は大阪人が見ても余りにも早すぎる。夜8時になったらほとんどの中華街のレストランが店じまい。
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