2012年7月29日日曜日

久石譲指揮「序曲」を演奏


久石譲指揮「序曲」を演奏――なんて、恥ずかしく言えない。僕の場合は・・・

いろんな意味でタフな演奏会だった。「大阪ひびきの街」スペシャルコンサート。

演奏会場に隣接するホテルで参加受付。
ホテルの2階で列を作って受付を待つ。
ここ何日か暑い日が続いている。そんな中の、大阪市内の公園内の炎天下で昼下がりに演奏会だ。座る椅子もない。集まっている人の年代は、と見渡してみると、小学生から大人まで(おっさん、おばはんまで)。僕のような高齢者(一般には、65歳以上を高齢者というらしい。僕はあと一か月足らずで仲間入りだ)はほとんど見かけない。

昼ご飯を早めに済ませたので16時の本番までの4時間を時間待ちとリハーサルなど。長いなあ。

会場で演奏の説明があったが、いきなり、用意された楽譜の繰り返しの追加と、同じメロディーで2度高い別の調の楽譜追加。それもトランペット用にB♭で書かれたものではなくCで書いてある。C調楽器以外の人は移調しながら読み替えて演奏しなければならない。そんなこと、僕を含め初心者はできない。



僕が所属するバンドのバンドリーダーなぞ、追加楽譜を渡されたとたん「そんなもん吹けるか!約束違反だ!」とばかりに持ってきた楽器をそそくさとケースにしまいこんでしまった。



見回すと、ありとあらゆる楽器がある。僕たちのような一般参加者ではトランペットは比較的少ない。10人位だったろうか。まあ普通の「へたっぴ」トランペット愛好家ならこの楽譜を見ただけで尻込みするね。僕なんぞ、所属バンドの一員での参加だから、ほとんど90%吹けないのに来たけど。

Hグループのトランペット部隊、4人。
本番の時に久石譲さんが出てきて曰く、「難しい曲です。僕(すなわち久石さんのこと)の曲はみんな難しい、とみなさん言います。特別参加者のここにいるバンドのみなさん(どこかの高校だったと思うが)はこの曲のために毎日12時間練習して・・・・・」なんてサラリとおっしゃる。素人の一般参加者を300人も募集しといて、それはないでしょ!


特別参加の高校生バンド
この演奏会は旧大阪厚生年金会館が新しくなって「オリックス劇場」となったことの宣伝や、隣接する土地にできるオリックスのマンションの宣伝のためで、劇場内では久石譲さん指揮の日本センチュリー交響楽団が「序曲」を演奏し、そのごく一部をオリックス劇場の南側に隣接する公園内で一般参加者が大型スクリーンで久石譲さんの指揮を見ながら演奏する。
 

僕たち一般参加者の演奏する部分は「序曲」の一部だし、曲全体の楽譜をもらっていないので、どこから入るのかわからない。そのため大型スクリーンの横に別の指揮者がいて、「はい、ここから入ってよ!」と、合図をしてくれる。


本番が終わって、TVCMの映像作成のために何回か追加で演奏。その時には、本番までいた「別の指揮者」の姿が見えない。曲のどこで入ったらいいのかわからない。暑さで疲れてくるし、何回もやってバテてくるしで、フライイングするヤツも出てくる。司会の女性は、何とかつなごうと「完璧! みなさんどんどんうまくなってきてます」などと必死。

午後5時半ごろ、太陽も西に傾いて少し涼しくなりかけたころ、日射病や熱中症で急患を運ぶ救急車のサイレンの音を聞くこともなくイベントは無事終了。全員で記念撮影会。といっても、その写真をみんなに一枚ずつプレゼントする、とは言わなかったなあ。

演奏会の演奏やTVCM撮影の協力に謝礼をくれるわけでなし、記念バンダナ1枚だけの配布。上手な人使いだ。まあ、僕を含め、みんな物好きだ。

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