2023年10月9日月曜日

Gerona に向かって移動

109日 月曜日(スペインはDía de Valenciaという祝日)

今日も朝から小さなハプニングがいろいろ。

あさ7時半過ぎに起きて8時にホテルを出た。今日の動きはここバレンシアからバルセロナの少し北にあるジロナと言う町に行く。9:05の電車に乗予る定だ。

ホテルの近くにはタクシー乗り場がなくほんの100mほど歩いた大きな通りに出た。今日はスペインの祝日のためか交通量は多くない。ラッキーなことに1分もしないうちに車の天井に青いランプを2つ付けた“タクシー”が来た。助手席に乗っていた窓を開けて “Hola” と声をかけてきた。その時に車体を見て、女性の制服を見て分かった。


パトカーを止めてしまったのだ。“Perdon”と平謝り。ニコニコ顔で “De nada” (いいですよ)と言って行ってしまった。

それからが大変。ホテルからは歩いたら2㎞程のところに電車の駅がある。20㎏あまりの重いスーツケースを転がし,両肩には6㎏のリュック、それに2㎏のポーチ。歩いて行けない事はないがかなりしんどい。30分はかかるだろう。乗りたい電車の時刻まで1時間足らずしかない。1㎞ほど歩いたところで、タクシーが来た。乗って5分ほどで着いた。4.40€(704円)。

駅の切符売り場は空いていてすぐ窓口に。


希望するルートと行き先と発車時刻を紙に書いていて見せたらすぐに「はい」と画面に出た価格を見せてくれて「これで良い?」と聞く。僕はびっくりしてしまった。80.70とあった。僕がネットで見た価格は3035€だった。乗り換えする駅も口頭で確かめたが間違いない。そんなはずはない、と思いながら発車時刻まで25分ほど。向こうはパソコンで調べた画面で「ほら」と言うだけで「どうする?」と聞く。押し問答して乗り遅れたら次の電車は11:25までない。3時間ほども待たねばならない。仕方がない、高い価格で買った。渡された切符に「???」。昔の航空券くらいの大きさの切符で指定席になっている。道理で高いわけだ。


そして、「駅はここではなくて、10分ほど歩いたところにあるソロージャ駅ですよ」という。バレンシア駅は今いる北駅と800m離れたところにあるソロージャ駅の二つがある。ここから10分歩かねばならない。仕方がない、結構へとへとになってソロージャ駅に着いた。 

朝から何も食べていないのでカフェテリアに入りたいところだが、時間がない。

ともかく電車に乗ってしまおうと改札口に行くと荷物の検査をやっている。飛行機に乗るときよりも少し簡単版かな?これは何度か経験がある。スペインの新幹線AVEに乗るときはいつもこうだった。ただ、切符を買うときもパスポートの提示(コピーでOKだった)を求められた。スペイン国内で今問題の「カタルーャ」に入るので厳しいのかもしれない。


全ての荷物をレントゲン検査機に通す。スーツケースの中身が引っ掛かった。フルーツを剥いたり缶詰を開けたりするのに使うのにアーミーナイフを持っている。これかなと思って差し出すと「違う場所に入っている」と形を画面で見せてくれた。スーツケースの重さを測る重さを測る計量器だった。こんなのは今まで引っかかったことはない。現品確認ですぐに『釈放』。

何とか発車5分前に乗車。座席は前後左右に余裕のある指定席。ビュッフェ車(って、もう死語?)がついているようなので行きたいが。満員で窓側の席だったためちょっと出にくい。おなかが減ったなあと思ってると、後ろの席数人が、飛行機内で食べるような食事を車内販売の人からもらっているような感じ。まさかこんな食事が全員についてくる?とちょっと待ったがこちらのほうには回ってこなかった。


僕の前に座っているのは60歳くらいのスーツを着た、たぶんビジネスマン。ノートパソコンを出してきて、社外の風景を見ながら、なにやらを入力。発車してすぐに、「この電車、全席指定?」と話しかけてみた。「自由席も指定席も両方ありますよ。XXXXXXXXX」。XXXは僕が聞き取れなかった部分。僕の下手なスペイン語を聞いて「英語ができますか?」と聞いてきた。僕としてはここはスペイン語で頑張らねばと”Español, por favor”(スペイン語でお願いします)言ったのが運の尽き。べらべらべらと返ってきて手も足も出ない。「英語で」と言ったほうが良かったのかなあ。英語なら向こうもこちらも外国語、対等だ。いや、こちらのビジネスマンは相当英語をしゃべるので、英語でもだめだったかなあ。トホホ・・・ 

そのうち、車内販売ワゴンが来てようやくコーヒーとドーナツをゲット。計4.30€(688円)。おなかは少し落ち着いた。


兎にも角にも、バルセロナ駅で車両を乗り換えた。これも指定席で、頭の汚れ防止の紙にこのような印刷がしてあった。
車内はお静かに。この車両は静寂ゾーンです。
と書いてある。スペイン人は普通にあたりか
まわずスマホで話し、2人以上のグループでは
競うように大きな声で話をする人が、ままいる。

無事、ジロナ駅 Gerona に着いた。そしてあとはホテルにタクシーで。8.20€(1,300円)。今日の目的行動は移動だけなので特に何もしない。ここでのホテルは中心街から少し離れたところで、3㎞くらいあるかな。徒歩ではちょっとしんどいし、タクシーではもったいないので、ホテルのコンシェルジュ(ここ2つ星ホテルなのに居る)に聞いて中心街に行ってみた。

バスに乗るときに運転手に「町の中心街に行きますよね」と尋ねて確認しておいた。今日昼過ぎに電車を降りた駅あたりに来てバスの運転手が「いったいどこまで行くんだい? 町の中心街と言ってたと思うんだけど」となかなかバスを降りない僕に声をかけてくれた。僕は観光がてらバスの終点まで行ってもいいかなと思っていたが,折角なのでここで降りてひとぶらり。

すぐにホテルに帰った。と言うのも、スマホの電池残量が怪しくなってきたのと、Wifi接続機器を持ってこなかったので暗くなってくるとスマホの地図なしでは街歩きができないので。バス片道1.40€(224円)。

ホテルのホールに夜のビュフェの看板が出ていた。結構安い。飲み物別で 16€(2,560円)どんなものか試しに食べに行く。


美味しかった、サラダもたくさん食べることができた。街中のバルの「メニュー」でも15€もするのを見かけるので、ホテルで食べるこの値段 16€ ではろくなものがないのでは、と思いながら入ったら熱いメニューも揃っていておいしかった。

奥は肉3種類(牛肉、白身魚、鶏肉
)とコロッケ、手前はサラダたっぷり。ビールは別料金で 2.25€(360円)。種類はそんなに多くはないが、食べ終わったころには別の料理がおいてあった。たぶん、イカと豚肉。一瞬食べようかと思ったが、食べすぎに注意。明日ももう一泊するのでその時に取っておこう。

最後に Café con leche ミルクコーヒーでデザート(料金に込み)をと思って、若い女の子に Café はどこ?と聞いたら飲み物代は別でカウンターで頼んでください、2€ です、と言われた。そうそう、飲み物代は別と書いてあったことを思い出して、カウンターへ行って注文した。

カウンターのミセスが作ってくれた。勘定の時になってカードを出して「ピッ」のしぐさをしたら、ミセスが小さい声で「内緒! 勘定なしでOKよ」と、おごってくれた。こんな事ひとつで「また明日も食べに来るよ」と言う気がさらに強くなる。人間って(僕って?)弱いなあ。

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