2011年2月26日土曜日

セビリアでテレビを買う

2011.2.26(土)

9時過ぎに起きた。学校が終わったと言う安心感からかよく眠れた。朝食は少し遅く、と昨夜言っておいた。

朝の明るい光の中で、昨日散髪した頭を見た。色は希望通りの、ほんの少し茶色掛かっている黒に仕上がっている。Good! いやここはスペインだからBueno!

9時半に朝食。ここで難題が女主人から持ちかけられた。

「いまのSonyのテレビは15年ほど経っていて、ブラウン管だからエコに悪い。今日の予定がないのなら、あなたは電気に詳しいから、テレビを買うので、買い物に付き合って欲しい。」

40年以上も昔の学生時代に電気を勉強したとは言ったが、僕も日本にいるときは、店員に聞かねば最近のテレビの事なぞわからないのに。弱った。

ま、これも経験。いいか!

ここの女主人、昨日も子機2台つきのホームテレホンを買っていた。曰く、最近の電気製品はすぐ壊れる。カルフールで買ったエアコンは4年で壊れてしまった、ガスがなくなってしまったようだが、修理を頼むと250ユーロ(30,000円)、新品を買うと300ユーロだと言われたとか。

当地では、電気製品は2年補償になっているとか。日本では追加金を出すと5年とか10年の保障も可能だと言ったら、それはいい、と。


10時に一緒に家を出た。川向こうにむかって25分ほど歩いてた。着いたのは、トリアナTORIANA地区と言って、伝統的なタイルの工場がある地区で、歩行者専用の大きな通りが整備されている。


 とある小さな電気屋さんについた。テレビが5台ほど置いてある。32369ユーロ、28309ユーロ、2825、など。(1ユーロ=約120円)



いろいろ大きな店に行って比べて値切って・・・などと思っていたのだが、どうもこの店でこの機種を、と思っていたようだ。

僕に何の相談もすることなく、結局32型を369ユーロで、4~6人用の電気調理なべを69.50ユーロで買って買い物はすぐ終わった。買い物がてらの散歩に付き合って欲しかっただけなのかもしれない。

テレビは店頭展示品を運んでもらうようだ。展示品だからといって安くなった様子はない。なべも、積み上げられた箱は既に封が開けられ、何人もが見た後の様子。

それをレジに持って行き、買った。再びテープで封をし、紐をかけた。もって帰るのに取っ手がいると思うのだが、そこらへんにある紙を紐に巻いて、はいどうぞ、と渡してくれた。僕が家まで持って帰ることになる。


電気店を出てすぐ前のTABERNA(日本語で読むと「たべるな」と変だが、居酒屋・食堂・酒屋という意味)の“MIAMI”と言う店に入った。見たところバールBARと変らないがどこが違うのかよくわからない。

女主人は、この店はこの辺りでは「完璧・最高!!」と言う。




二人で赤ワイン1杯、ビール2杯、サラダ1TAPA、トルティージャ2TAPAを食べてたった9ユーロ。この女主人、何でも「よい」「すばらしい」「ファンタスティコ」と言うのが口癖のように思うが、この安さにはほんとに驚いた。

10ユーロ札を出して釣りの1ユーロを取らない。聞くと、非常によかったので、チップだと言う。今までBARバールでつり銭を取らない人を見たことがなかったので、こういう事もたまにあるんだと思った。

アメリカやイギリスやフランスなどほかの国ではたくさんチップがいるけど、ここスペインではそうでもないとは言った。

家に帰ったら、家の前でテレビを積んだ乗用車が待っていた。先ほど買ったテレビをもう持ってきてくれたのだ。

とりあえず昼の2時も過ぎたので、昼ご飯を作ってくれた。名前が全くわからないが、スープとサラダと大エビの鉄板焼きと赤ワインとフルーツ。今日はいつもにも増してご馳走だ。



この女主人、料理好きで、日本人の好みもわかっているので、たいていのものは大変おいしい。

テレビの箱を開けて早速設置。僕の家のテレビのように、DVD2台・VHSビデオ1台・5.1chアンプなどと言うのはない。接続は電源とアンテナの2本だけで単純明快。すぐ完了。でも、えらく有難たがられた。




役に立ってよかった!

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