2012年6月16日土曜日

消費税: 税込価格と税抜き価格の表示


いま、消費税増税の論議がされている。それで、消費税に関することで僕がかねがね気になっている事があるので、昨日行動を起こしてみた。

どういう事か、と言うと、先ず下の写真を見て頂きたい。

6月15日の朝刊、一面全面のカラー広告。
どう見ても、黄色の安い値段を強調したいと言う意図が見える。

総額表示(税込みの額を表示すること)と税抜き価格の表示についての疑問だ。

消費税制度がスタートした時にいろいろ調べた事があった。大体こういう事だったように思う。

1.総額(税込価格)を表示しなければいけない。
2.税抜き価格を書いても良いが、字の大きさや色が総額(税込価格)よりも目立ってはいけない。
3.ただし、これは努力目標のようなものである。指示とうりにしなければ違法だと言う見解もある。
4.公正取引委員会、財務省、国税庁のホームページにこれに関する指針のようなものがあるが、それぞれニュアンスが違い、判りにくい。
5.違反しても罰則規定はない。(そもそも、何が違反なのかわかりにくい点もある)

さて、この広告、税抜きの安い価格のほうが目立ちやすい黄色で書かれていて、値段の高い総額価格(税込価格)がカッコ内に書かれたりしている。6月15日の朝刊で一面全面カラー広告をしていた回転すしチェーン店のものだ。

先ず何をしたかというと、「市立消費生活センター」と言うところに行って、考えを聞いてみた。そこではそんなに専門的なことはわからない、と言うことで、大阪国税局に電話で問い合わせをして下さった。

大阪国税局では、これは地域でチェックするものだからと茨木税務署に電話を回してくれた。ここでは、この広告の本社(本部)は堺市だから堺税務署に聞いて欲しいとの事で、市立消費生活センターが堺税務署に電話をかけて下さった。

結果は? こちらが引き合いに出した新聞が手元にないからはっきりと言えない、同じ大きさで両方の価格が書いてあったら問題ないのではないか、という“あいまい”回答であった。

もうひとつスッキリしない気持ちで自転車をこぎこぎ家に帰る途中、こんな表示を見かけた。実際に支払う額のほうが著しく小さい。これは明らかにおかしい。

これは100均ショップ。

よく見たら、レジでは943円払わねばならない、
と言うことは分かる。

このノボリ、遠くからじゃ税込み¥1,048と言うのは読めない。

とりあえずこの新聞広告を出した上の回転寿司チェーン会社のホームページと、下の999円の表示をしているファミレスチェーン店のホームページのお問い合わせ(ご意見お伺い)のページから、両社の価格表示の考え方をお聞きしたいとメールを出した。15日深夜のことだ。何と言って来るか楽しみだ。



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