2012年6月21日木曜日

無免許運転と危険運転致死傷罪

LED照明、消費税込み価格の表記、に続いて社会的な問題をもう一つ。危険運転致死傷罪(きけんうんてんちししょうざい)が話題になっている。

ひとつはアルコールと危険運転致死傷罪の関係。
もうひとつは無免許運転と危険運転致死傷罪の関係。

前者の方は別の日にまた書いてみるが、今日は後者の無免許運転との関係について書いてみる。ニュースソースは主としてネットとテレビと毎日新聞。

今日21日の毎日新聞朝刊の9面「記者の目」にも書いてあった。今年4月に無免許運転の少年が暴走事故を起こして10人が死傷した事件のことだ。

たまたま(こんなので“たまたま”という言い方は当たらないと思うが)初めて無免許運転をしていて事故を起こしたら、運転が出来ないほど下手だったから運転して事故を起こしたので危険運転致死傷罪の適用

今回のように、悪質な無免許運転を繰り返しその間に運転がうまくなってしまって「正常な運転が出来る技量が身についてしまった」ので危険運転致死傷罪の適用は出来ない

こんな矛盾はあってはならない。無免許運転と言っても、
● 一度も運転免許を取ったことがない
● 免許停止中
● 事故や違反などで免許取り消しになった
など色々ある。

どれが一番悪質か? 一度も運転免許を取ったことがない人が運転するのが一番だろう。他の二つは、過去の罪に対して処罰を受けている最中、と言うだけで、運転の技量については一応運転免許試験の洗礼を受けているわけだから問題は少ないだろう。

亡くなられた方のお父さんがこう語っておられたと言う。
「これまでも被害者の苦しみの中で法律は改正されてきた。今回その役割が僕たちに回ってきたのなら、奪われた命のためになんとしても法改正してみせる」

同じような事故が繰り返し起きている。同じ議論が繰り返しされている。無免許運転の結果の「事故」は「事故」じゃなくて「事件」だ。

殺人「事件」とかひき逃げ「事件」とか、言いますよね。無免許運転「事件」だと思うのですが。

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