2019年4月20日土曜日

セマナ・サンタ 嘆きの金曜日

4月19日(金)今日がキリスト教徒にとって最大の悲しみの日、キリストが処刑された日になる。

ここパンプローナではその日をどんなに迎えるのか?

結論は簡単。全ての人ではないにしても大半の人にとっては、日本のゴールデンウィークと同じでバカンス週間だ。僕がお世話になっていいるところは新興住宅地で建ってから25年くらいにしかならない。

5階建ての一つのビルにエレベーターが2基。エレベーターを降りると右と左に1軒ずつ家(アパート)がある。つまり、⑤階建てx②エレベーターx②左右=20軒の家がある。

自治会とか何か近所のお付き合いは?と聞いたら、「全くありません」の答え。それでも1年に1度はトラブルとか何かの話し合いを他の棟の家と一緒に会合を持つ機会があるが、それは教会に場所を借りて行うとのこと。

近所付き合いは?ともう一度聞いたら、エレベーターに一緒に乗る10軒だけエレベーターで会ったら「こんにちは」とあいさつするがそれだけ。あとは全く何もないらしい。

日本の孤独死の話をしたら、「ここも同じ、何か変なにおいがするのでおかしいなと思って調べてもらったらお年寄りが亡くなっていたわ」なんて事もあるという。

スペインは世界でも、有数の長寿国。近年いつもNo.1を日本と競いあっている。最近はシンガポールやら香港の名前を見ることがあるが、統計の取り方が違うのではないかと思うことしばしば。

話は戻ってセマナ・サンタ。19:30からプロセシオン Procesiön という宗教上大事なお神輿行列がある。住んでいる地域内では何の行事もないのでパンプローナ中心街に夕方出かけた。

予定としては、パソPasoというお神輿を担いで、あるいは車輪付きのを転がして市内を練り歩く。バンドがあったりコーラスがあったりすると市役所のホームページにかいてあったのでさぞ!!!と思いきや・・・・・

それぞれのお神輿は、キリストのエルサレムへの入場から、最後の晩餐、処刑、死去、マリアの嘆き、などを表現した10台以上の神輿が延々と続く。

キリストが亡くなった「悲しい日」だからどんちゃん騒ぎはしないにしても、これだけ静かな行列行進はどうにも盛り上がりようがない。

見物客も神輿を見て胸に十字架を切る様子もないし、ただじっと見ているだけ。

無茶苦茶退屈な時間を過ごして帰宅した。これを観光化した南の方の都市も相当なものだが、ただの宗教行事のまま放っておくのも人離れが進むようで問題ありと見た。

以下の写真・ビデオは見たままをあまり説明せずにアップする。

広場は人で一杯。ベンチも座るところがないほど。
大道芸人が人を集める









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