パリの観光客相手の犯罪と予防法 (その1 スリ) から続く
2.拾ってあげたふり
場所: オルセー美術館近くの橋のたもと。ロマ系人(?)の風貌の女性2人組み。
ケチャップをかけたりだの、ハンカチを落としたりだの、持ち物をばらまいたりだの、の手口の一つと思われる。コインか指輪らしきものを拾い上げ「落としたんじゃないですか?」と呼び止め何やらを話している内に、近くにいる相棒を呼び寄せ、バッグから中身をスリ取る。
このときは、2組の観光客に声をかけ、どちらも失敗。「だめだったわねえ」と言う感じで橋の向こうに行ってしまったが、しばらくじっと見ていると、またこちらにやってきて、カモを探す風。こんなのを見てばかりいられないので、僕たちはしばらくしてその場を立ち去った。
3.三択手品いかさま師
場所: エッフェル塔近く、セーヌ河沿いの道路上。10組から15組のいかさま集団。白人、黒人、いろいろ。
3個あるコップの中の一つにボールを入れ、右左真ん中を入れ替え、「さあ、ボールはどこにある?」と言って客に当てさせる。
あるいは、直径10cmほどの黒丸い紙の一枚だけ裏が白いのがあり、それをコップ同様に右左真ん中を入れ替え、裏が白い一枚を当てさせる。
写真を撮っていたら、「撮るな!」と、怖い顔で僕をにらみつけた。 |
あるいは、直径10cmほどの黒丸い紙の一枚だけ裏が白いのがあり、それをコップ同様に右左真ん中を入れ替え、裏が白い一枚を当てさせる。
手品をするプロだから、最終的には儲かるわけがない。初めだけは儲けさせるが、儲け得でサヨナラさせてくれない。
脅し取ったり、ゆすり盗ったりするわけではないので警察は取り締まれないんだろうか。堂々と “営業”
やってる。手品をする一人とさくらが4、5人の計5、6人が一組になってカモを待っている。派手に50ユーロ勝った、とか20ユーロ負けた、とかやっている。スペイン語も結構飛び交っているので、スペイン人のカモも多いんだろう。
4.ヒモがほどけない
場所: モンマルトルのサクレクール寺院に上る階段途中。黒人数人。
階段を上っていたら突然声を掛けられて、人差し指(だったかな?)に細い紐をくるくると巻き付けられた。一瞬の事だったので何をされているのか理解できず、頭の中は「パリ」「犯罪」「手口」「ひも」の検索ワードがめぐる。
「何かある」と、取敢えずひもをほどき逃げるようにしてその場を立ち去った。後日、ネットで調べてみると、無理やりミサンガを作って指から外れないようにして、100ユーロとかの高額な代金を脅し取ろうとする手口だという事がわかった。
下のブログでは、楽しい漫画付きで詳しく解説してくれている。ぜひ見て頂きたい。
5.署名
場所: ノートルダム大聖堂の塔に登るための行列の中で。
白人女性・男性が署名を求めていた。本当に何かの署名だけなんだったかもしれないが、署名している間にバッグの中身をスリ取られるとか、署名したから募金せよ、とかの手口が横行しているらしい。
それ以外にぼったくり、ひったくり、強盗、置き引き、ニセ警官による財布からの金の抜き取り、つり銭ごまかし、などなど。
エッフェル塔の下では若い白人女性2人+2人の4人組と思われる集団がいかにも怪しい動きをしていた。2人ずつがあっち行き、こっち行き。離れたり一緒になったり。
なぜ怪しいと思ったかと言うと、僕たちが歩いていて僕たちを追い越すとき、彼女たちの内のふたりが一瞬僕のバッグをちらっと見た視線を感じたから。
ただの友達同士という事も考えられるが、こうなるとみんな犯罪集団に見えてくる。
怖がってばかりでは、旅行はできない。最善の注意を払いながら、最高の旅行を楽しみたいものだ。特に、パリは。
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