16日間の「暮らすように旅するパリ」を完結、パリを想い出しながらのお話・・・
外国旅行へ行って一番気を使うのが「チップ」。これがあるから海外旅行は嫌だなぁ、と思う事もある。もちろん、日本でもその習慣が全くない、という事はない。
芝居や歌謡ショーなどで「おひねり」なんて言うのもあるらしい。その経験は一度もない。
その昔、旅館に泊まった時には、部屋担当の女中さんに「よろしく」などと言って、紙に包んで差し上げることもあった。こちらの経験は何十年も前にはあった。
冠婚葬祭でタクシーの運転手や係りの人に差し上げることもあるにはあったが、するべきことをしないで痛い目に会ったこともあった。
ホント、面倒だ。
40年ほど前にインドに行った。僕はまだ学生だった。バックパックで貧乏旅行だったし、「チップ」などと言うものに疎かった。あるとき、おなじ安食堂で何回か食事をしたあと、おつりがバラバラと全部コインで帰ってきた。その時初めてハッと気が付いた。今まで全くチップを置いていなかったので、これは「少しはチップを置いて行けよ!」と言う意思表示だと。
今回のパリ旅行でも、「チップ」は頭痛の種だった。パリに着いて日本人にさっそく聞いたのは「チップ」についてだった。答えはこういう事だった。「フランスでは今では基本的にチップで生活をしている人はいない。だから普通は、チップは必要ない。」
ガイドブックにも書いてあるが、あげるとしても釣りにもらった小銭程度かレストランでも白い布がかかっている中・高級レストランで3~5%くらいという事だった。街中のカフェなどでは全くあげる必要はない、という事だった。
そんなことを知った後でも、カフェやバーに行ったときは、隣の客がどんな風に支払いをしてチップをどうしたか、などと言うのをしっかりと見ていた。「郷に入ったら郷に従え」を実行しないといけない、と言う半ば強迫観念みたいなものを感じながら・・・
まあ、自分のキモの小さいこと!
まあ、神経が細やかなこと!まあ、他人に対して思いやりが行き届いていること!
ああ、しんど!
あげるべき時にあげないのは、まずいし・・・・。
沢山あげすぎても、後々の観光客のいい迷惑になるし・・・・
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