2013年9月28日土曜日

セビージャの闘牛を見た

9月27日(金) セビージャ 14日目 2週間のスペイン語勉強が終わって闘牛見物

2週間前に日本を出るときから、今週の27(金)、28(土)、29(日)にはモロッコ行の遠足の予定が組まれていたことを知って楽しみにしていた。全交通費、全宿泊費、全食事、ガイド付きで2泊3日で195ユーロ(26,000円)。

今週初めに参加申し込みが始まったので、1番に申し込んでおいた。ところが残念なことに最低催行人数の12人に達せず、遠足は中止という事が決まった。本当に残念だ。モロッコは、学生時代にバックパックで行ったことがあるが、もう一度見てみたかった。

カディス Cadiz に行ってからでも、週末は2度あるので単独で行けるチャンスはある。しかし、ルートやホテルや行く都市などをいろいろ調べて、旅する時間の余裕はない。今回はあきらめることにしよう。

今週末の予定がなくなってしまったので、金曜日は闘牛を見る事にした。昨日のうちにチケットを買っておいた。チケットを買うのにパスポートなどの身分証明書が必要だったのだが、顔見知りのCLIC生がたまたまいて、その人が身分証明書を持っていたので代わりに買ってもらった。

料金表と買ったチケット

チケット売り場に行って料金表を見ると25ユーロ(3,400円)から135ユーロ(18,000円)まで。料金表には13ユーロなんてのもあったけど、何か条件があるみたいで理解不能。

雰囲気を見るだけでもいいので下から2番目の席を買った。36ユーロ(4,900円)。

春とか夏の料金表もあったんだけど、そこには5ユーロとか10ユーロの値段が書いてあって異常に安いのがあった。そんなのは、新人・若い人の「デビュー戦」のようなもので、人気闘牛士が出るときは結構値段が張りますよ、と誰かが教えてくれた。


闘牛場に向かう闘牛士をたまたま路上で見かけた。
18時開始。6頭の牛と闘牛士たちが格闘。20時20分終了。もちろん1頭ずつ格闘していくわけだから、一頭につき約20分のショー、と言うわけだ。
 

 
お目当ての闘牛士を待つファン
誰がどうやるか、なんて言うのはネットを調べればたくさんの方が書いておられるので省くとして、気の付いたことを少々。

会場の入りは3割か4割と言ったところ。多分観光客が多いのではないかと思う。 


会場入り口風景

僕が入ったゲート。万一の事故のための救急車がスタンバイ。
「オーレ!」の掛け声も少なく盛り上がらなかった。


牛の入場を待ち受ける闘牛士
動物虐待!何て言われて、スペイン人の間でも近年だいぶ人気が落ちてきているような感じ。日本人の鯨と同じで固有の文化と言うものがあるんだから「うるさい!」と言いたいところなんだろうけど・・・・・
正面席付近
 
 
場面の節々でコルネット(トランペットのような楽器)を演奏する2人。

1頭の「格闘」が終わるたびにみんな立ち上がるので、「何で?何か礼儀と言うか“しきたり”があるの?」、と隣の「オーレ!」と元気に掛け声を掛けてる男性に聞いたら、「いや、みんな煉瓦とコンクリート造りの固い座席にお尻が痛くなって、運動してるだけだよ」と言う答え。

座席の幅は結構狭い。昔のスペイン人なら小柄だったので良いけど、今の人は男女とも異常に肥ってる人がものすごく多いので、この狭さはホント窮屈だ。

健闘むなしく闘牛士に敗れて場外に運び出される牛。
今日は陽が指していなかったので、チケットの安い陽当たり席でラッキーと思ったんだが、広い闘牛場の向こうの方ばかりでパフォーマンスをやる。向こうの方と言うのはチケットの高い日陰席の近く、ということ。6頭もやるんだから、1頭くらいこちらの近くに来てくれればいいのに全く来ない。安い席客切り捨ての闘牛を続けてたら、観光客にまで見放されるぞ
 
陽が落ち雨が降り、暗くなった場内はナトリウム灯証明。

闘牛超初心者の僕(1回目は42年前のマドリッドで、今回は2回目)が言うのもなんだが、今日の闘牛士って実力のある人気者なの? だって4回も5回も背中に突き刺してやっと“勝利”出来るのがいるし、すっきり出来たのはほんの少し。確か素晴らしい闘牛をした人には尾っぽだったか耳だったかをプレゼントされるはずなのに誰一人いない。そんなルールはなくなったのかな?

 
最後は、観客の中から大相撲のように貸座布団を場内に投げ込む人がいた。「良くやった」と言うより僕にはブーイングの意思表示のように思えたな。
 
最後の2頭くらいから雨が大粒になった。セビージャに来て2週間、初めての雨だ。涙雨か。

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