6週間のスペイン語留学を終えて、いろんなことを思い出しながら・・・・・
2013年9月14日(土)スペイン2日目のこと―― カテドラルの周りでフラメンコ
セビージャの観光の目玉は何と言ってもカテドラル。もちろん世界遺産。世界の中でも、バチカンのサン・ピエトロ、イギリスのセント・ポールに次いで3番目に大きいとか。(帰国後の調べ: Googleマップ で調べたら、広さで見るとセビージャのカテドラルは100x150m 位、サグラダ・ファミリアは 80x100m 位。)
大道芸の綺麗な若い女性二人がフラメンコを踊っている。周りをぐるっと観光客が囲む。小さなスピーカーからは音楽が流れているがほとんど聞こえない。女性二人が打ち鳴らすパルマ(手拍子)が響く。
プロの大道芸人だろう。観光客が取り囲む。 |
ひと時鑑賞して、ホテルに帰る方向に向かうと、さらに大きな音のパルマが聞こえ、男のカンテ(歌)が耳に届いてきた。近寄ってみるとバールで10人近い若い男女が楽しそうにフラメンコを踊り歌っている。しばし見とれていたが、そのバールでビールを一杯頂こうと近寄った。踊っていた男女に、「プロなの?」と聞くと「そうだ。お前も踊れ」という。僕よりずっと年下の男女だから「お前」とは言ってないと思うんだけど。
「踊れ、踊れ」と、あまりにもしつこいもんだから、フラメンコなんぞした事がないが、ちょっと足と腕を動かして見せた。ま、盆踊りだな。ところが、それに拍手大喝采。僕を胴上げまでして喜ぶ。僕はまだビールを注文していなかったが、何やらカクテルの様なのを持ってきて「飲め」と言う。一口飲むと甘い。よくある「酔わせる」飲み物じゃないかと疑い、「これは何だ?」「ベースは?」と聞いたが教えない。「ファンタだ」などとも言う。
普通の客も数人いる中だ。通りの向こうには観光客もたくさんいる。「酔っぱらわせ強盗」でも「睡眠薬強盗」でもないだろう、と思ったが次の一言が瞬時に僕の警戒心を大きくさせた。
僕はシーパンの左ポケットに財布、右ポケットにカメラ、胸から下げた貴重品入れにはパスポートと現金を持っていた。それを確認するように男の一人が「みんなまとめて左ポケットにいれろ」という。
何の必要があって?
おかしいんじゃない?
さっきの胴上げの時に何かをスリ盗ったのか? いや、今のところは無事だ。
さりげなく持ち物検査をしたのか?
さっきのカクテルも、しつこく「飲み干せ」とせまってきて、結局全部飲んでしまったが・・・・
ここは引き時と、強引に彼らにさよならを言ってバールを後にした。
もう一度持ち物を確認――OK.
しばらく歩いても、急に酔い始めるでもなく、睡眠薬が効き始めて急に眠くなりはじめるでもない。
この体験はなんだったんだろうか?
判断の難しいところだ。あまり引き過ぎてもせっかくの友好のチャンスを逃してしまうし、警戒せずにいると思わぬ犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあるし・・・・・
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